正丸峠(しょうまるとうげ)は、埼玉県飯能市と秩父市を結ぶ国道299号線の旧道に位置する、かつての主要な山岳峠である。廃れた旧道には、数々の事故や不可解な出来事が多発しているとされ、そのため心霊スポットとしても非常に有名である。今回は、正丸峠のウワサの心霊話を紹介する。
正丸峠とは?
正丸峠は秩父市と飯能市を結ぶ険しい山道で、特に夜間には霧が深く、視界が非常に悪くなることが多い。
このため、カーブが多く狭い峠道では、バイクや車の事故が絶えない。
また、かつては走り屋たちが集まる場所としても知られ、危険な運転が原因での死亡事故も多発していた。
さらに、峠を越えると辿り着く秩父の町は、昭和の時代に幼女連続殺人事件が起きたことで、その地にも暗い影を落としている。
これらの要因が重なり、正丸峠は「自殺の名所」「幽霊が出る峠」として、全国的に有名な心霊スポットとなっている。
正丸峠の心霊現象
正丸峠で報告されている心霊現象には、以下のようなものがある。
- 白い服を着た女がバイクを追いかけてくる
- バイクに乗ったガイコツの幽霊が現れる
- ヘアピンカーブのたびに聞こえる「押すなよ」という声
- 夜中に老婆の霊が道端に立っている
これらの心霊現象が、事故や自殺者の霊によるものであるという噂が絶えない。
白い服の女の霊
正丸峠で最も有名な心霊現象の一つが、白い服を着た女性の幽霊がバイクや車を追いかけるという話である。
この幽霊は、夜中に道端で「街まで乗せて」と話しかけてくることがあり、無視して通り過ぎると、突然よつんばいになって猛スピードで追いかけてくるという。
その速さは時速100kmを超えるとも言われ、バイクや車が全速力で逃げても、後ろから迫ってくる。
もし振り切ったとしても、「覚えていろ」という声が聞こえた場合、その人は三日以内に交通事故に遭うという呪いがかけられるという。
バイクに乗ったガイコツの霊
この峠では、バイクに乗ったガイコツの幽霊が現れるという目撃情報も多い。
彼は、深夜になると無人のバイクに乗り、静かに道を走り抜ける。
その姿は非常に不気味で、彼の存在を感じ取った者は、急にバイクの操作が効かなくなり、事故に巻き込まれることが多いとされている。
このガイコツは、過去にこの峠で事故死したバイク乗りの霊であり、未だに峠を走り続けているのではないかと言われている。
老婆の霊
ある高校生のグループがサイクリングで正丸峠を通過した際、一人が突然自転車が重くなったと感じ、遅れてしまった。
後ろを振り返ると、なんと自転車の後ろに老婆がしがみついていたという。
驚いた仲間たちは慌てて逃げたが、後にその生徒は「自転車が急に重くなり、前に進めなかった」と証言し、老婆の姿は見えていなかったという。
この老婆は、この峠で事故死した者の魂を連れ去る存在だという噂がある。
正丸峠の心霊体験談
先月、友人とバイクの二人乗りで正丸峠に行った際、複数の不気味な笑い声を聞いたという体験談がある。
途中、倒木を避けようとした瞬間、イヤホン越しに友人の声で「行けるから行っちまえよ」と聞こえた。
だが、後に友人に確認すると「そんなことは言っていない」とのことだった。その後、友人は体調不良を訴え、急遽引き返すこととなった。
正丸峠では、このように霊によって意識を操られるような体験が報告されている。
正丸峠の心霊考察
正丸峠は、過去に多くの事故や事件が起きており、それが心霊現象として残っている可能性が高い。
事故や自殺で命を落とした人々の霊が、この峠に強い未練を残し、訪れる者に対して警告を発しているのかもしれない。
さらに、この地で起きた幼女連続殺人事件の被害者の霊が、今もなおこの峠を彷徨っているとも言われている。
正丸峠は、幽霊や怪異が多く出没する場所として、多くの心霊スポットファンを引きつける一方で、その危険性もまた高い。
幽霊の目撃情報に引き寄せられて峠に訪れる者たちも、決して軽い気持ちで近づいてはならない場所である。
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