山口県光市岩田にある「メリーさんの家」。竹藪の奥深くにひっそりと佇む2階建ての廃屋であり、近くの有名心霊スポット「七つの家」に隠れてあまり知られていないが、その場所には恐ろしい噂が絶えない。今回は、「メリーさんの家」にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
メリーさんの家(光市岩田)とは?
「メリーさんの家」は光市立岩田小学校の近く、竹藪の中にひっそりと存在する2階建ての廃屋である。
一見何の変哲もない廃屋だが、この場所には一家惨殺事件の噂がある。
その噂によれば、かつてこの家には夫婦と子どもの3人家族が住んでいた。
ある日、原因は不明だが、妻が夫と子どもを手にかけた後、自らも命を絶ったという。
この話は確証のない都市伝説の一部に過ぎないが、廃屋にはその家族の霊がさまよい続けているとされている。
「メリーさんの家」という呼び名の由来は、この家の近くで山羊か羊を飼っていた家があったことから、「羊」→「メリーさんの羊」→「メリーさんの家」と連想されたという説が有力である。
しかし、この由来についてもはっきりしたことはわかっていない。
メリーさんの家(光市岩田)の心霊現象
「メリーさんの家」で報告されている心霊現象は以下の通りである。
- 少女の幽霊の目撃
- 殺された家族の霊の存在
- 屋内に残されたピアノによる怪奇現象
- 家の入口や竹藪の中での不気味な気配
これらの現象は、肝試しに訪れた者や地元住民によって語られている。
少女の幽霊の目撃
竹藪の入口で少女の幽霊を見たという報告が多数寄せられている。
その姿は中学生くらいの少女のものだという。
家の中には1980年代前半の家族のものと思われる生活の痕跡が残っており、目撃された少女は、この家で命を奪われた娘の霊ではないかと考えられている。
殺された家族の霊の存在
廃屋内には殺された家族の霊が取り憑いていると言われ、家に入った者が取り憑かれて不幸になるという噂が絶えない。
訪問者が妙な体調不良に見舞われたり、帰宅後に災厄が続くといった事例が多々報告されている。
屋内に残されたピアノによる怪奇現象
この家の中には古びたピアノが置かれており、特にこのピアノには強い怨念がこもっているとされる。
過去に肝試しで訪れたカップルが、このピアノで「メリーさんの羊」を弾いたところ、後日2人とも精神に異常をきたしたという。
この噂が広まってから、誰もピアノに触れようとしなくなった。
家の入口や竹藪の中での不気味な気配
家に近づくと、背後から誰かに見られているような感覚を覚えるとの証言が多い。
また、竹藪の中では気温が急激に下がるような感覚や、耳元で囁くような声が聞こえるという話もある。
メリーさんの家(光市岩田)の心霊体験談
実際に訪れた人々は次のような恐怖体験を語っている。
「家の2階の窓から、白い服を着た少女がこちらを見ていた」
夜間、竹藪を抜けて家の前に立った際、2階の窓から少女がじっとこちらを見下ろしていたという。
驚いて再び見上げた時には既に姿は消えていた。
「ピアノの音が鳴り響いた」
家の中を探索していた最中、突然ピアノの鍵盤を叩く音が鳴り響いた。
だが、音の発生源を確認しようとしたところ、ピアノは埃をかぶっており、誰も触れた形跡はなかった。
「写真に不気味な影が写り込んだ」
家の入口を撮影した写真に、窓越しにぼんやりとした人影が写っていた。
写真を見た後、撮影者は数日間にわたって高熱に苦しんだという。
メリーさんの家(光市岩田)の心霊考察
「メリーさんの家」にまつわる心霊現象や噂は、単なる都市伝説なのか、それとも実際の出来事に基づいているのか、今なお議論の的となっている。
一家惨殺の噂には具体的な証拠がなく、恐怖を煽る物語としての要素が強い。
しかし、この場所を訪れた者の恐怖体験談は一致する点が多く、廃屋や竹藪という薄暗い環境が、心理的な影響を与えている可能性もある。
それでも、廃屋内のピアノや少女の霊の目撃談が現実であるならば、この場所がただの廃墟ではないことを示している。
「メリーさんの家」は、肝試しや興味本位で立ち入るべき場所ではなく、その恐怖の背景にある歴史や噂に敬意を払うべきである。
訪れる際は、自己責任で恐怖と向き合う覚悟が必要であろう。
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