愛媛県松山市に位置する衣山処刑場跡は、表向きは松山刑務所の無縁受刑者の合同墓地となっているが、かつては伊予八藩の処刑場として罪人の首を切り落としていた場所である。冤罪で処刑される者も多かったとされ、罪なき者の無念がこの地に深く刻まれている。今回は、衣山処刑場跡のウワサの心霊話を紹介する。
衣山処刑場跡とは?
衣山処刑場跡は、愛媛県松山市衣山地区にある。
現在は松山刑務所の管轄する無縁受刑者の墓地として管理されており、一般の立ち入りは禁止されている。
しかし、江戸時代にはこの地は罪人の処刑場として使用され、多くの首が落とされた。
また、キリシタン弾圧が行われた場所でもあり、信仰を貫いた者たちが命を奪われたという歴史もある。
処刑された者の中には冤罪で命を落とした者も多く、その無念の念がこの場所に留まり続けている。
雨の日には鬼火が飛び交うとも伝えられ、過去の悲劇を物語っている。
衣山処刑場跡の心霊現象
衣山処刑場跡で報告されている心霊現象は以下の通りである。
- 大きな黒い影が突如現れる
- 女性の霊の目撃
- 車のバックミラーに得体の知れない何かが映る
- 窓ガラスに無数の手形が浮かび上がる
- 閉ざされた扉の向こうの階段に男が立っている(決して話しかけてはならない)
- 雨の日には人魂が目撃される
- 誰もいないのに、人の声が聞こえる
大きな黒い影が突如現れる
衣山処刑場跡を通り過ぎようとすると、突如として視界を横切る大きな黒い影が目撃されることがある。
その影は異様な速さで動き、一瞬で消えてしまう。
これを見た者は、身体がすくみ上がり、その場から動けなくなるという。
女性の霊の目撃
処刑場跡では、白い服を着た女性の霊が現れるという報告がある。
特に夜間、墓地の近くでぼんやりと浮かぶその姿を目撃した者もいる。
また、彼女が低くすすり泣く声を発することもあるという。
車のバックミラーに得体の知れない何かが映る
車でこの場所を通り過ぎると、バックミラーに得体の知れない何かが映ることがある。
それは人のような形をしているが、はっきりとした姿ではない。驚いて振り返っても、後部座席には誰もいない。
中には、ミラーを確認した瞬間に急に寒気を覚えたという体験談もある。
窓ガラスに無数の手形が浮かび上がる
訪れた者の中には、車の窓ガラスに突然無数の手形が現れたと証言する者もいる。
拭いても消えず、次の瞬間には消えているという不可解な現象が発生する。
閉ざされた扉の向こうの階段に男が立っている
処刑場跡の奥にある閉ざされた扉。
その先にある階段に、黒い服を着た男が立っていることがある。
しかし、この男には決して話しかけてはならないと言われている。
話しかけると何かが起こるとされ、実際に声をかけた者が原因不明の体調不良に陥ったという話もある。
雨の日には人魂が目撃される
雨の日の夜、墓地の周辺でぼんやりと光る人魂が見えることがある。
これを目撃した者の中には、強烈な頭痛に襲われたり、帰宅後に原因不明の発熱を起こした者もいる。
誰もいないのに、人の声が聞こえる
周囲に誰もいないのに、耳元でささやくような声が聞こえることがある。
「助けて…」という声を聞いた者もおり、何かを訴えようとしているのではないかと囁かれている。
衣山処刑場跡の心霊体験談
「雨上がりの夜に衣山処刑場跡を訪れると、暗闇の中でぼんやりと光る人影が見えた。恐る恐る近づくと、その姿は消えたが、次の瞬間、女性のすすり泣く声が聞こえてきた。あまりの恐怖に急いで逃げたが、後になって腕や足に擦り傷があった。おそらく転んだのだろうが、それすらも記憶にない。」
「子供のころから立ち入り禁止の区画が気になっていた。ある日、自転車で近くを通ると、前方の道路に黒い影が飛び出してきた。ブレーキが間に合わず、何かを轢いた感覚があった。しかし、降りて確認しても何もいなかった。その後、同じ場所で再び黒い影を見たが、どうしても近づく気にはなれなかった。」
衣山処刑場跡の心霊考察
衣山処刑場跡の心霊現象は、江戸時代に行われた多くの処刑や、キリシタン弾圧によるものと考えられる。
冤罪で処刑された者たちの無念が未だにこの地に残り、訪れる者に怪異を引き起こしている可能性がある。
また、現在も刑務所の墓地として使われていることから、新たな霊が増え続けている可能性も否定できない。
いずれにせよ、衣山処刑場跡は、ただの都市伝説ではなく、多くの怪異が報告され続ける場所である。
絶対に遊び半分で訪れるべきではない。
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