1964年に開通し、2005年に新辰野トンネルが完成するまで利用されていたこのトンネルは、現在ではほとんど通行されておらず、不気味な雰囲気を漂わせている。今回は、辰野隧道(旧辰野トンネル)にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
辰野隧道(旧辰野トンネル)とは?
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辰野隧道(旧辰野トンネル)は、昭和39年(1964年)に竣工されたトンネルである。
全長250.3m、幅員5.5m、建築限界高さ4.5mの三心円馬蹄形断面を有し、施工は一若建設が手掛けた。
かつては車両の通行が頻繁で、交通インフラとして重要な役割を果たしていたが、2005年に新辰野トンネルが開通して以降は、その役目を終え、現在はほとんど利用されていない。
なお、試運転時には新幹線への飛び込み自殺者が発生するなど、建設当初から悲劇の記憶が刻まれた場所として知られている。
旧トンネルというだけで、彷徨う霊の噂が絶えず、特に少女の霊やタクシー運転手の霊が目撃されるとされ、心霊スポットとしての評価を受けているのである。
辰野隧道(旧辰野トンネル)の心霊現象
辰野隧道(旧辰野トンネル)の心霊現象は、
- トンネル内で車のライトを消して走行すると、窓やボンネットに霊の手形が付く
- トンネルの入り口で車を降り、歩いて内部に入ると、無数の視線を感じる
- 少女の幽霊が現れるとの目撃証言がある
- タクシー運転手の霊が、トンネル内に彷徨うという
である。以下、これらの怪異について記述する。
旧辰野トンネルは、薄暗い照明がわずかに点在する内部が特徴である。
昼間は車両の通行が激しかったが、夜間になるとその内部は想像以上に暗く、不気味な静寂が支配する。
訪れた者の証言によれば、トンネル内でライトを消して走行すると、突然、窓やボンネットに誰かの手形が付着していることが確認されるという。
この現象は、明らかに自然現象や汚れによるものではなく、霊的なエネルギーが作用している可能性が高いと考えられる。
また、トンネルの入り口に車を停め、降車して歩いて内部に入ると、なぜか無数の視線を感じるという報告がある。
これは、トンネル内部に未だ彷徨う霊が多数存在している証左として捉えられている。
さらに、複数の目撃証言によれば、トンネル内で少女の幽霊が現れるとされ、その姿は儚くも哀しげで、見る者の心に強い不安を与える。
また、タクシー運転手の霊が、かつてこの場所を頻繁に通行していた車両に乗り、トンネル内を歩く姿が目撃されたという話も伝えられている。
内部は古い構造ゆえ、壁際には鉄板が固定され、上下から覗き込める隙間が存在する(2016年5月時点の調査による)。
また、壁面には何メートル地点と書かれた標識と共に、多数のシミが確認され、床下の排水口からは腐敗したような悪臭が漂うことも。
こうした環境は、トンネル内の霊的エネルギーをさらに増幅させ、訪れる者に圧倒的な恐怖を感じさせる要因となっているのである。
辰野隧道(旧辰野トンネル)の心霊体験談
実際に旧辰野トンネルを訪れた体験者の中には、以下のような証言がある。
ある体験者は、夜間に車で旧トンネルに接近し、ライトを消した瞬間、後部座席に誰かが座っているかのような感覚を覚え、背後から無数の視線を感じたと語る。
また、別の証言者は、トンネル内を歩いていた際、突然、壁際から手が足元へ伸びるような影を何度も目にし、その姿が少女の幽霊に似ていると感じ、恐怖のあまり急いでその場を離れたと述懐している。
さらに、タクシー運転手の霊の目撃談もあり、運転中にトンネル内の異常な静寂と冷気に襲われ、後部座席に不気味な存在を感じたという証言も存在する。
これらの体験談は、旧辰野トンネルにおける心霊現象が単なる偶然や作り話ではなく、実際に訪れた者の生々しい証言に基づいていることを示している。
辰野隧道(旧辰野トンネル)の心霊考察
以上の現象および体験談から考察すると、旧辰野トンネルにおける心霊現象は、1964年の建設時における過酷な労働環境や、試運転時に新幹線への飛び込み自殺者が現れたという衝撃的な出来事、そしてその後の交通事故や悲劇的な事件の記憶が、霊的エネルギーとしてこの閉鎖空間に蓄積された結果であると考えられる。
旧トンネルという歴史的背景は、現代においても多くの未練や哀しみ、そして恐怖の記憶として具現化しており、特に夜間における異常な冷気や謎の足音、幽玄な影の出現は、これらの要因が一体となって現れている証拠である。
旧辰野トンネルは、かつての交通の要所であったが、今ではその歴史と惨劇が混じり合い、訪れる者に深い畏怖と不安を抱かせる心霊スポットとして、決して容易に解明されるものではないのである。
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