四国八十八箇所霊場の一つである根香寺(ねごろじ)は、長い歴史を持つ天台宗の寺院である。しかし、その異様な雰囲気と不可解な現象から、「心霊スポット」として知られるようになった。今回は、根香寺にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
根香寺とは?
香川県高松市五色台の山中に位置する根香寺は、弘法大師(空海)が弘仁年間(810年〜824年)に建立した花蔵院と、智証大師(円珍)が天長9年(832年)に建立した千手院を合わせて名付けられた寺院である。
その名は、千手観音像を彫った霊木から漂った芳香に由来するとされる。
境内には紅葉の名所として知られる静かな雰囲気が漂うが、訪れる人々の間では、特に夜の根香寺が放つ異様な空気が恐怖を引き立てると語られている。
また、牛鬼伝説が深く関わり、その角や掛け軸が寺に保存されている。
根香寺の心霊現象
根香寺にまつわる主な心霊現象を以下に挙げる。
- 白い着物の女性の霊の目撃
- 公衆電話から霊が出る噂
- 牛鬼の霊的影響
- 丑三つ時に鐘を撞くと呪われる噂
- 謎の声や音の体験
白い着物の女性の霊の目撃
根香寺の境内や参道では、夜中になると白い着物を着た女性の霊が頻繁に目撃されるという。
この霊は、目を合わせると「取り憑かれる」との噂があり、特に霊感の強い人ほど影響を受けやすいとされる。
公衆電話から霊が出る噂
かつて根香寺の門の横には公衆電話が設置されていたが、そこから霊が出るという噂が広まった。
夜中に突如電話が鳴り響き、それを取ると不気味な声が聞こえる。
さらには、死者と繋がるとも言われ、その電話を取った者は呪われるという。
牛鬼の霊的影響
江戸時代、この地域を荒らしていた牛鬼が退治されたという伝説がある。
その角が根香寺に奉納されているが、牛鬼の怨念が今なお寺に残っているとの噂が絶えない。
夜中に牛鬼像付近を通ると奇妙な声が聞こえる、体調を崩すなどの体験談も報告されている。
丑三つ時に鐘を撞くと呪われる噂
根香寺の鐘を丑三つ時に撞くと呪われるという噂が広まっている。
実際に挑戦した者が数日後に原因不明の高熱を出したり、不運な出来事が続いたという話が後を絶たない。
謎の声や音の体験
境内では、誰もいないはずの場所から呼びかける声や足音が聞こえる。
特に本堂付近では、低い男性の声が囁くように聞こえたという報告が多い。
根香寺の心霊体験談
あるグループが深夜に根香寺を訪れた際、白い影が参道を横切るのを目撃したという。
さらに、その影を見たメンバーの一人が数日後に高熱を出し、何度も「白い着物の女が夢に出てきた」と怯えたという。
また、別の訪問者は、参道で不気味な足音を聞き、後ろを振り返ると人影が見えたが、すぐに消えてしまったと語っている。
根香寺の心霊考察
根香寺にまつわる心霊現象は、その深い歴史や牛鬼伝説に起因していると考えられる。
牛鬼が持つ怨念が、霊的な活動を引き起こしている可能性が高い。
また、白い着物の女性の霊については、牛鬼が女性に化けて出現するという伝承との関連が示唆されている。
さらに、公衆電話や鐘の呪いの噂は、訪問者の恐怖心を増幅させる一因となっている。
これらの現象が実際に霊的なものであるかどうかは定かではないが、根香寺が独特の「恐怖の場」としての存在感を放っていることは確かである。
注意:根香寺は歴史ある由緒正しい寺院であり、霊場巡りや参拝目的で訪れる人も多い。
心霊スポットとして面白半分で訪れることは控えるべきである。
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