真角踏切は、交通事故が絶えず発生し、多くの地蔵が置かれるなど、不気味な雰囲気を漂わせる場所である。そんな真角踏切には、正体不明の霊の目撃談や奇怪な音の噂が絶えず囁かれている。今回は、真角踏切にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
真角踏切とは?

真角踏切は、旧街道と国道を結ぶ道路の途中に位置する踏切である。
周辺は歯科医院や動物病院、眼鏡市場などが立ち並び、住宅街も広がっており、人通りも少なくはない。
しかしその一方で、この踏切は地形や交通の都合上、非常に危険な場所として知られている。
旧街道や国道が渋滞すると、その余波で車両が踏切内に滞留しやすくなり、立ち往生してしまうことが多い。
これにより列車との衝突事故や、車同士の事故も過去に何度も発生している。
さらに遮断機が降りているにもかかわらず、地元住民が無理に横断し、列車に撥ねられる死亡事故も起こっている。
こうした経緯から、踏切の付近には複数の地蔵が置かれ、事故犠牲者の鎮魂を今も静かに見守っている。
真角踏切の心霊現象
真角踏切の心霊現象は、
- 踏切付近に正体不明の霊が現れる
- 夜間に地蔵の方向から呻き声のようなものが聞こえる
- 遮断機が動いていないのに警報音だけが鳴る
- 踏切を渡ろうとすると、誰かに袖を引かれる感覚がする
である。以下、これらの怪異について記述する。
正体不明の霊が現れるというのは、事故で命を落とした者の霊であるとも、またこの地に古くから憑く悪霊であるとも囁かれている。
夜遅く、一人で踏切を通ると、突然目の端に白い影がよぎり、その後は得体の知れぬ寒気に襲われるという。
また、踏切のそばに並ぶ地蔵からは、夜中になると呻き声やすすり泣くような音が微かに聞こえるとの証言もある。
耳を澄ますほどにはっきりと聞こえ、足早に立ち去っても背後から追ってくるようにその声が響くのだという。
さらに奇妙なのは、遮断機が下りておらず列車も通っていないのに、警報音だけが突然鳴り響くという話である。
その音は数秒から十数秒続き、ピタリと止むが、辺りに誰もいないことが多い。
そして、踏切を渡るとき、ふいに誰かに袖を掴まれる感覚を覚える者もいる。
慌てて振り返っても、そこには誰もいない。ただ、自分の服の裾が妙に湿っていることに気づき、ぞっとするという。
真角踏切の心霊体験談
ある若い女性は、夜に車でこの踏切を渡ろうとした際、助手席の窓に女性の顔が映り込み、慌ててアクセルを踏んだという。
車内には誰もいないはずだった。家に帰り着いた後も、窓ガラスにはぼんやりと女性の手形が残っていたそうである。
また、深夜に徒歩で踏切を渡った男性は、踏切を過ぎた瞬間に背中を押され、転倒したという。
誰かの手の感触はあったが、振り返るとそこには誰もおらず、踏切の警報灯だけが赤く点滅していたと語っている。
真角踏切の心霊考察
真角踏切では度重なる事故によって、多くの命が奪われてきた。
その無念や苦しみがこの地に強く刻まれ、霊的な現象を引き寄せているのではないかと考えられる。
また、夜の踏切という場所自体が持つ心理的な不気味さが、人々の恐怖を増幅させているのかもしれない。
しかし実際に、不可解な物音や得体の知れぬ気配を感じたという体験は数多く存在し、それが単なる錯覚で片付けられないのも事実である。
真角踏切は、昼間こそ生活道路として多くの人が利用するが、夜ともなれば、無念を抱えた者たちの気配が濃く漂う異界へと変貌する場所なのである。
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