見返り橋は、高知県の山中にある心霊スポットで、後ろを振り返ることが禁忌とされている。振り返ると和服の女性や無数の白い手が現れるとされ、帰り道で事故に遭うなどの不吉な噂が絶えない場所であるという。今回は、見返り橋のウワサの心霊話を紹介する。
見返り橋とは?
見返り橋は、高知県香美市土佐山田町に位置する全長約10メートルの小さな橋である。
国道32号線から山道を進んだ先にあり、周囲は静寂に包まれた自然豊かなエリアである。
橋の名前から「振り返ると美しい景色が見られる場所」と誤解されがちだが、実際には「振り返ってはいけない橋」として地元で恐れられている。
その背景には、1972年7月に発生した集中豪雨による繁藤災害が影響しているとされる。
この災害で約60名が命を落とし、橋周辺では霊的な現象が報告され始めたという。
見返り橋の心霊現象
見返り橋で囁かれる心霊現象は以下の通りである。
- 橋を渡る際に振り返ると、和服を着た女性の霊が現れる
- 橋の下から無数の白い手が伸びてくる
- 振り返った者が帰り道で事故に遭う
- 長い髪の女性の霊が現れ、視線を感じる
和服の女性の霊
見返り橋では、橋を渡る途中で振り返ると茂みから和服姿の女性が現れるという。
この霊は、髪が乱れた恐ろしい表情で身体を引きずりながら迫ってくるとされ、振り返ることがタブーとされる理由の一つとなっている。
白い手の怪異
橋の下から無数の白い手が伸びてきて、渡る者の足を掴もうとするという噂もある。
この現象はまるで、亡者が現世の人間を地獄に引きずり込もうとしているかのようだ。
振り返りの呪い
見返り橋で振り返った者が、帰り道で不可解な事故に巻き込まれるという話も多い。
実際に訪れた者の間では、車の故障や突然の体調不良といったトラブルが報告されている。
長い髪の女性の霊
橋を訪れた人々の中には、和服の女性とは別に、長い髪の女性の霊を目撃したという証言もある。
この霊は橋の遠くからじっと見つめてくることが多いとされ、その視線を感じると足がすくむという。
見返り橋の心霊体験談
体験談1
2018年10月、友人3人で見返り橋を訪れたグループが恐ろしい体験をした。
夜間に霧が立ち込める中、運転していた友人が左のサイドミラーで青白い顔の女性を見たという。
さらに帰り道では、同じ女性がミラーに再び映り込み、運転手がパニックに陥り急ブレーキを踏んだ。
その場では大事に至らなかったものの、全員が強い恐怖を感じ、二度と訪れないと誓ったという。
体験談2
別の訪問者は、見返り橋で振り返った際に草むらから這い出てくる和服の女性を目撃した。
その後、車を急いで走らせて逃げたが、帰り道でエンジンが止まり、再始動に苦労した。
翌朝、車のボディには手形がいくつも付いていたという。
見返り橋の心霊考察
見返り橋の心霊現象は、振り返る行為が引き起こす禁忌として語られている。
和服の女性や白い手は、1972年の災害で亡くなった魂が関係している可能性がある。
特に和服の女性は当時の文化を反映しており、亡者が怨念を抱いて現世に留まっていると考えられる。
また、この橋での怪異が「振り返る」という行為に関連しているのは、心霊スポットとしての暗示的なメッセージとも受け取れる。
過去を振り返るなという戒めや、死者を冒涜しないようにという警告が込められているのかもしれない。
いずれにしても、見返り橋を訪れる際は、決して振り返らないよう注意が必要である。
心霊現象を軽視せず、慎重な行動を心がけるべきである。
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