栃木県那須高原の壮大な景観の中にかつて存在した「那須ホテル」。その豪華な設備と美しい眺望で多くの観光客を魅了したこのホテルは、今では心霊スポットとして語られる場所となった。今回は、那須ホテルにまつわるウワサの心霊話を紹介する。
那須ホテルとは?
那須ホテルは、栃木県那須郡那須町、ボルケーノハイウェイ沿いに位置していた。
1961年に竣工したこのホテルは、地上3階・地下1階の鉄筋コンクリート造で、全33室の客室を備えたデラックスホテルであった。
このホテルの建設は、那須高原を観光地として開発する計画の一環として始まった。
白樺や芝生が配された庭園、美しい眺望を楽しめる展望室、広々としたロビーやモダンなデザインの大浴場など、その豪華さは当時の観光業界をリードするものであった。
また、地元の食材を使った「五峰鍋」などの料理も名物として人気を集めた。
しかし、2005年に閉業し、その後は廃墟として放置された。
2018年時点では多くのガラスが割れ、火災跡も見られるなど荒廃が進み、荒涼とした雰囲気を醸し出していた。
現在、ホテル跡は全天候型オートキャンプ場として利用されているが、その歴史とともに心霊スポットとしてのウワサが残っている。
那須ホテルの心霊現象
那須ホテルで語られる心霊現象は以下の通りである。
- 白い着物の女性の幽霊
- 部屋に響く謎の声
- 天井に現れる女の顔
- 夜間に聞こえる不気味な足音
これらの現象について詳細に述べる。
白い着物の女性の幽霊
那須ホテルの廃墟内では、白い着物を着た女性の幽霊が現れるというウワサがある。
廊下や部屋の隅に佇み、訪問者をじっと見つめるその姿は、多くの肝試し訪問者を恐怖のどん底に突き落としてきた。
この幽霊は、ある宿泊客が一夜を過ごした際に目撃されたことから話題となった。
部屋に響く謎の声
夜間、ホテルの客室では謎の声が響くという報告がある。
誰もいないはずの部屋から話し声や囁き声が聞こえ、その声を聞いた者は「今すぐここを離れなければならない」と感じるという。
天井に現れる女の顔
ある宿泊者が寝ている最中に天井を見上げると、女の顔が浮かび上がっていたという恐ろしい体験談がある。
この現象は複数の人によって報告されており、心霊現象の中でも特に印象的である。
夜間に聞こえる不気味な足音
ホテル内の廊下では、夜遅くになると足音が聞こえることがあるという。
この足音は、人が歩いているように聞こえるものの、音の発生源を探しても誰もいない。
これは霊がその場を徘徊しているのではないかと考えられている。
那須ホテルの心霊体験談
「家族旅行で那須のホテルに泊まったとき、小学生だった娘が『テレビを見ているパパの後ろに白い着物を着た女の人がずっと立っていた』と言った。娘は怖くてその場では言えなかったらしいが、帰宅後にその話を聞き、背筋が凍った。」
「昔、友人が那須の山奥のホテルに泊まった際、夜中に目を覚ますと天井に女の顔が浮かんでいたという。その場をすぐに離れたものの、今でもその出来事を思い出すと震えると言っていた。」
那須ホテルの心霊考察
那須ホテルが心霊スポットとされる背景には、ホテルの歴史や廃墟となった後の荒廃した状態が大きく関わっていると考えられる。
白い着物の幽霊や謎の声、足音などの現象は、廃墟の持つ不気味な雰囲気と訪問者の心理的要因が相まって起こった可能性がある。
また、長年にわたり多くの人々が訪れた場所であることから、何かしらの強い思念が残っているのかもしれない。
ホテルとしての利用が終了した後も、この場所には過去の記憶や感情が染み付いていると考えられる。
那須ホテルを訪れる際は、そのような背景を念頭に置き、慎重に行動することが重要である。
特に廃墟訪問は危険が伴うため、自己責任で行動し、無理な肝試しなどは避けるべきである。
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