群馬県前橋市に位置する「大友ビル」は、かつて賑わいを見せた商業ビルであったが、現在では廃墟となり、数々の心霊現象が報告される恐怖のスポットとして知られている。今回は、大友ビルにまつわるウワサの心霊話を紹介する。
大友ビル(前橋の廃墟ビル)とは?
大友ビルは、群馬県前橋市の県道10号線産業道路沿い、問屋町交差点に位置する6階建ての雑居ビルである。
1979年(昭和54年)に建設され、1~2階は飲食店やパチンコ店、調査事務所などの商業施設として使用され、3階以上は住居スペースとして賃貸されていた。
しかし、築後9年ほどで建物全体の老朽化が進行し、水道設備の不備や修繕の遅れなどが原因で住人やテナントが次々に撤退。
その後、建物は廃墟となり現在に至る。
当時、1階にあった「横綱うどん」や「スナック55」などの看板が、今も廃墟の外壁に残されており、当時の賑わいを偲ばせるが、建物全体は荒廃が進み、不気味な雰囲気を漂わせている。
大友ビル(前橋の廃墟ビル)の心霊現象
大友ビル(前橋の廃墟ビル)の心霊現象は、
- 夜中に窓に人影が見える
- 階段を上る和服の老婆が途中で消える
- 無人の部屋から女性のすすり泣きが聞こえる
- 建物内で異様な寒気を感じる
である。夜中、誰もいないはずの廃墟ビルの窓に人影が現れるという目撃情報が絶えない。
この人影は特定の部屋で多く報告されており、その部屋はかつて一人暮らしの女性が亡くなった部屋とされている。
女性の遺体は一年間発見されず、その間にミイラ化していたという。
この不幸な出来事を機に、心霊現象が多発するようになったとされている。
また、階段を上る和服の老婆が途中で忽然と姿を消すという報告もある。
この老婆の霊は特定のフロアを徘徊しているとされ、足音だけが響き渡ることもあるという。
さらに、無人のはずの部屋からすすり泣きの声が聞こえることもある。
その声は非常に悲しげで、聞いた者に強烈な不安感を与えるという。
録音機器を持ち込んで検証を試みた者もいるが、機器が異常を起こしてしまうケースが多い。
大友ビル(前橋の廃墟ビル)の心霊体験談
ある訪問者は、深夜にビルを訪れた際、2階の窓に白い影が浮かび上がるのを目撃したという。
さらに建物内を歩くと急激な寒気を感じ、誰かが見つめているような視線を感じたとのこと。
別の訪問者は、階段を上る途中で目の前を老婆の姿が横切り、声をかけようとした瞬間に消えたと証言している。
大友ビル(前橋の廃墟ビル)の心霊考察
大友ビルにまつわる心霊現象の多くは、かつての住人や利用者の無念が残っているのではないかと推測される。
女性の霊の目撃やすすり泣きの声は、ミイラ化した状態で発見された女性の怨念が関係している可能性が高い。
また、ビルの老朽化や薄暗い雰囲気が、訪れる者の心理に影響を与え、恐怖心を増幅させているのかもしれない。
現在、大友ビルの解体計画は進められているものの、建物の所有権や利権問題が複雑で作業は難航している。
このような背景もあって、大友ビルは取り壊されることなく心霊スポットとしての存在感を保ち続けている。
大友ビルは、心霊現象に興味がある者にとって魅力的な場所かもしれないが、建物の老朽化による危険性も高いため、軽い気持ちで訪れることは避けるべきである。
コメント