佐賀県佐賀市に位置する北山ダム。豊かな自然と美しい景観で多くの人々を惹きつけるこの場所には、数々の恐ろしい心霊現象が語り継がれている。今回は北山ダムのウワサの心霊話を紹介する。
北山ダムとは?
北山ダムは、1957年(昭和32年)に嘉瀬川の最上流域に築かれた多目的ダムである。
「きたやま」ではなく「ほくざん」と読む。ダムの建設目的は洪水の調整、利水、発電であり、佐賀平野の農業や生活に欠かせない存在となっている。
ダム建設以前、佐賀平野では洪水や干ばつに苦しめられることが多かった。
第二次世界大戦前に計画されるも頓挫し、戦後1950年に着工。
約7年の歳月をかけて完成した。湖底には106戸の家屋が水没し、住民たちは移転を余儀なくされた。
現在、ダム湖「北山湖」は自然豊かなレジャースポットとして親しまれている。
しかし、心霊スポットとしての一面も持ち、多くの心霊現象が囁かれている。
北山ダムの心霊現象
北山ダムの心霊現象は、
- 「こうふくのトンネル」での女性の霊の目撃
- 「サイクルトンネル」での上半身だけの男児の霊
- キャンプ場駐車場での首吊り自殺者の霊
- 墓地周辺での焼けた軍服姿の霊
である。
1. 「こうふくのトンネル」での女性の霊
北山キャンプ場近くにある「こうふくのトンネル」では、女性の霊が出るといわれている。
このトンネルの入り口には虹の絵が描かれ、一見すると明るい印象を与えるが、夜になると霊の目撃情報が相次ぐ。
暗闇の中で佇むその姿に、多くの訪問者が恐怖を感じている。
2. 「サイクルトンネル」での上半身だけの男児の霊
展望台付近に位置する「サイクルトンネル」では、上半身だけの男児の霊が這いずり回るという目撃談がある。
少年は地面を這い、助けを求めるかのように手を伸ばしているという。
この恐怖体験を語る人々は、二度とトンネルには近づきたくないと口を揃える。
3. キャンプ場駐車場での首吊り自殺者の霊
北山キャンプ場の駐車場では、首吊り自殺をした人の霊が出現するといわれている。
この霊は木に吊るされた状態で目撃されることが多く、その姿を見た者は動けなくなるほどの恐怖を感じるという。
4. 墓地周辺での焼けた軍服姿の霊
ダム近くの墓地では、全身が焼けた軍服姿の霊が現れるとされる。
焼け焦げた衣服や体の様子が非常にリアルで、目撃者に強烈な印象を残す。
この霊は近づく人々に対して何かを訴えるような動きを見せるといわれている。
北山ダムの心霊体験談
体験談1: 女性のすすり泣き
ある男性が「こうふくのトンネル」を訪れた際、静寂の中で女性のすすり泣きが聞こえたという。
音の発生源を探そうとしたが、トンネル内には誰もいなかった。
翌朝確認すると、その場所には献花が置かれていたという。
体験談2: トンネル内の少年の姿
「サイクルトンネル」で友人たちと肝試しをした際、懐中電灯の光が上半身だけの少年の姿を映し出した。
その瞬間、少年は這いながら近づいてきたため、全員恐怖で逃げ出したという。
体験談3: 駐車場での不可解な現象
キャンプ場の駐車場で車に戻る途中、木に吊るされた人影を目撃したという男性。
その後、車に乗り込んでから強烈な頭痛に襲われ、車のフロントガラスには手形が残っていたという。
北山ダムの心霊考察
北山ダムが心霊スポットとして有名になった背景には、過去の水没世帯や自殺の名所としての歴史が関係していると考えられる。
湖底にはかつての住民たちの生活の痕跡が眠っており、こうした背景が霊的現象の噂を助長している可能性がある。
また、ダム建設時の事故や過去に起きた事件・自殺などが、ダム周辺での心霊現象の根拠となっているのかもしれない。
北山ダムの心霊現象は、歴史や地形的な要因と絡み合いながら、その恐怖を伝え続けている。
興味本位で訪れるのではなく、敬意を持って接することが大切である。
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