きんぺどんにまつわるウワサの心霊話を紹介する。この池には不気味な伝説があり、地元住民たちの間では今でも恐怖の対象となっている場所である。今回は、きんぺどんのウワサの心霊話を紹介する。
きんぺどんとは?
きんぺどんは埼玉県豊春駅の近くに位置する池で、周囲は木々に囲まれ、金網で厳重に囲まれている。
現在では水の流れもほとんどなく、ひっそりとした佇まいを見せているが、地元では「幽霊の出る池」として恐れられている場所である。
この池の歴史には、遊郭の時代にまつわる暗い伝説が存在する。
かつてこの地域を支配していたとされる粕壁氏が、8人の遊女を殺害し、その遺体をこの地に埋葬したというのだ。
伝説によると、粕壁氏は遊女たちの遺体を発見されることがないよう、爆薬を使って深い穴を掘ろうとしたが、火薬の量が多すぎたため、土地が大きく窪んでしまった。
その後、この土地は埋め戻されることなく放置され、やがて大雨や川の氾濫により水が溜まり、沼と化した。
この地が「きんぺどん」と呼ばれるようになったのは、「禁じられた場所」を意味する「禁」と、爆発音を表す「ドン」が由来だとされている。
きんぺどんの心霊現象
きんぺどんでは、以下のような心霊現象が報告されている。
- 夜に人影が見える
- 何者かの気配を感じる
- 池の中から女性のすすり泣く声が聞こえる
- 浮遊する黒い影が見える
この場所は地元住民の間では「禁じられた場所」として避けられ、近づくことを禁じられている。
しかし、興味本位で肝試しに訪れる若者たちは後を絶たない。
きんぺどんで最もよく目撃されるのは、夜間に池の周囲で人影が動いているという現象である。
しかし、周囲には誰もおらず、確認すると必ずその人影は消えてしまうという。
また、池の近くを歩いていると、後ろから誰かがついてくるような気配を感じることも多いという。
さらに恐ろしいのは、池の中から聞こえてくるという女性のすすり泣く声だ。
この声は、かつて粕壁氏に殺害された遊女たちのものではないかと囁かれており、その声を聞いた者は体調を崩すことがあるという報告もある。
また、池の周囲では黒い影がふわりと浮遊する様子が目撃されている。
これも遊女たちの霊の一部が彷徨っているのではないかと恐れられており、夜中にその影を見ると不幸が訪れるとされている。
きんぺどんの心霊体験談
地元の人々から聞かれる体験談の中で、最も有名なのが「誰もいないはずの池で人影を見る」というものである。
ある地元の男性が、友人と肝試しで訪れた際、池の向こう岸に白い服を着た女性の姿が見えたという。
驚いて近づこうとしたが、気づくとその女性は跡形もなく消えていたそうだ。
また、池の近くに住んでいるという女性の話では、夜中に池の方からすすり泣く声が聞こえることが何度もあったという。
恐ろしくて窓を閉めるしかなかったが、その後しばらく体調を崩してしまったと語っている。
きんぺどんの心霊考察
きんぺどんに関する心霊現象は、地元に伝わる遊女殺害事件の悲劇が背景にあるとされている。
粕壁氏によって命を奪われ、埋められた遊女たちの霊が成仏できず、この地に留まっているのではないかという見方が強い。
彼女たちの無念が、池に現れる怪奇現象の原因であると考えられている。
また、この場所には底なし沼のような伝説もあり、何者かが池に引き込まれるというウワサも存在する。
地元住民たちは、この池に近づくことを極力避けており、「触れてはならない場所」として扱っている。
きんぺどんは、今もなお多くの心霊現象を引き起こす禁じられた場所として恐れられ続けている。
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