茨城県稲敷市にあるキコーナ裏廃墟群は、廃墟の静寂と薄暗さに包まれ、訪れる者を不気味な雰囲気で迎える。かつての賑わいの跡が今は荒れ果て、放置された家財道具や仏壇が、過去の事件や噂を物語る。今回は、キコーナ裏廃墟群にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
キコーナ裏廃墟群とは?
キコーナ裏廃墟群は、かつて一戸建てアパートが複数並んでいた場所である。
建物群は、ボヤ程度の火事が発生した後、住人が姿を消し、現在では完全に放置された廃墟と化している。
特に不可解なのは、火事が起きたのは大家の家のみであり、なぜ他の住人も去ってしまったのか、詳しい事情は不明である。
仏壇や家具がそのまま残された建物も多く、急に生活が途絶えたかのような異様な雰囲気を醸し出している。
キコーナ裏廃墟群の中心には、一棟に仏壇が放置されている部屋があり、そこから女性の霊が出現すると噂されている。
その他にも、老女が切腹を試み、息絶えることなく助けを求めて這いずり回った挙句、苦しみの末に息絶えたという話も伝わっている。
この地は、地元住民からも「心霊スポット」として恐れられており、深夜には足を踏み入れることが憚られる場所となっている。
キコーナ裏廃墟群の心霊現象
キコーナ裏廃墟群で報告されている心霊現象は以下の通りである。
- 仏壇の部屋から現れる女の幽霊
- 夜な夜な彷徨う老女の霊
- 住人の気配が残る放置された家財道具の異変
- 朽ちた窓ガラス越しに浮かび上がる影
- 仏壇の部屋から現れる女の幽霊
キコーナ裏廃墟群の奥にある棟には、仏壇が残された部屋があり、夜になるとその仏壇から白い服を纏った女の幽霊が現れるという噂がある。
仏壇の前で誰かを見つめているかのように立ち尽くし、訪問者がその姿を見た瞬間に、冷たい風が吹き抜け、体の芯まで凍りつくような寒気が襲うとされている。
彼女が何を求めてこの世に留まっているのか、謎は深まるばかりである。
夜な夜な彷徨う老女の霊
また、この廃墟には、ある老女の霊が切腹を図ったものの、死にきれずに苦しみながら這い回り、助けを求めた末に絶命したという話がある。
訪問者はこの老女の霊を見た瞬間、強烈な悲しみと絶望に包まれるとされている。
深夜、誰もいないはずの廃墟内で、何かを這い回る音が響き渡ることがあり、それを聞いた者は二度と足を踏み入れようとはしないという。
放置された家財道具の異変
住人が突然去ったかのように残された家財道具が、異様な雰囲気を醸し出している。
家具の上に積もった埃や、朽ちたカーテンがかかったままの窓、そして生活の痕跡がそのまま放置されている部屋は、過去に何か異常な出来事があったのではないかと疑念を抱かせる。
ある訪問者は、誰もいないはずの廃墟で、突如としてテレビのスイッチが入り、砂嵐の映像が流れるのを目撃したという。
その不気味な静寂の中で、どこからともなく足音が響くこともあると噂されている。
窓ガラス越しに浮かび上がる影
キコーナ裏廃墟群の建物群では、窓ガラス越しに人影が浮かび上がるという話が絶えない。
特に夜間に近づくと、朽ち果てた窓の向こうに、住人だったかのような影がぼんやりと浮かび上がり、見つめ返してくることがあるという。
訪問者がカメラでその影を撮影しようとすると、瞬間的に姿が消え、寒気が全身を襲う。
キコーナ裏廃墟群の心霊体験談
ある探訪者は、10年ほど前にこの廃墟を訪れた際、窓ガラスやカーテンがそのままの状態で残っていたと語る。
彼が仏壇のある部屋に立ち入った時、仏壇の前からじっとこちらを見つめる女性の姿を見たという。
その目は何かを訴えかけるように鋭く、背筋が凍る思いでその場を後にしたとのことだ。
また、夜中に訪れた別の者は、遠くから子供のような笑い声が聞こえ、周囲を見渡しても誰もおらず、徐々に近づく笑い声に耐えきれず廃墟から逃げ出したという。
キコーナ裏廃墟群の心霊考察
キコーナ裏廃墟群は、住人の生活が突然途絶えたかのように残された廃墟のため、過去に何かしらの異常な出来事があったのではないかとされている。
大家の家で起きた火事は小規模であったにもかかわらず、他の住人も一斉に去ったことは、何か不穏な力が働いた可能性を示唆している。
また、仏壇から現れるという女性の幽霊や、切腹を図った老女の霊は、死者が未練を残してこの世に留まっている証拠とも言える。
さらに、古い家財道具が放置され続けている点からも、住人たちが何らかの異常な力によって急遽立ち退かされたのではないかという推測もできる。
訪れる者に対して、不可解な現象や圧迫感がのしかかるこの廃墟は、ただの老朽化した建物以上のものを感じさせる。
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