野呂川ダムのウワサの心霊話

広島県呉市安浦町に位置する野呂川ダムは、過去の水難事故や自殺の影響から、数々の不気味な噂が絶えない場所である。夜の堤体付近に現れる霊や、コンクリート壁に浮かぶ無数の顔など、ここには人知を超えた怪異が今なお潜んでいる。今回は、野呂川ダムにまつわるウワサの心霊話を紹介する。


野呂川ダムとは?

野呂川ダムの外観

野呂川ダムは、広島県呉市安浦町に築かれた治水用のダムである。

1975年12月に竣工し、ダムとしては比較的小規模な部類に入る。

周囲には自然豊かな風景が広がるが、その静けさとは裏腹に、かねてより数々の陰惨な噂が囁かれ続けている場所でもある。

このダムでは、過去に水難事故や飛び込み自殺が相次いだ歴史があり、いつの頃からか心霊スポットとして知られるようになった。


野呂川ダムの心霊現象

野呂川ダムの心霊現象は、

  • 夜間、ダム堤体付近の街灯に女性の霊がぼんやりと佇んでいる
  • 堤体を渡った先のコンクリート壁に、無数の人の顔が浮かび上がる
  • 飛び降り自殺を繰り返す霊の噂があり、かつて水死体が発見されている
  • 少女の霊が現れ、人を呼び寄せるかのように佇んでいる

である。以下、これらの怪異について記述する。

夜中、野呂川ダムの堤体近くを歩くと、ひっそりと光を落とす街灯の下に、髪の長い女が立っていることがあるという。

こちらに顔を向けるわけでもなく、ただ項垂れるようにうつむき、何かを待つかのようにそこにいるらしい。

目が合えば最後、何日も身体の調子がおかしくなるという。

また、南西側から堤体を渡り左岸へ向かうと、コンクリートを吹き付けた崖が目前に現れる。

この灰色の壁には、人の顔とも獣の顔ともつかぬ無数の歪んだ影が浮かび上がると言われている。

写真に写すと、不自然な染みが顔の形となって現れることもあるそうだ。

さらに、このダムでは飛び降り自殺が繰り返されたという噂も後を絶たず、底から水死体が引き揚げられたこともある。

そのせいか、湖面を見つめていると誰かに足を掴まれるような感触がすることがあるという。

堤体付近では、薄汚れたワンピース姿の少女が一人で立っている姿がたびたび目撃されており、声をかけるとふっと掻き消えるようにいなくなる。

後にはひどい頭痛と倦怠感が残り、何日もまともに眠れなくなるそうだ。


野呂川ダムの心霊体験談

昔、ある親子がこのダムを訪れた際、母親が突然寒気を訴え、顔がむくんで別人のようになったという。

身体は異常なほど重く、車を走らせると対向車から繰り返しパッシングを受けた。

不気味に思いながらも家へ帰り、母親が鏡の前で苛立ちを込めて怒鳴ると、額からスーッと何かが抜けていく感覚があり、その瞬間に顔の腫れも寒気も消え去った。

あのダムには、やはり何かが棲んでいる。

また別の体験では、川沿いの小道を母娘で歩いていたところ、母親が突然うずくまって動けなくなった。

帰宅後、母親はしばらくの間顔が浮腫み、自分の顔が自分ではないように感じていたという。

恐怖に駆られ鏡に向かって「私にはどうにもできない!」と叫ぶと、額から何かがスッと離れ、次の瞬間には浮腫みも消え失せていたそうだ。

さらに、堤防部分を写した写真に、コートを着た男の姿が何度も映り込んでいたという話も残っている。

そこには誰も立っていなかったはずなのに、無人の場所にだけ、男だけが写り続けていた。


野呂川ダムの心霊考察

野呂川ダムに纏わる数々の怪異は、過去に起きた水難事故や自殺の念がいまだこの地に染み付いているためではないかと考えられる。

とくに、堤体付近の街灯下に現れる女や、コンクリート壁に浮かぶ無数の顔は、死者がなお助けを求め彷徨い続けている証左なのかもしれない。

また、このダムで霊に憑かれた人々の体験には共通して「顔が変わる」という異変が見られる。

まるでその顔を通じ、死者が現世に入り込もうとしているかのようである。

野呂川ダムに安易に立ち入れば、次に顔を奪われるのは自分かもしれない。


野呂川ダムの地図

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心霊考察 編集部では、全国各地に点在する心霊スポットや怪異、ホラー作品を題材に、体験談や噂、地域に残る語りをもとに記録・考察を行っている。

私たちが扱うのは、出来事の真偽や幽霊の存在を断定することではない。「どのように語られてきたのか」「なぜその場所や出来事が心霊として認識されてきたのか」という視点から、人の認識や記憶、土地の歴史、出来事が結びつく構造を整理している。

近年は「心霊現象の考察」シリーズを中心に、
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