栃木県日光市にある「元湯 星のや」は、かつて鬼怒川温泉の老舗旅館として知られ、温泉ファンからも高い評価を受けていた。しかし、廃業後に心霊スポットとしてその名を知られるようになった。今回は、元湯 星のやのウワサの心霊話を紹介する。
元湯 星のやとは?
元湯 星のやは1925年(大正14年)に創業された老舗温泉旅館である。
初代館主の星献吾氏が1918年(大正7年)に川釣りをしていた際、岩の隙間から湧き出る温泉を発見したのが旅館の始まりである。
「宝の湯」という源泉を使用し、鬼怒川温泉では数少ない源泉かけ流しの宿として人気を博していた。
その絶景とぜいたくな温泉は、温泉教授の松田忠徳氏が著書『温泉教授の日本百名湯』でも絶賛しており、混浴の岩風呂や美しい渓谷の眺めが訪れる人々を魅了していた。
しかし、時代の流れと経営環境の変化により2010年(平成22年)秋に廃業。
その後はオーナーが住居として利用していたとされるが、廃業した建物は次第に廃墟と化し、不気味な雰囲気を漂わせるようになった。
元湯 星のやの心霊現象
元湯 星のやでは、以下の心霊現象が報告されている。
- 建物内での男性の幽霊の目撃
- 電話をかけると「ご予約ですか?」と応答される怪奇現象
- 夜間、建物内で聞こえる不気味な物音
- 温泉近くで遊ぶ少年の幽霊の目撃
これらの現象が廃業後の建物内で報告され、訪問者に恐怖を与えている。
男性の幽霊の目撃
廃墟と化した建物内では、男性の幽霊が頻繁に目撃される。
廊下や階段に立ち尽くし、無言のまま訪問者を見つめるその姿は、多くの人々に恐怖を与えている。特に夜間にその出現頻度が高いとされる。
電話をかけると「ご予約ですか?」と応答される怪奇現象
廃業後にもかかわらず、元湯 星のやの電話番号は通じるという噂がある。
電話をかけると「ご予約ですか?」と尋ねられ、断るとオーナーに呪われるという話が広まっている。
この話の真偽は不明だが、多くの人々が試み、怪奇現象を体験したと語っている。
不気味な物音
夜間、建物内では人の気配のないところから不気味な音が聞こえるという報告が後を絶たない。
足音や物が落ちる音、ささやき声のような音が訪問者の耳に届き、恐怖感を増幅させる。
温泉近くで遊ぶ少年の幽霊の目撃
温泉があった場所では、無邪気に遊ぶ少年の幽霊が目撃されている。
廃業前に宿泊した家族の思い出が、何らかの形で現世に留まっているのではないかという説もある。
元湯 星のやの心霊体験談
とある訪問者は、廃業後の元湯 星のやを訪れた際、廊下で男性の幽霊と遭遇したという。
彼はじっと立ち尽くし、無言で訪問者を見つめていた。その目には怨念とも悲しみとも取れる感情が宿っていたと語る。
また、別の訪問者は、いたずら半分で電話をかけたところ、本当に「ご予約ですか?」と応答があった。
その後、奇妙な音が自宅の電話機から聞こえ続けるようになり、恐怖のあまり電話番号を変更したという。
元湯 星のやの心霊考察
元湯 星のやで報告される心霊現象は、長年多くの人々が訪れた場所に残された強い思念や、廃業による悲しみと結びついている可能性がある。
特に男性や少年の幽霊は、過去の宿泊客や関係者の未練が形を成したものであるかもしれない。
また、電話をかけると応答があるという現象は、現代的な怪談の一種であり、実際に試みる人々の心理を利用した噂の可能性も否定できない。
しかし、心霊体験談の多さから、単なる噂では片付けられない部分もあるだろう。
元湯 星のやは、美しい景観と温泉で多くの人々を魅了してきた歴史ある旅館である。
しかし、廃業後の建物に漂う不気味な雰囲気は、人々に恐怖と興味を同時に与えている。
この場所を訪れる際は、敬意と慎重さを持つことが求められるだろう。
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