鋸山(のこぎりやま)は千葉県の鋸南町と富津市の境に位置する山で、観光地として知られる一方、心霊スポットとしても名を馳せている。この山では飛び降り自殺の霊や、不思議な現象が多く報告されている。今回は、鋸山にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
鋸山とは?
鋸山は標高329.5メートルの山で、正式名称は「乾坤山(けんこんざん)」である。
この名前は天地(乾坤)を意味しており、日本寺の山号にもなっている。
江戸時代からは石切場として利用され、「房州石」という良質な石材が採取され、幕末から昭和にかけて横須賀軍港や東京湾要塞の建設などに使用された。
鋸山はその名の通り、石が削り取られてできた鋸の歯のような地形が特徴であり、特に「地獄のぞき」と呼ばれる断崖絶壁は、観光客に人気のスポットである。
しかし、この場所にはかつて多くの自殺者が出ており、心霊現象が頻発することでも知られている。
鋸山の心霊現象
鋸山で報告されている心霊現象は以下の通りである。
- 崖から飛び降りる霊の目撃
- 白い着物を着た老婆の霊
- 不気味な足音が聞こえる
- 自殺者の声が聞こえる現象
これらの心霊現象は、鋸山の歴史や過去の事件、自殺が関係しているとされている。
崖から飛び降りる霊の目撃
最も有名な心霊現象は、鋸山の「地獄のぞき」から飛び降りる霊の目撃談である。
1973年には、高校生が遺書を残して飛び降り自殺を図り、その後、崖から飛び降りる姿が何度も目撃されるようになった。
飛び降りた霊は夜間に現れることが多く、観光客が崖の近くで目撃するケースが報告されている。
白い着物を着た老婆の霊
山中で白い着物を着た老婆が歩いている姿が目撃されることがある。
追いかけてもなかなか追いつけず、いつの間にか消えてしまうという。
この老婆の霊は、過去に山で亡くなった人物である可能性が高いとされている。
不気味な足音
山中で何もいないのに足音が聞こえる現象も報告されている。
この現象は特に夜間に多く、背後から誰かが追いかけてくるかのような感覚に襲われるが、振り返っても誰もいないという。
自殺者の声が聞こえる現象
「助けて…」という声や、誰かが呼びかけるような声が聞こえるという報告も多い。
これらの声は、自殺者の霊がさまよっているのではないかと噂されている。
鋸山の心霊体験談
ある訪問者が「地獄のぞき」で写真を撮ろうとしたところ、突然カメラが作動しなくなり、その後、耳元で「助けて」という声が聞こえたという。
別の訪問者は山中を歩いている際に足音を聞き、振り返ったが誰もおらず、恐怖を感じたと証言している。
鋸山の心霊考察
鋸山で多くの心霊現象が報告される背景には、この山がかつての石切場であり、多くの労働者が命を落としたことや、観光客による自殺が続いていることが影響している可能性が高い。
特に「地獄のぞき」の名は恐怖をかき立てるものであり、過去の事件と深い関係があると考えられる。
鋸山は、美しい景観を誇る観光地である一方で、深い闇を抱えた場所でもあり、霊的なエネルギーが強いとされる。
訪れる際には、注意が必要な場所であることを覚えておくべきだろう。
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