第二今泉踏切｜ウワサの心霊話

第二今泉踏切は、栃木県宇都宮市に位置する踏切である。しかし、過去の悲劇的な事故により、現在では心霊スポットとしても知られている。今回は、第二今泉踏切にまつわるウワサの心霊話を紹介する。

第二今泉踏切とは？

第二今泉踏切は、JR宇都宮線沿いに位置する踏切である。

この場所は、周囲に住宅街が広がり、日常的に多くの人が利用している。

しかし、1983年3月8日に発生した痛ましい事故をきっかけに、心霊現象の噂が広まった。

事故当時、小学4年生の女児が下校途中に踏切でレールと補助レールの隙間に足を挟み、抜けなくなった。

一緒にいた友人が助けようとしたが、警報機が鳴り、遮断機が下りたことで間に合わなかった。

女児はそのまま7両編成の列車に轢かれて亡くなり、地域社会に大きな衝撃を与えた。

この事故を受けて、今泉新町の自治会が少女の供養のために観音像を建立。

観音像は現在も踏切近くに立ち、被害者の霊を弔うとともに、踏切の安全を見守る役割を果たしている。

第二今泉踏切で報告されている心霊現象は以下の通りである。

この踏切では、夜になると女児が事故で命を落とした瞬間の悲鳴やうめき声が聞こえるという報告がある。

特に雨の日や霧の立ち込める夜に多くの目撃情報が寄せられている。

踏切脇に安置された観音像の周囲では、少女の霊が佇んでいるのを目撃したという話が後を絶たない。

霊はぼんやりと立っているだけで、特定の方向をじっと見つめているとされる。

深夜に踏切を渡ると、白い影が線路を横切るという目撃談が多く寄せられている。

この影は突然現れ、また消えてしまうため、その正体は不明のままである。

人通りが少ない時間帯に踏切を訪れると、誰もいないはずの周囲から足音や何かを叩くような音が聞こえることがあるという。

ある男性が深夜に踏切を渡った際、遠くから「助けて」という声が聞こえたという。

その声の方向に近づくと、線路脇の観音像が薄暗い光の中でぼんやりと浮かび上がり、不気味な雰囲気を感じたと語る。

また、別の訪問者は、踏切付近で急に足元が重くなり、動けなくなった経験をしたという。

第二今泉踏切の心霊現象は、1983年に発生した女児の事故や、それ以前に報告されている兄弟の死亡事故が影響している可能性が高い。

踏切という日常的な場所が、過去の悲劇により「特別な空間」と化してしまったのかもしれない。

観音像が建立された後、心霊現象は収まったとされているが、現在も訪れる人々が不思議な体験をすることがある。

これらの現象は、事故の記憶や供養に対する思念が残留しているためと考えられる。