かつて香川県善通寺市に存在した警察学校善通寺庁舎は、旧日本軍の軍事施設跡といわれ、その背景から数々の怪奇現象が噂されてきた。夜中に勝手にテレビがつく、非常ベルの幻聴が響く、さらには首のない兵士が馬に乗って廊下を駆け抜けるといった恐ろしい体験談が語られている。今回は、警察学校善通寺庁舎にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
警察学校善通寺庁舎とは?

警察学校善通寺庁舎は、かつて香川県善通寺市に存在した警察学校である。
正式には四国警察支局警察学校と称され、四国警察支局職員や管内の幹部警察職員を教育・訓練する役割を担っていた。
専門的な実務教育、研究、調査を行う機関でもあり、その前身は四国管区警察学校である。
2019年、中国管区警察局と統合され、中国四国管区警察局・四国警察支局が設置されると共に、四国警察支局警察学校として存続したが、2020年3月をもって廃止され、中国四国管区警察学校に吸収された。その後、跡地には分庁舎が置かれることとなった。
所在地は香川県善通寺市生野町2116番地であり、その地はかつて旧日本軍の軍事施設が存在していたとも伝えられている。
こうした過去の歴史が、数々の心霊現象の背景となっているのである。
警察学校善通寺庁舎の心霊現象
警察学校善通寺庁舎の心霊現象は、
- 夜中に突然テレビがつく
- 非常ベルのような音が幻聴として聞こえる
- 首のない兵士が馬に乗り、廊下を駆け抜ける姿が目撃される
である。以下、これらの怪異について記述する。
もっともよく語られるのが、夜になると無人の部屋でテレビが突如としてつくという怪異である。
映像は砂嵐であり、音量は次第に大きくなり、耳を塞ぎたくなるほどの轟音へと変わっていくと証言されている。
また、廊下を歩いていると、突如として「非常ベル」がけたたましく鳴り響くことがあるという。
しかし、実際には警報機が作動していない。
聞こえているのは幻聴であり、近くにいる者すべてに同じ音が届くのだという。
さらに恐ろしいのは、首のない兵士が馬に乗り、夜の廊下を駆け抜けていく姿の目撃談である。
軍靴の音と蹄の響きが重なり、逃げ場のない恐怖が空間を支配するという。
旧日本軍の影が、いまだにこの地に刻まれているかのようである。
警察学校善通寺庁舎の心霊体験談
ある元訓練生は、深夜の巡回中に不可解な体験をしたと語る。
廊下を歩いていると、遠くから「カンカンカン」という非常ベルの音が響き渡った。
慌てて警報機を確認したが、どこも作動していない。
その直後、耳元で低い呻き声のようなものが聞こえ、恐怖に駆られて足早に立ち去ったという。
また、別の職員は、寮で就寝中にテレビが突然ついた経験を持つ。
画面には乱れた映像が映し出され、誰もリモコンを触っていないにもかかわらず音量が勝手に上がっていった。
慌てて電源を切ったが、その夜は一睡もできなかったという。
警察学校善通寺庁舎の心霊考察
警察学校善通寺庁舎は、その敷地が旧日本軍の軍事施設跡であった可能性が指摘されている。
兵士の無念、あるいは戦争の記憶が強烈な残留思念として刻まれ、現代にまで影響を及ぼしているのかもしれない。
首のない兵士の目撃談は、処刑や戦死により無念の死を遂げた兵士の象徴と考えられる。
また、非常ベルの幻聴は、戦時中の空襲警報の記憶が土地に焼き付いているのではないかとも推測できる。
この場所は警察学校として近代的に利用されていたが、その背後には血と恐怖にまみれた過去が横たわっていたのである。
警察学校善通寺庁舎は、表向きは規律と訓練の場であったが、夜になると過去の亡霊が蘇る“戦争の記憶の檻”であったと言えるだろう。
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