栃木県の山深い場所に位置する須花トンネルは、複数の時代にわたる3つのトンネルから構成されており、心霊スポットとして知られている。今回は、須花トンネルに伝わる恐ろしいウワサの心霊話を紹介する。
須花トンネルとは?
須花トンネルは栃木県佐野市と足利市を結ぶ場所に位置し、明治、大正、昭和という3つの時代に建設されたトンネルからなる。
これらはそれぞれ「明治トンネル」「大正トンネル」「昭和トンネル」と呼ばれ、地域の交通を支える役割を果たしてきた。
明治トンネル
手掘りで建設されたこのトンネルは、明治時代の中期に約6年の歳月をかけて完成。
労働者たちの苦労が偲ばれる歴史的な建造物であるが、現在は老朽化により使用されていない。
概要
明治トンネルは、1881年(明治14年)に着工され、1889年(明治22年)1月に完成した。その後、1892年(明治25年)には坑内の排水溝と木枠の工事が完了している。全長は117m、幅は約3.6mで、素掘りで作られた歴史的なトンネルである。
大正トンネル
煉瓦造りのこのトンネルは大正6年に完成。
時代を象徴する美しい外観だが、入り口は金網で塞がれており、内部に入ることはできない。
概要
大正トンネルは1917年(大正6年)に完成した。全長は83m、幅は約3.6m、高さは3.4mで、煉瓦アーチ構造が採用されており、大正時代の建築技術を今に伝える貴重な存在である。
昭和トンネル
現在でも利用されているこのトンネルは、周囲の自然に溶け込むようにひっそりと佇んでいる。
概要
昭和トンネルは1976年(昭和51年)に着工され、1980年(昭和55年)に竣工した。全長157.5m、幅7.0mで、コンクリート造の現代的なトンネルである。これにより、地域の交通網が大きく改善された。
須花トンネルの心霊現象
須花トンネルで目撃される心霊現象は以下の通りである。
- 明治トンネル:お年寄りの霊が目撃される。
- 大正トンネル:和服姿の女性と小さな子供の霊が現れる。
- 昭和トンネル:男の人の呻き声が聞こえるという。
トンネル全体を通して、異音や霊気を感じるという体験が報告されている。
明治トンネルの霊
手掘りの隧道には、工事中に落盤事故で亡くなったとされる作業員の霊がいると言われている。
その霊はトンネルの奥深くに佇み、無言のまま訪問者を見つめているという。
大正トンネルの霊
和服姿の女性が小さな子供の手を引いて現れることが多い。
この霊はトンネル内を指差し、「向こう側へ行けない」と囁くという。
さらに、内部には邪念が渦巻いており、複数の霊が留まっているとされる。
昭和トンネルの現象
深夜、トンネルを車で通過する際に呻き声が聞こえることがある。
帰宅後に車に無数の手形が付いていたという話もある。
須花トンネルの心霊体験談
体験談1
ある男性が大正トンネルを訪れた際、「どうして、こんなはずじゃなかった」という女性の絶叫が頭に響き渡り、意識を失いそうになったという。
彼は友人に悟られないように耐え続けたが、全身に鳥肌が立ち、恐怖で体が震えたと語っている。
体験談2
友人たちと訪れた際、トンネル内で男の低い笑い声が「ふふふ…」と聞こえたという。
その場にいた全員がその声を聞いており、何かを訴えかけるような気配を感じたと話している。
体験談3
昭和トンネルを車で通過した後、トランクに無数の手形が付いており、音楽の音程が突然変わるなどの異常現象に見舞われたという。
須花トンネルの心霊考察
須花トンネルの心霊現象には、過去の歴史や地形が影響していると考えられる。
特に明治トンネルと大正トンネルでは、人々の無念が霊的エネルギーとなって残っている可能性が高い。
霊感のある人々が感じる霊気は、その土地が持つ負のエネルギーが凝縮している結果かもしれない。
須花トンネルを訪れる際には、安全を最優先し、軽い気持ちで近づかない方が良い。
この場所に眠るウワサや現象は、訪問者の心に深い恐怖を刻むことだろう。
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