岡山県新見市に位置する久保井野キャンプ場は、自然に囲まれた静寂なロケーションで知られている。しかしその一方で、白い影や不可解な声、姿なき足音など、数多くの心霊現象が報告されており、一部では「岡山最恐の心霊スポット」とも囁かれている。今回は、久保井野キャンプ場にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
久保井野キャンプ場とは?

久保井野キャンプ場は、岡山県新見市の山間に位置する静かなキャンプ地である。
春には桜が咲き誇り、夜には満天の星空が広がる絶好のロケーションであるが、その裏には多くの怪異が隠されている。
周辺には映画『バッテリー』の撮影地として知られる野球場もあり、一見すると観光スポットのように見えるが、訪れた者の中には、言葉にできない恐怖を味わった者も少なくない。
久保井野キャンプ場の心霊現象
久保井野キャンプ場の心霊現象は、
- 白いモヤが写る
- 「おかぁさん」という謎の声
- 林の奥を移動する白い影
- テントを覗き込む女性の顔
- 深夜にテントの周囲を歩き回る何者か
- 誰もいないはずのトイレから聞こえる声
- 中年男性の霊が焚火の前に現れる
である。以下、これらの怪異について記述する。
白いモヤは深夜の動画撮影中に頻出し、画面に唐突に浮かび上がる。
あるYouTuberの映像では、そのモヤが人の顔のような輪郭を帯びていたという。
「おかぁさん…」という声は、誰もいない林の中や、誰もいない時間帯の録音に残されていた。
女の子のような声で、耳元で囁くように再生されるという。
林の奥には、誰もいないはずの白い影がゆらゆらと移動しており、それを追うようにテント周辺でも同様の影が確認されている。
さらに、テントを覗き込む女性の顔が写り込んだ例もある。
撮影者によれば、当時周囲に人はおらず、その顔は生気のない眼差しでレンズ越しにこちらを見つめていたとのこと。
また、夜間にテントの周囲を徘徊する足音が複数の利用者から報告されており、中には友人のテントを揺らされたという話もある。
最も衝撃的なのは、焚火の前に現れる中年男性の霊である。
軽装の作業服姿で現れ、「薪がなくて…」と助けを求めるが、翌朝になると忽然と姿を消す。
そして、その声は誰もいないトイレの個室から再び響いてくる。
久保井野キャンプ場の心霊体験談
2022年1月30日、岡山県新見市にて藤井(仮名)氏が体験した出来事は、久保井野キャンプ場にまつわる最も有名な怪談のひとつである。
藤井氏はキャンプ歴20年を超えるベテランであり、当日もいつも通りソロキャンプを楽しんでいた。
しかし、林の中を抜けてキャンプ地に到着した時点で、異常な寒気を感じていたという。
人の気配は一切なく、場内は不気味な静けさに包まれていた。
夜になると、誰もいないはずの方向から「ズシッ、ズシッ」と足音が響き、テントの外に中年男性が現れた。
彼は薪がないと告げ、焚火で暖を取らせてほしいと申し出る。
藤井氏は恐怖心を抑え、親切心から受け入れた。
しかし、翌朝にはその男の姿は消えており、再び現れたのは…無人のトイレの中。
個室は空いていたが、確かに昨夜の男の声が聞こえた。そしてその声はこう言った。
「最後にね、あなたに…」
振り返った藤井氏の視界に映ったのは、顔が腫れ上がり、目玉が飛び出し、皮膚が腐敗した昨夜の男。
その顔が、わずか数十センチの距離でこう呟いた。
「最後に会っていたら、死ななかったのになー…。」
藤井氏は絶叫し、その場に倒れ込み意識を失ったという。
久保井野キャンプ場の心霊考察
このキャンプ場では、いくつかの心霊現象が同時多発的に起こる傾向が見受けられる。
単一の霊の出現ではなく、複数の存在が重なり合っている可能性が高い。
最も興味深いのは、中年男性の霊の存在である。この霊は、明確な意志を持ち、他者に接触を試みているように見える。
生前の「助けを求めた」という行動が、死後も継続していると考えられる。
彼は山中での自殺者とされるが、無念の死がその魂をこの地に縛り付けているのだろう。
また、「おかぁさん」という声は、女性あるいは子どもの霊が存在していることを示唆している。
女性の顔や林の影の報告と合わせると、別の悲劇的な過去がこの地には隠されている可能性もある。
久保井野キャンプ場は、表向きには自然に囲まれた静かな癒しの場である。
しかし、霊感のある者は、この場所に足を踏み入れた瞬間に違和感を覚えるという。
空気が重く、異様な静寂に包まれ、霊たちが今もなおそこに「いる」ことを知らせてくるのである。
この久保井野キャンプ場は、静かな癒しの場所を求める者にとっては理想的かもしれない。
しかし、無闇に足を踏み入れる者は、彼らからの「最後の言葉」を耳にすることになるかもしれない。
コメント