由加山(瑜伽山)は、岡山県倉敷市に位置する厄除けの霊山として知られ、古来より多くの参拝者を集めてきた聖地である。しかしその一方で、山中に現れる白髪の老婆の霊、水子供養塔にまつわる怪異、山麓の「御札の家」に関する恐ろしい噂など、数多くの心霊現象が報告されている場所でもある。今回は、由加山(瑜伽山)にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
由加山(瑜伽山)とは?
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由加山(瑜伽山)は、岡山県倉敷市児島由加に位置する山岳であり、寺社、周辺地域を含む総称でもある。
古くは「瑜伽山」と記され、現在でも山岳名としてはこの表記が正式である。
この地は古代より磐座信仰や山岳信仰の対象とされ、霊的な意味合いを色濃く持つ聖域として知られてきた。
現在は瀬戸内海国立公園の一部であり、自然景観の保全区域に指定されている。
また、厄除けの総本山としても知られ、年末年始や節分の時期には大勢の参拝客が訪れる。
香川県の金刀比羅宮と合わせた「両詣り」が盛んであり、古来より縁起の良い霊場とされている。
しかし、その厳かな雰囲気の裏に、決して語られることのなかった恐ろしい心霊現象が潜んでいるとも言われている。
由加山(瑜伽山)の心霊現象
由加山(瑜伽山)の心霊現象は、
- 白髪を垂らした老婆の霊が出現する
- 神社裏手の水子供養塔で霊の気配を感じる
- 夜中に山中で老婆の霊に睨まれる
- 崖の上を飛び去る霊体の目撃証言
- 山麓にある「御札の家」での怪異現象
である。以下、これらの怪異について記述する。
まず、最も有名な現象が「白髪の老婆の霊」である。
由加山の山道を夜中に車で走行中、白い着物を着た老婆が道の脇に立っていたという報告が複数ある。
この老婆は顔をこちらに向け、強い憎悪のこもった目で睨みつけてくるという。
そして突然、足元を浮かせたまま崖の方へ飛び去った姿を目撃した者もいる。
また、山頂に位置する神社の裏手には、静かに佇む水子供養塔が存在している。
昼間でもその一帯だけ空気が重く、写真を撮ると白いもやが映る、声なき子どもの泣き声が聞こえたという体験談もある。
山麓には「御札の家」と呼ばれる空き家がある。
家中の壁という壁に御札が貼られた異様な建物であり、ここでは中に入った者が原因不明の体調不良に襲われる、叫び声を聞いたという噂が後を絶たない。
由加山(瑜伽山)の心霊体験談
ある若者が深夜、肝試しのつもりで由加山へ車で向かったという。
人気のない山道を進んでいたところ、突然ライトに白い着物姿の老婆が映し出された。
彼は急ブレーキをかけたが、老婆はこちらを睨みつけたまま動かない。
次の瞬間、ふわりと空中に浮かび、闇の中へと消えていった。
翌朝、彼の車には爪で引っかいたような無数の傷が残されていた。
助手席の窓には、老婆のものと思われる長い白髪が一本、風に揺れていたという。
由加山(瑜伽山)の心霊考察
由加山は霊的な信仰の地であると同時に、霊魂が集まりやすい「結界」のような役割も果たしているのではないかと考えられる。
古来より山岳信仰が行われていたこと、神仏混淆の形で多くの供養が行われてきたことは、未浄化の霊を引き寄せる要因となっている可能性がある。
特に水子供養塔は、悲しみや未練といった強い情念が残りやすく、霊的な活動の温床となり得る。
また、「御札の家」の存在は異常であり、そこに住んでいた者が何らかの霊障を防ごうとした痕跡とも考えられる。
由加山は、人々の祈りと同時に、深い闇をも抱える場所である。
その神聖さゆえに、目に見えない存在との距離が異常に近い。
安易に足を踏み入れるべき場所ではないだろう。
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