山奥にひっそりと佇む謎の廃墟。誰が建てたのか、何のために存在していたのか、すべてが謎に包まれたまま、今も沈黙を続けている。訪れた者の多くが不気味な雰囲気を感じ、二度と行きたくないと語る。今回は、そんな「すだもふ山荘」のウワサの心霊話を紹介する。
すだもふ山荘とは?

すだもふ山荘は、山口県美祢市の秋芳洞近くに位置する二階建ての巨大な廃墟である。
建設されたのは1963年から1975年の間とされるが、その目的は今も不明のままである。
観光施設としての記録はなく、1993年の「県別マップル情報版山口」(昭文社)にも掲載されていない。
つまり、この時点で既に営業していなかった可能性が高い。
現在、すだもふ山荘へ続く道は草木に埋もれ、人が容易に近づくことができない状態になっている。
まるで、この場所が存在しなかったことにされているかのように、地図にも載っていないのだ。
有名なYouTuberが探索したことにより、「すだもふ山荘」として知られるようになったが、なぜこんな場所に大きな建物があるのか、その理由すらわかっていない。
すべてが謎に包まれたまま、時間だけが静かに流れている。
すだもふ山荘の心霊現象
すだもふ山荘の心霊現象は、
- 正体不明の幽霊の目撃
- 老婆の幽霊の出現
- 女性の霊の目撃
である。以下、これらの怪異について記述する。
正体不明の幽霊の目撃
すだもふ山荘を訪れた探索者の中には、「人影のようなものを見た」と証言する者がいる。しかし、それが人間の姿をしていたのか、何か別のものだったのかはわからない。ただ、確かに”何か”がいたのだ。
さらに、建物の2階の窓からこちらを覗く影を見たという報告もある。しかし、探索時には2階へ続く階段が崩れ落ちており、人が登ることは不可能なはずである。それでも、そこには”誰か”がいた。
老婆の幽霊の出現
特に頻繁に語られるのが、老婆の幽霊の目撃談である。
草木に埋もれた山荘へ足を踏み入れた者の中には、ふと視線を感じ、振り向いた先に白い着物のようなものをまとった老婆が立っていたと証言する者がいる。
老婆は何も言わず、じっとこちらを見つめている。しかし、目を逸らした瞬間にその姿は消えてしまうという。
また、ある探索者は夜中に山荘へ向かった際、「すぐに帰れ……」というかすれた声を聞いたという。
その声がどこから聞こえたのかはわからない。ただ、辺りには誰もいなかったはずなのに、耳元で囁かれたような感覚があったという。
女性の霊の目撃
老婆の幽霊とは別に、若い女性の霊を目撃したという証言もある。
ある探索者は、山荘の廊下を歩いている最中に、白いワンピースを着た長い髪の女性が扉の隙間からこちらをじっと見ているのを発見した。
しかし、その女性は一瞬のうちに消えたという。
また、別の証言では、山荘の2階に女性が座り込んで泣いていたという話もある。
声ははっきりと聞こえたが、近づくとその姿は跡形もなく消えてしまっていた。
この女性の霊が何者なのか、なぜここに現れるのかは不明だが、彼女を目撃した者の多くは「とても悲しそうな表情だった」と語っている。
すだもふ山荘の心霊体験談
すだもふ山荘にまつわる体験談の多くは、圧倒的な「気味の悪さ」を訴えるものである。
ある訪問者は、建物の中へ入った瞬間に「誰かに見られているような感覚」を覚えたという。
内部は荒れ果て、壁には得体の知れない黒い染みが点々と残っていた。
そして、足音を立てないように慎重に進んでいるにもかかわらず、「誰かの足音」が後ろからついてきた。振り返っても、誰もいない。
また、別の探索者は、2階の部屋で「かすかな笑い声」を聞いたと語っている。
声は女性のようにも、子供のようにも聞こえたという。しかし、その部屋に人がいた形跡はなかった。
さらに、山荘を出た後に妙な頭痛に襲われる者や、帰宅後に原因不明の体調不良を訴える者もいる。
まるで”何か”を連れて帰ってしまったかのように。
すだもふ山荘の心霊考察
すだもふ山荘は、その存在自体が謎に包まれている。
なぜこの場所に大きな建物があるのか、その理由さえも不明である。
老婆の幽霊、女性の霊、正体不明の影。これらの存在が、かつてここで起きた何らかの出来事と関係しているのかもしれない。
また、すだもふ山荘は山奥にあり、周囲にはほとんど人が近づかないため、環境が不気味な雰囲気を作り出している可能性もある。
人の気配がない場所では、錯覚や恐怖心が増幅され、”何か”がいるように感じてしまうことも少なくない。
しかし、それだけでは説明がつかない不可解な現象も多い。
誰もいないはずの場所で聞こえる足音、目撃される影、そして老婆や女性の姿……。
すだもふ山荘には、やはり何かが潜んでいるのかもしれない。
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