岡山市北区に実在する「辛香隧道(辛香トンネル)」には、事故死した親子の霊や、電話ボックスに現れる女の霊など、数々の心霊現象が語り継がれている。不意に現れる“見てはならない存在”が、今も訪れる者に異変をもたらすという。今回は、辛香隧道(辛香トンネル)にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
辛香隧道(辛香トンネル)とは?
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辛香隧道(しんこうトンネル)は、岡山市北区の岡山県運転免許センターのすぐ近くに位置する古いトンネルである。
かつて心霊現象が頻発するとされ、地元では“出るトンネル”として恐れられてきた場所である。
特に1980〜90年代のオカルトブームの頃には、その名が噂とともに広がり、深夜に肝試しを試みる者たちの定番スポットともなっていた。
現在では当時ほど騒がれることはないが、霊的な噂が完全に消えたわけではない。
むしろ、静かになった今こそ、より根深く、不気味な存在感が増しているとも言われている。
辛香隧道(辛香トンネル)の心霊現象
辛香隧道(辛香トンネル)の心霊現象は、
- 女性の霊が現れる
- トンネル南側の入口付近で母子の霊が目撃される
- バックミラーに映るはずのない女性の姿
- 電話ボックス内に佇む女の霊
である。以下、これらの怪異について記述する。
まず最も語られているのが、母子の霊である。
過去にこのトンネルで発生した悲惨な交通事故により、幼い子どもとその母親が命を落としたとされている。
この事故の詳細は定かではないが、以来、南側のトンネル入口付近に白い服を着た母親と小さな子どもの姿がたびたび目撃されている。
無表情のまま、ただじっと車の進入を見つめているという。
その目が合った瞬間、「何か」が起こるという者もいる。
中でも恐ろしいのが、「この親子の霊を見てしまうと、交通事故に遭う」という噂である。
ただの偶然か、それとも呪いか…。
実際にこのトンネル付近での事故件数は、周辺と比較してもやや多いという報告もある。
さらに、トンネル南側の電話ボックスにも異変があるという。
夜間にその電話ボックスを覗き込むと、中に女性がひとり立っているという報告が相次いでいる。
その女の顔は影に沈み、はっきりとは見えないが、じっと何かを訴えるように受話器を持っているのだという。
扉を開けると誰もいないが、ほんの一瞬前まで確かにそこに“何か”がいたと語る者が多い。
そして、車でトンネル内を走行中に突然バックミラーに知らない女が映るという体験談も存在する。
振り返っても後部座席には誰もおらず、再びミラーを見ると女は消えている。
一度でもその目を見てしまえば、数日以内に奇妙な出来事に見舞われるという噂もある。
辛香隧道(辛香トンネル)の心霊体験談
「午前2時頃、仲間と肝試しに辛香トンネルを訪れた。車をゆっくり進めていたところ、助手席に座っていた友人が突然絶叫した。何事かと尋ねると、『今…ミラーに女が映ってた』と、顔面蒼白で震えていた。その夜から数日間、彼のもとには無言電話が続き、誰もいないはずの部屋の奥で声がしたという。やがて体調も崩し、1週間後には入院してしまった。」
辛香隧道(辛香トンネル)の心霊考察
辛香トンネルの心霊現象は、単なる都市伝説やオカルトブームの産物では済まされない何かがあるように思われる。
親子の霊、電話ボックスの女、バックミラーに現れる女性…。
共通するのは、いずれも“見てしまった者”に何らかの異変が起こるという点である。
また、トンネルという閉鎖空間が持つ独特の圧迫感と、南側の鬱蒼とした景観が霊的存在の顕現を助けているとも考えられる。
現代ではGoogleストリートビューで内部を覗くことも可能だが、画面越しでも「何か」を感じてしまう者がいるという話もある。
噂が語り継がれる限り、そして現象が続く限り、この辛香隧道は“本物の心霊スポット”として、その不気味な名を刻み続けるであろう。
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