老越路峠では、集団自殺やバイク事故、首吊り自殺など、数多くの悲劇的な出来事が重なり、幽霊の目撃や不気味な現象が報告されている。今回は、老越路峠のウワサの心霊話を紹介する。
老越路峠とは?
老越路峠(おいのこうじとうげ)は、栃木県佐野市飛駒町に位置する標高387メートルの峠である。
県道66号線沿いに広がるこの場所は、かつて「飛駒田沼道」として地域交通の要所だったが、現在はその名を聞くだけで背筋が凍る心霊スポットとして有名になっているらしい。
峠の周辺は鬱蒼とした林に囲まれ、昼間は静寂に包まれる一方で、夜になると全く異なる不気味な雰囲気を醸し出す。
特に2007年に発生した集団練炭自殺事件の舞台となったことが、心霊スポットとしての評判を確立させた。
老越路峠の心霊現象
老越路峠で語られる心霊現象は以下の通りである。
- 下半身だけの男性の幽霊の目撃
- 白い服を着た女性の幽霊の目撃
- 車内での練炭自殺後の霊の出現
- カーブでの不気味な影の出現
老越路峠では、特に「下半身だけの男性の幽霊」が頻繁に目撃される。
この幽霊は、バイク事故で胴体が切断された男性の霊であると言われている。
峠を車で走行中、突然視界に現れるその姿に驚き、運転を誤る者も少なくないという。
また、峠道では白い服をまとった女性の幽霊も目撃される。
彼女は夜道を静かに歩いているかのように見えるが、近づくと忽然と姿を消す。
その様子を目撃した者たちは、「彼女はここで命を絶った霊なのではないか」と口を揃える。
さらに、カーブ付近では不気味な影が出現することがあり、これは「妖怪の類ではないか」とのウワサもある。
山の神や妖怪がこの峠を支配しているという地元の古い伝承も影響しているだろう。
老越路峠の心霊体験談
2007年10月28日、老越路峠の林道脇に停車していた乗用車内で男女4人が集団練炭自殺を遂げた。
いずれも死後1週間が経過しており、その後、この事件の舞台となった峠では、幽霊の目撃報告が相次いだ。
あるドライバーは深夜に峠を走行中、車の窓を叩く音が聞こえたため停止して確認したところ、誰もいなかったという。
また、別のドライバーは車内のミラーに白い影が映り込み、恐怖でその場を逃げ出したと語っている。
老越路峠の心霊考察
老越路峠で起きる心霊現象は、この地で繰り返されてきた悲劇的な出来事と密接に結びついている。
2007年の集団自殺事件が象徴的ではあるが、それ以前からこの峠は「バイク事故が多発する場所」としても知られていた。
特に、1988年以前には多くのバイク事故が発生し、命を落とした者たちの無念が未だにこの地に残留しているのではないかと考えられる。
また、地元住民の間では、峠の深夜に山の神や妖怪が現れるという伝説が古くから語り継がれている。
これらの伝承が、現在の心霊現象の解釈に影響を与えている可能性が高い。
老越路峠は、過去の悲劇的な事件や事故の影響で数々の心霊現象が報告されている恐ろしい場所である。
訪れる際には、この地が持つ歴史と背景に敬意を払い、安全に十分配慮する必要がある。
特に深夜の訪問は避けるべきであり、不気味な気配を感じたら速やかに立ち去ることが推奨される。
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