徳島県三好市に位置する曼陀トンネル。このトンネルには、女性の霊や怪奇音が報告され、地元で「危険な心霊スポット」として恐れられている。今回は、曼陀トンネルにまつわるウワサの心霊話を紹介する。
曼陀トンネルとは?
曼陀トンネル(まんだトンネル)は、香川県観音寺市大野原町と徳島県三好市池田町を結ぶ香川県道・徳島県道8号観音寺佐野線にあるトンネルである。
全長414.5メートル、車道幅員6.0メートルを誇り、1963年に有料道路として開通した。
トンネル建設の目的は、五郷渓温泉への観光客を誘致することだった。
しかし、観光客の減少と経営の悪化により、五郷渓温泉は閉鎖。
トンネルも1970年代に無料開放され、現在では旧料金所が休憩所として利用されている。
この場所には、かつての悲劇的な事件が根付いており、それが現在の心霊現象の発端となっている。
曼陀トンネルの心霊現象
曼陀トンネルで報告されている心霊現象は以下の通りである。
- 女性の霊の目撃
- トンネル内でのバイクの走行音
- すすり泣く声が聞こえる
- 休憩所付近での人影の目撃
これらの現象は訪れる者に強い恐怖を与えている。
女性の霊の目撃
最も有名な現象は、女性の霊の目撃である。
旧料金所が現在の休憩所となる以前、この場所で女性が襲われ殺害されるという悲惨な事件が起きた。
この事件以降、休憩所やトンネル内で女性の霊が頻繁に目撃されるようになった。
特に、トンネルの入り口付近で車を停めると、すすり泣く声が聞こえるという報告が多い。
トンネル内でのバイクの走行音
夜間、トンネル内でバイクの走行音が聞こえるが、実際に走行しているバイクは見当たらないという。
この現象は、かつてトンネル内で事故に遭ったライダーの霊が関与しているのではないかと噂されている。
すすり泣く声が聞こえる
トンネルの入り口付近や休憩所で、夜中になるとすすり泣く声が聞こえるという。
この声は非常にリアルで、多くの訪問者が耳にしている。
休憩所付近での人影の目撃
休憩所となっている旧料金所付近では、人影の目撃情報が絶えない。
これらの人影は、実際には存在しないものとされ、目撃者は「何かに見られている」という感覚に襲われるという。
曼陀トンネルの心霊体験談
トンネル周辺での霊の目撃
ある訪問者は、トンネル内には入らなかったものの、周辺を散策していた際に「お墓近くで下半身のない少年の霊を見た」という話を耳にしたという。
その少年の霊は青白く、視線を定めずに彷徨っているように見えたと語る人もいる。
お墓の周辺に漂う異様な雰囲気が、一層その噂に信憑性を持たせている。
この訪問者は、話を聞いた後でお墓の前を通った際、背後からじっと見つめられているような感覚に襲われたという。
振り返っても誰もいないが、その視線のような感覚は消えず、逃げるようにその場を離れたと証言している。
ヘルメット越しのうめき声
別の体験者は、曼陀トンネルを頻繁にバイクで走っていたという。
ある夜、峠道を走行中、ヘルメット越しに低く苦しげな男のうめき声が聞こえてきた。
その声は、まるで至近距離から聞こえるようで、風の音やエンジン音とは明らかに異なっていた。
彼が振り返ると、後方には誰もいない。それでも声は続き、やがて「助けて…」というかすかな声が混じり始めたという。
さらに進むと、道端に人影のようなものが見えた。
ヘッドライトに照らされていないはずなのに、その人影ははっきりと見え、こちらに向かって何かを訴えるように手を伸ばしていた。
恐怖を感じながらも、体験者はアクセルを開けてその場を離れたが、その後も同じ道を走るたびに似た現象に遭遇したという。
「気にしないようにしていた」と語るが、彼の表情からはその出来事が与えた恐怖が消えない様子がうかがえた。
これらの体験談は、曼陀トンネルが単なる心霊スポットではなく、未だ何かが彷徨い続ける特異な場所であることを物語っている。
訪れる際は、注意と覚悟が必要だ。
曼陀トンネルの心霊考察
曼陀トンネルでの心霊現象は、過去にこの場所で起きた事件や事故が影響していると考えられる。
特に、旧料金所での女性殺害事件は、女性の霊やすすり泣く声の目撃報告と関連性が強い。
また、トンネル内でのバイクの音や人影の目撃は、事故で命を落としたライダーや訪問者の霊的エネルギーが残っている可能性がある。
トンネルは、その歴史的背景からも悲劇的な出来事が多く、怨念が深く根付いている場所と考えられる。
訪れる際には敬意を持ち、軽率な行動を避けるべきである。
曼陀トンネルは、美しい自然に囲まれた場所である一方、恐ろしい心霊スポットとしても知られている。
興味本位での訪問は避け、慎重に行動することが重要である。
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