観月山公園は、松山市港山町の観月山頂上に位置する公園である。朱色の鳥居が並ぶ参道や、荒れ果てた廃寺、鎖を外されたブランコなど、異様な雰囲気が漂うこの場所には、数々の心霊現象が噂されている。今回は、観月山公園にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
観月山公園とは?

観月山公園は、松山市港山町の観月山頂上に所在する公園である。
かつては海の要害としての役割を担ってきたこの地域は、歴史的にも重要な場所であるが、現在の公園は手入れが行き届かず、全体的に廃墟感を漂わせている。
頂上へ向かう山道の入口には、朽ちかけた稲荷社の鳥居が連なり、昼間であっても異様な雰囲気を醸し出している。
また、山の中腹には廃寺となった石雲寺があり、不気味さを一層際立たせる。
さらに、どういう訳か山頂の公園に設置されたブランコは、鎖が外され使えなくなっており、訪れる者に不吉な印象を与えているのである。
観月山公園の心霊現象
観月山公園の心霊現象は、
- 山頂の公園広場で、かつて自殺した女性の霊が目撃
- 鳥居が並ぶ山道で、女性の声で「ねえ・・・」と囁かれる
- 廃寺となった石雲寺付近で、霊が出現する
- スマホの誤作動や、ポケットから落ち葉が発見されるなどの怪奇現象が起こる
である。以下、これらの怪異について記述する。
観月山公園は、その位置する山頂という特性上、周囲の環境が荒廃し、手入れが行き届かない状態にあるため、古びた朱色の鳥居が急な階段を覆うように連なっており、見る者に俗世間を拒絶するかのような不気味さを与える。
特に、鳥居の並ぶ入口では、昼間でも周囲に張り詰めた緊張感が漂い、日が暮れるとさらに異様な静寂と暗闇が訪れる。
山中腹に位置する廃寺「石雲寺」は、かつての信仰の跡を残すものの、今ではその建物は朽ち果て、訪れる者に不吉な予感を抱かせる。
さらに、山頂の公園内に設置されたブランコは、かつて子供たちの遊具として愛用されていたが、今では鎖が外され、使い物にならず、まるで過去の惨劇を物語るかのような残念な姿をしている。
噂によれば、山頂の公園広場では以前、自殺により女性が命を絶ったとの報告があり、その霊が未だに現れるという。
さらに、肝試しに訪れた若者が、かつて存在した鳥居を倒した際、女性の声で「ねえ・・・」と呼びかけられたといった目撃談もあり、これらの現象は、長年にわたりこの地に刻まれた悲劇的な記憶と未練が形を変えて現れている証拠である。
また、夜中に公園を訪れた者からは、スマホの誤作動や、ポケットの中に入れていたはずのない落ち葉が見つかるなど、科学では説明しがたい怪奇現象も報告されており、これがさらなる不安を煽る要因となっている。
観月山公園の心霊体験談
実際に観月山公園を訪れた体験者の中には、夜間に友人と共に肝試しのため登山した際、10分足らずで公園に到着したが、手前で気味悪さに耐え切れずギブしたという者がいる。
また、帰路においても、背後から異様な視線を感じ、振り返ると誰もいなかったにもかかわらず、確かに何かがこちらを見つめているような感覚に襲われたという証言がある。
さらに、別の体験談では、夜に鳥居付近を進もうとした際、突如として黒猫が現れ、その動きが極めて異様で、まるで通行を阻むかのような行動に出たため、同行していた友人のバッグのチェーンが真っ二つに切れたと感じ、強烈な忠告を受けたかのような恐怖体験を語る者もいる。
これらの体験談は、観月山公園の廃墟感と共に、過去に刻まれた悲劇や霊の未練が、訪れる者に実際の恐怖として迫ってくることを示している。
観月山公園の心霊考察
以上の現象および体験談から考察すると、観月山公園は、古くからこの地に刻まれた海の要害としての歴史と、過去に起こった自殺や惨劇の記憶が、未だに霊的エネルギーとして蓄積されている場所であると断じるに相応しい。
荒廃した朱色の鳥居、廃寺となった石雲寺、そして壊れたブランコなどの不吉な遺構は、訪れる者に対して過去の痛ましい記憶と深い哀しみを呼び覚ます。
これにより、山頂の公園広場で女性の霊が目撃されるといった怪異が発生し、肝試しに訪れた若者たちが不意に耳にする女性の囁きや、暗闇の中で感じる異様な視線は、全てこの場所に残る未練や悲哀が形を変えて現れた結果である。
観月山公園は、見た目の美しさとは裏腹に、歴史と悲劇が交錯する心霊スポットとして、訪れる者に計り知れぬ恐怖と不安を抱かせるものであり、その謎は今なお解明されることなく、永劫に語り継がれるであろう。
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