耳原公園は、広い池や豊かな自然に囲まれた静かな公園であり、地域の人々に親しまれる憩いの場である。しかし、その落ち着いた景観とは裏腹に、夜や人の少ない時間帯には何かしらの不思議な気配が漂うという。今回は、耳原公園にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
耳原公園とは?

耳原公園は、耳原大池とその外周約4万5千平方メートルを整備した公園であり、日本庭園を意識した静かな景観が特徴である。
園内には滝やあずまや、芝生広場、複合遊具、散策デッキ、多目的広場などが配置され、高齢者から子どもまで幅広い層が利用する憩いの場となっている。
春には桜や梅が開花し、季節ごとに移り変わる景色が楽しめる。
園内および周辺は自然環境に恵まれ、カルガモやコサギなどの野鳥が多く見られ、池にはフナやコイが生息するなど、長らく生態系が保たれてきた土地である。
公園周辺には中世の合戦「白井中河原合戦」の史跡があり、かつて大正天皇が行幸した記念碑も残されている。
地域の歴史が折り重なった場所である一方、利用者が多く訪れる日常的な公園としても親しまれている。
耳原公園の心霊現象
耳原公園の心霊現象は、
- 池の周辺で黒い人影を見たという目撃談
- 公園の開園日に首吊り遺体が発見されたという過去の出来事
- 池で溺死した男児の事故の記録
- 夜の公衆トイレ周辺で「気配」や「物音」がするといった報告
- 池周辺が「霊のたまり場になっている」との口コミ
- 近隣の白井河原合戦跡との関連性が指摘される点
である。以下、これらの怪異について記述する。
耳原公園は一般的には心霊スポットとして大きく知られる場所ではない。
しかし、夜間の池周辺や公衆トイレ前では、霊的な気配を感じたという声が複数寄せられている。
「カサカサと物音がする」「誰もいないのに気配だけが横を通る」といった小さな異変が中心であり、大きな被害や明確な姿の目撃談は多くない。
しかし、この公園には重い背景が複数存在する。
まず、公園の開園日に首吊り遺体が見つかり、開園記念式典が延期されたという記録がある。
また、公園として整備される以前、池で男児が溺死した事故も残されている。
いずれも関係者の証言の中で語られ続けており、その出来事が“場の空気”に影を落としていると考える利用者もいる。
さらに、耳原大池の中央付近にある小島にはサギが大量に群がることがあり、その光景が不気味な雰囲気を生み出すことがある。
夕暮れ時になると池の周囲は急速に暗くなり、広い水面と静けさが、霊的な気配を感じさせる一因となっているという声もある。
また、近くに白井河原合戦跡が存在することから、「土地の歴史が影響しているのではないか」という考えも囁かれている。
幣久良橋が心霊スポットとして知られることも、耳原公園周辺に漂う“負の空気”と関連づけられることがある。
総じて、派手な怪異こそ少ないものの、利用者の間では「静かに霊が集まる場所」として認識されつつある公園である。
耳原公園の心霊体験談
以下は、耳原公園で実際に語られた体験談である。
語り手が小学校3~4年生の頃、耳原公園には「夕方5時になると幽霊が出る」という噂があったという。
ある日、友人と遊んでいたところ、帰宅しようとした午後5時半、友人が突然逃げるように走り出した。
理由を尋ねると、池の方に黒い人影が立っていたという。
その友人は嘘をつくような性格ではなく、その時の恐怖が語り手の記憶に強く残り、それ以降、耳原公園の噂を信じるようになったという。
耳原公園の心霊考察
耳原公園で語られる霊的な噂の多くは、「気配」や「影のようなもの」といった軽度の現象である。
しかし、これらが単なる錯覚として片づけられない理由は、過去に起きた複数の死亡事故や、公園とその周辺が持つ歴史的背景にあると考えられる。
池で亡くなった男児の事故、開園日に発見された首吊り遺体、そして近くにある白井河原合戦跡。
これらの出来事が土地の“記憶”として蓄積し、夜間の静寂や池の気配を強く感じさせている可能性は否定できない。
また、池の中央の小島に群がるサギや、風のない夜に聞こえる微細な物音など、自然環境が生む異様な雰囲気も、霊的な印象を与える要因となっている。
総合的に見ると、耳原公園は派手で劇的な心霊現象こそ少ないが、静かに霊が集まり、異変を感じ取る者が後を絶たない“穴場の心霊スポット”であると言える。
日中は多くの人が訪れる穏やかな公園でありながら、夕暮れ以降は全く異なる表情を見せる場所である。


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