旧和田トンネル(秋田市)のウワサの心霊話

秋田県秋田市と旧河辺町の境に位置していた「旧和田トンネル」は、現在は姿を消したものの、かつては東北でも有数の心霊スポットとして知られていた。工事中の事故や歩行者の死亡事故、さらには子供の霊の目撃談など、多くの怪異が語り継がれてきた場所である。今回は、旧和田トンネル(秋田市)にまつわるウワサの心霊話を紹介する。


旧和田トンネル(秋田市)とは?

旧和田トンネルの外観

旧和田トンネル(秋田市)は、秋田市と河辺郡河辺町の境に位置していた、かつての国道13号線に存在したトンネルである。

昭和36年に竣工し、全長はわずか100メートルと短いものの、歩道もないほど狭く、照明も設置されていなかったため、昼夜を問わず薄暗く不気味な雰囲気に包まれていた。

このトンネルは、秋田市に入る“門”としての役割を担っていたが、その歴史には陰の部分も多く存在する。

工事中の事故や通行中の轢死など、度重なる不幸がこの場所に影を落としていた。

そして年月を経て、バイパスの開通とともに役目を終え、現在では草木に覆われその姿を確認することすらできない。

しかし、そんな過去の遺構に、いまなお霊が現れるという噂が絶えない。


旧和田トンネルの心霊現象

旧和田トンネル(秋田市)で語られる心霊現象は、

  • 少年の霊が現れる
  • トンネル内で子どもの声が聞こえる
  • トンネル周辺での不意な寒気と吐き気
  • トンネル上部にある祠や慰霊碑が発する異様な気配

である。以下、これらの怪異について記述する。

まず語られるのは、少年の霊である。

かつてこのトンネルは歩道が存在せず、車道を歩かざるを得なかったため、歩行者が轢かれて亡くなる事故が実際に起きている。

目撃証言によれば、秋田方面へ向かう途中、トンネルの入口付近にぽつんと立ち尽くす少年の姿が見えることがあるという。

そして、その姿は車が近づくと突然霧のように掻き消える。

また、通行中に耳元で子どもの笑い声が響く、という体験もある。録音機器を持ち込んでいたグループが、不自然なノイズと共に、はっきりと「ねえ、どこいくの?」という声を記録した例も存在する。

さらに、トンネルの近辺に差し掛かると、急に背筋が凍るような寒気に襲われるという報告も後を絶たない。

中にはその場で立ちくらみを起こし、しばらく動けなくなった者もいるという。

トンネルの上部には、ひっそりと祠のようなものが建てられており、工事中の事故者を弔っているとされる。

しかしこの場所も、強い霊的な圧を感じると噂されており、下手に近づくと悪寒や頭痛に襲われるという者もいる。


旧和田トンネル(秋田市)の心霊体験談

あるタクシー運転手が深夜、このトンネルを通った際の出来事である。

いつものように車を走らせていると、道端に誰かが立っていた。

こんな時間に…と不審に思いながらも、そのまま通過したところ、バックミラーにその人物の姿が写っていた。小さな男の子だったという。

そして、ミラー越しに彼と目が合ったとき、はっきりと笑っていたのだ。車内には乗せた覚えのない、湿ったような土の匂いが充満していたという。

慌ててトンネルを抜けた後、もう一度ミラーを見ると、そこには何も写っていなかった。


旧和田トンネル(秋田市)の心霊考察

旧和田トンネルに現れる霊的存在の多くが「子ども」である点が特徴的である。

歩道が存在しなかったことから、過去に命を落とした歩行者が子どもだった可能性が高く、それが霊となって彷徨っていると考えられる。

また、トンネルそのものが“暗く狭い”“無灯”という条件を備えていたことは、精神的な不安や恐怖を助長し、心霊現象の「受信感度」を高める環境であったといえるだろう。

さらに、工事中の事故、そしてその慰霊のために建てられたとされる祠の存在は、この場所に負のエネルギーが長く蓄積されてきた証とも言える。

トンネルはすでに崩落し、跡地も草木に覆われているが、場所そのものがもつ“記憶”は、いまもなお霊を引き寄せ続けているのかもしれない。

遊び半分で訪れることは、決しておすすめできない。


旧和田トンネル(秋田市)の地図

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心霊考察 編集部では、全国各地に点在する心霊スポットや怪異、ホラー作品を題材に、体験談や噂、地域に残る語りをもとに記録・考察を行っている。

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