岡山県に存在する鳴滝ダムでは、数々の不気味な心霊現象が報告されている。入水自殺の名所としても知られ、過去には多くの命が水面に消えたという。今回は、鳴滝ダムにまつわるウワサの心霊話を紹介する。
鳴滝ダムとは?

鳴滝ダムは、岡山県加賀郡吉備中央町に位置する重力式コンクリートダムである。
1981年に完成し、洪水調節、河川環境保全、上水道用水の確保を目的として建設された。
最大の特徴は、常用洪水吐に採用された半円形の越流堤であり、水面にぽっかりと開いた穴のようなその構造は、美しさと同時に不気味さをも漂わせている。
ダム周辺には国立吉備青少年自然の家が存在し、研修や自然体験学習に利用されている一方、地元では「自殺の名所」「霊の通り道」として恐れられている。
鳴滝ダムの心霊現象
鳴滝ダムの心霊現象は、
- 白い服を着た女性の霊が水辺に現れる
- 水面に浮かぶ人影の目撃情報
- 夜になると人の話し声が聞こえる
- 自殺者の霊が何度も目撃されている
である。以下、これらの怪異について記述する。
白い服の女性の霊
夜、ダムの半円越流堤近くで、白い服を着た女性が静かに佇んでいる姿が目撃される。
近づくとスッと姿を消すという。
目撃者の中には、その場から動けなくなるほどの寒気と恐怖を感じた者もいる。
水面に浮かぶ人影
ボート乗り場付近にて、子供の頃に友人と訪れたという男性の証言によれば、「水面に白い人影が浮かんでいた」のを友人が目撃したという。
人影は波も立てず、ゆらゆらと漂っていたとされる。
声なき声
深夜、誰もいないはずのダム周辺で、「助けて」とつぶやくような声や、水面を叩くような音が聞こえたという報告が後を絶たない。
中には、背後から足音のような音に追われたと証言する者もいる。
自殺者の霊
鳴滝ダムは、長年にわたって自殺の名所とされており、実際に数多くの入水自殺が発生している。
自殺した人々の霊が今もなお彷徨い続け、夜な夜な水面から這い上がろうとする姿が見えるという話もある。
鳴滝ダムの心霊体験談
ある人物が、子供の頃に友人と鳴滝ダムを訪れた際のことである。
ボート乗り場付近に差しかかったとき、友人が突然立ち止まり、「水の上に誰かいる」と言い出した。
そこには、白く霞んだ人のような影が、音もなく浮かんでいたという。
その場にいた全員が声を失い、走ってその場を離れたそうである。
鳴滝ダムの心霊考察
ダムという人工構造物は、自然と人の境界線に存在する場所である。
特に鳴滝ダムは自殺の多発地帯として知られており、強い負の感情や未練が渦巻いている可能性がある。
半円越流堤の構造自体も、静かに水を飲み込むその形状から、人の魂を吸い込むかのような恐怖を呼び起こす。
自然の美しさと対照的な心霊現象の存在は、この場所がただの観光地ではなく、“何か”が今も留まり続けている証拠であるのかもしれない。
鳴滝ダムは、美しくも恐ろしい場所であり、肝試し目的で軽い気持ちで訪れるべきではないのである。
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