広島県広島市にある己斐峠は、「魔の峠」とも呼ばれる恐怖のスポットである。この峠は、交通事故が多発する危険な場所として知られるだけでなく、数々の心霊現象や怪奇な噂が語り継がれている。今回は、己斐峠にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
己斐峠とは?
己斐峠(こいとうげ)は、広島市西区己斐上と佐伯区五月が丘を結ぶ広島県道265号線にある標高217メートルの峠である。
この峠は急カーブが連続し、道幅が狭いため、過去には大型トラックや車の通行が多かった。
現在は新道の整備により交通量は減少したものの、未だに峠道として利用されている。
峠の頂上付近には7体のお地蔵様が祀られており、地元住民にとっては交通安全の守護者として崇められている。
しかし、このお地蔵様にも奇妙な噂がつきまとい、峠全体が心霊スポットとして恐れられている。
己斐峠の心霊現象
己斐峠で報告されている主な心霊現象は以下の通りである。
- 廃屋跡にまつわる一家惨殺の噂
- 7体のお地蔵様にまつわる怪奇現象
- 老婆の幽霊の出現
- 謎の光や足音の目撃
- 自殺者の霊の目撃
これらの現象は、この峠が過去に経験した悲惨な事件や事故と深く結びついているとされる。
廃屋跡にまつわる一家惨殺の噂
かつて己斐峠付近には一家惨殺事件が起きたとされる廃屋が存在していた。
この家は長年放置され廃墟と化していたが、現在は取り壊され、門だけが残されているという。
一家惨殺の噂自体には信憑性が薄いものの、峠付近での車内心中や首吊り自殺といった事実が、この場所をさらに不気味なものにしている。
7体のお地蔵様にまつわる怪奇現象
己斐峠の道中には7体のお地蔵様が点在している。
このお地蔵様に全てお参りすると呪われるという噂がある。
また、ある人が事故を免れたお礼参りに訪れた際、「死ねば良かったのに」という不気味な声が聞こえたという体験談も報告されている。
老婆の幽霊の出現
お地蔵様の付近では、白髪の老婆が現れるとの目撃情報がある。
彼女はお地蔵様の周囲を彷徨い、何かを訴えるように見つめてくるという。
この幽霊が何を求めているのかは謎のままである。
謎の光や足音の目撃
夜間に峠を訪れると、車のヘッドライトに映らないはずの光や、誰もいないはずの道から聞こえる足音が体験者を恐怖に陥れる。
これらの現象は、かつてこの地で命を落とした霊の仕業ではないかと囁かれている。
自殺者の霊の目撃
峠の頂上付近や旧道では、自殺者の霊が目撃されることがある。
道端に佇む人影を見たという証言が多く、いずれも不気味な雰囲気を放っている。
己斐峠の心霊体験談
ある深夜、己斐峠を車で下っていた男性は、ライトに照らされた道の右側に奇妙な光がすれ違うのを目撃した。
同乗していた霊感の強い友人に尋ねたところ、「あれは見なかったことにしておけ」とだけ言われたという。
この友人は、それ以上話を続けると何かが追いかけてくると感じ、話題を避けたのだそうだ。
別の体験者は、峠の地蔵尊の前を通過した際に車が突然エンストしたという。
その後、車内で意味不明な囁き声が聞こえたと証言している。
己斐峠の心霊考察
己斐峠の心霊現象の多くは、この場所が抱える悲惨な過去に起因していると考えられる。
廃屋の一家惨殺や心中、自殺者の霊などは、いずれもこの地で起きた出来事が遺した影響だと言える。
また、7体のお地蔵様や老婆の幽霊の噂は、供養されない霊たちが何らかの形で現れ続けているのではないかとの見方もある。
交通事故が多発する峠道であることも、霊的な影響を感じさせる一因である。
急カーブや狭い道幅による事故が多い中、それを心霊現象と結びつけて恐れる心理が噂を強化している可能性もある。
己斐峠はその名の通り「魔の峠」として恐れられ、多くの人に心霊スポットとして知られる場所である。
訪れる際は、敬意を払い、安全に配慮することが重要である。
コメント