神山の新田八幡神社のウワサの心霊話

神山町の山深くに佇む新田八幡神社は、歴史ある社殿と共に数々の不気味な噂を持つ場所である。首のない地蔵や夜ごと現れる無数のオーブ、森の奥から響く読経の声など、訪れた者が不可解な体験を口にすることは少なくない。今回は、神山の新田八幡神社にまつわるウワサの心霊話を紹介する。


神山の新田八幡神社とは?

神山の新田八幡神社の外観

創立年代は不詳であるが、永享二年(1430)の棟札が残されている。

もとは川添地の古森にあったが、応永三十三年(1426)の大洪水により社殿と森の大木が流され、下流の入田村に漂着した。その木材を用いて再建されたのが、現在の新田八幡神社である。

現社殿は神山町の指定文化財であり、御神体の手前には石彫りの中に不動明王尊、そしてその隣に四体の首のない地蔵が並んでいる。

この異様な光景が、訪れる者の心に重くのしかかるのである。

また、この神社は歴史的に新田氏ゆかりの社であり、戦国期の混乱の中で阿波に移り住んだ南朝方の人々が関わっていたとされる。

しかし、地元には「もとは仁生田(にうた)神社であった」という伝承も残り、丹生=辰砂(朱)の採取地と結びつくという説も存在する。

加えて、この地・金泉には古くから「財宝が眠る」という言い伝えがある。

それが本当に金銀ではなく、朱色の辰砂であったならば、社殿や屋根の赤色は単なる装飾ではない可能性も否定できない。


神山の新田八幡神社の心霊現象

神山の新田八幡神社の心霊現象は、

  • 夜中に写真を撮ると大量のオーブが写る
  • 首のない地蔵の前で、人影のような黒い影が動く
  • 境内で耳鳴りや頭痛に襲われる
  • 誰もいないはずの森の奥から低い読経の声が聞こえる

である。以下、これらの怪異について記述する。

まず、夜中に訪れた者は、カメラのフラッシュを焚いた瞬間、視界いっぱいに白く丸い光が浮かび上がるという。

それは埃や虫の反射にしては異常な数で、まるで何かが群れをなして寄ってくるかのようである。

また、首のない地蔵の周囲では、人影に似た黒い影が木々の間を移動するのを見たという証言がある。

これらの地蔵は何者かの手によって破壊されたのか、それとも何かの儀式的意味を持つのかは定かではない。

さらに、境内で突然耳鳴りや頭痛を訴える者が少なくない。

それは鳥居をくぐる前には感じなかったのに、御神体の前に立った瞬間に始まり、境内を出ると治まるという不気味な現象である。

そして、最も恐ろしいのは、夜の森から響く低い読経の声の噂である。

周囲には僧侶どころか人家すらないはずなのに、深夜になると一定のリズムで続くその声は、録音しようとしても雑音だけが残り、決して記録には残らないという。


神山の新田八幡神社の心霊体験談

ある地元の男性は、友人と肝試しのつもりで新田八幡神社を訪れた。

午前零時を過ぎた頃、境内の奥でカメラを構えると、ファインダー越しに白い球体が幾つも漂うのが見えた。

シャッターを切った瞬間、首のない地蔵の後ろから、黒い影が音もなく横切ったという。

驚いて振り向いたが、そこには何もなかった。

しかし、帰宅後に確認した写真には、地蔵の首元から人間のような手が覗き出ているような影が、はっきりと写っていたという。

男性はその後、高熱にうなされ、二週間近く寝込むこととなった。

医師の診断では原因不明とされたが、本人は「神社で何かに取り憑かれた」と信じている。


神山の新田八幡神社の心霊考察

この神社に現れる現象は、複数の要素が絡み合っていると考えられる。

首のない地蔵は、戦乱や洪水の犠牲者を供養するために置かれた可能性があるが、首部が破損していること自体が不吉な象徴であり、そこに漂う霊的なエネルギーが訪れる者に影響を与えているのかもしれない。

また、朱色の辰砂との関係も無視できない。辰砂は水銀を含み、古来より呪術や祭祀に用いられてきた鉱物である。

その採取地であった可能性がある金泉の地は、物理的にも精神的にも人間に影響を与える土地であったと推測される。

夜中の読経の声は、過去にこの地で行われた儀式や供養の残響か、それともこの神社に結び付けられた未練の強い霊の声であるのか。

確かな答えは出ない。

しかし、この神社が単なる文化財ではなく、今なお何かを封じ込めるために存在している可能性は高いと言えるだろう。


神山の新田八幡神社の地図

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