レストホテル道後城は、豪華な城のような造りで一世を風靡したが、殺人事件や自殺が噂され、閉鎖後は心霊スポットとして恐れられているという。今回は、レストホテル道後城にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
レストホテル道後城とは?

レストホテル道後城は、愛媛県松山市に位置するラブホテルの跡地である。
1980年代に開業され、1984年には一部が完成しており、1985年頃に正式に営業を開始したと推測されている。
広さ1万4995平方メートルの敷地に、鉄骨造りの2階建て、4階建て、5階建ての3棟の建物が並び、五層天守閣を模したユニークな城のデザインが遠くからでも目を引く豪華なホテルだった。
営業当時、一泊50万円のデラックスルームが存在したという。
ホテルの構造は、北側に小天守閣、南側に大天守閣があり、その間を「6」の字型に構造された低層棟が接続していた。
低層棟の西側には101~112(104、109を除く)、南側と東側には201~212(204、209を除く)、小天守閣部分には116、213、215、216、大天守閣本丸には217~223(219を除く)の部屋が並び、最上階の部屋にはサウナが備えられていた。
2003年、県税滞納により愛媛県庁に差し押さえられ、営業はこの時期に終了した。
その後、2009年には土地と建物が最低落札価格1億4500万円でヤフーオークションに出品されるも、落札されなかった。
価格を大幅に下げた後、再度公売に出されたという。
2023年時点では、建物は現存しており、外壁や瓦に経年劣化が見られ、いくつかの落書きも確認されるが、大きな損傷は見当たらない。出入り口は封鎖され、管理されている。
なお、ホテルが営業していた時期には未開発だった周辺地域は、現在では大規模な住宅街となっている。
レストホテル道後城の心霊現象
レストホテル道後城の心霊現象は、
- 自殺した人物の霊が現れる
- 夜になると幽霊の姿を見たり、異常な気配を感じる
である。以下、これらの怪異について記述する。
自殺した人物の霊は、かつて宿泊していた部屋に現れるとされ、特に「デラックスルーム」などの高級な部屋で目撃されることが多い。
霊の姿を見た者は、冷たい空気を感じ、何者かの視線を感じると語っている。
殺人事件の噂は、ホテルが栄えていた時期に遅延した税金の支払いと関連し、最終的に破産する原因となったと言われている。
そのせいで「呪われた場所」として恐れられているのだ。
幽霊や異常な気配は、特に夜に訪れる者に対してだという。
夜が深まると、かつての豪華さを感じさせるが、同時にその空間が持つ恐怖も強くなるらしい。
内部の一部では、昔の華やかな内装が時間と共に劣化し、薄暗い部屋の中には不気味な静けさと、今もホテルに宿泊しているかのような不自然な感覚が漂っているのである。
レストホテル道後城の心霊体験談
「レストホテル道後城で過ごした夜、部屋の中で異常な気配を感じた。最初はただの気のせいかと思ったが、部屋の隅に影が現れ、冷たい風が吹き抜けた。その瞬間、心臓が止まるかと思った。」
「夜中にトイレに行こうとしたが、廊下で足音が聞こえ、振り返った瞬間、誰もいないのに視線を感じた。それ以来、この場所には近寄りたくない。」
レストホテル道後城の心霊考察
レストホテル道後城に関する心霊現象は、過去の出来事やその場所の歴史と深く結びついていると考えられる。
特に「自殺した人物の霊」や「殺人事件」という噂は、心霊現象を引き起こす要因となった可能性が高い。
心霊現象が現れる場所が高級な部屋、特に「デラックスルーム」で多いという点も、過去にそこに宿泊していた人物が未解決の思いを残し、その霊的エネルギーが未だにその場所に留まっているからかもしれない。
「呪われた場所」として恐れられる背景には、ホテルが経営破綻した原因となった税金滞納や、当時の経営者が抱えていた不安やストレスが関わっていると考えられる。
これらの未解決の問題や負のエネルギーが、場所に留まることがあり、精神的な疲弊や死後の未練を持った霊が現れるのではないだろうか。
また、霊の姿を目撃した者が感じる「冷たい空気」や「視線」を含め、夜間の異常な気配も、その場所の持つ不安定なエネルギーに由来していると考えられる。
夜になると、建物の老朽化が進み、過去の華やかさが薄れる中で不気味な静けさと恐怖感が強まるのも、霊的なエネルギーが活発になる時間帯に重なっている可能性が高い。
これらの現象は、単に場所の劣化や忘れ去られた豪華さの影響ではなく、過去の不穏な歴史とその場所に宿る霊的な力が深く関係していると考えられる。
レストホテル道後城は、ただの廃墟ではなく、過去の出来事が集積した霊的な場所として、心霊現象が引き起こされる理由を理解することができる。
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