神奈川県の丹沢山系に位置する旧青崩隧道は、心霊スポットとして有名で、過去には多くの心霊現象が報告されている。今回は、旧青崩隧道にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
旧青崩隧道とは?
旧青崩隧道(きゅうあおざれずいどう)は、丹沢湖からユーシン渓谷へと続く玄倉林道に位置し、1947年に竣工した素掘りのトンネルである。
ユーシン渓谷への重要な交通路として利用されていたが、2006年の安全調査で内部にひび割れが見つかり、落盤の危険が指摘されたことから完全通行止めとなった。
その後、新たに「新青崩隧道」が2011年に竣工し、旧トンネルは役割を終えた。
現在では、旧青崩隧道の坑口は封鎖され、内部に立ち入ることはできないが、その不気味な外観と歴史から心霊スポットとしても注目されている。
旧青崩隧道の心霊現象
旧青崩隧道で報告されている心霊現象には、以下のようなものがある。
- トンネル内で彫刻のような観音様が出現する
- 天井に浮かぶ幽霊の顔
- 謎の足音や囁き声が聞こえる
- 突然の寒気に襲われる
これらの現象は、主にトンネルを歩いている最中や夜間に多く報告されている。
最も有名な現象は、トンネル内の天井に観音様のような彫刻が浮かび上がるというものである。
本来、トンネルの天井には何もないが、目撃者によれば、観音様の顔が彫られているように見え、その目がトンネル内を通る人々をじっと見つめていたという。
また、トンネル内では女性の幽霊が歩き回る姿も目撃され、特に懐中電灯の光が弱くなるとその姿が浮かび上がるという恐怖体験がある。
さらに、無人のトンネル内で突如足音や囁き声が聞こえるという報告も多い。
これらの現象は、過去にこのトンネルで何らかの事故や事件が起きたのではないかと考えられている。
崩落によって犠牲者が出た可能性もあり、その霊がこの場所に残り続けているのではないかというウワサが広がっている。
旧青崩隧道の心霊体験談
ある訪問者は、夜に旧青崩隧道を訪れた際、懐中電灯を持ってトンネル内を歩いていたが、突然電灯が弱まり、その瞬間に天井に不気味な顔が浮かび上がったと証言している。
また、別の体験者は、トンネルを歩く途中で背後から誰かに見られているような感覚に襲われ、足音が近づいてくるのを感じたが、振り返ると誰もいなかったという話もある。
旧青崩隧道の心霊考察
旧青崩隧道で起きる心霊現象は、この場所の歴史的背景や、過去の崩落事故などに由来している可能性が高い。
トンネルの崩壊や工事中の事故により、多くの犠牲者が出たという記録は残されていないが、過去に何らかの不幸な出来事があったのではないかと考えられている。
また、廃トンネル特有の暗く静寂に包まれた雰囲気が、訪れる者に強い恐怖を与え、心霊現象を引き起こしているともいえる。
現在は通行止めとなっており、立ち入りはできないが、旧青崩隧道の不気味な雰囲気と心霊話は、今もなお多くの人々を引き寄せている。
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