西都原古墳群の電話ボックスのウワサの心霊話

西都市にある広大な古墳群――西都原(さいとばる)古墳群には、あまり知られていないが、ひっそりと語り継がれている「電話ボックスの心霊話」が存在する。今回は、西都原古墳群の電話ボックスにまつわるウワサの心霊話を紹介する。


西都原古墳群の電話ボックスとは?

西都原古墳群の電話ボックス

西都原古墳群は、宮崎県西都市に広がる日本最大級の古墳群であり、国の特別史跡に指定されている。

標高約70メートルの台地上に点在し、前方後円墳を含む319基の高塚墳、地下式横穴墓、横穴墓などが存在する。

4世紀から7世紀前半にかけて築造され、日本で初めて本格的な学術調査が行われた場所としても知られている。

現在は整備が進められ、春には「古墳祭」や花見客で賑わう観光地である。

しかし、その華やかな表面の裏側に、不穏な“電話ボックスの噂”が静かに存在している。


西都原古墳群の電話ボックスの心霊現象

西都原古墳群の心霊現象は、

  • 電話ボックスの上に、無言で座る男の子の霊
  • 女性の霊が電話ボックスの内部に現れる
  • 近くのトイレに赤ん坊の霊が出没する
  • 赤ん坊の母親と見られる女性の霊も確認されている
  • 夜間に電話ボックス周辺を通ると、後ろから視線を感じる

である。以下、これらの怪異について記述する。

最も知られているのは、「電話ボックスの上に座る少年の霊」である。

彼は薄暗い夜、何も語らず、ただ上から見下ろすように通行人をじっと見つめているという。

全身が濡れているかのように見えたという証言もある。

声をかけると、その姿は煙のように溶けて消えるのだという。

電話ボックスの内部では、時折“女性のすすり泣く声”が響くことがある。

姿を見た者は少ないが、受話器を取ると、無言のまま呼吸音だけが聞こえてくるという報告もある。

さらに、電話ボックスのすぐそばに位置するトイレには「赤ん坊の霊」が出るという話がある。

深夜、トイレに入ると赤ん坊の泣き声が響き渡るという。

中には「母親らしき女性の霊」が赤ん坊を抱えて立っていた、という証言もあり、涙を流しながらこちらを見ていたという者もいる。

西都原古墳群では自殺も多く報告されており、夜間にその周辺を歩くと、確かに“何か”がついてくる気配を感じると多くの人が口にする。


西都原古墳群の電話ボックスの心霊体験談

ある男性は夜遅く、西都原古墳群を通って帰宅していたという。

近道として電話ボックスの横を通り過ぎたそのとき、ふと視線を感じて上を見ると、電話ボックスの屋根に誰かが座っていた。

「子供か?」と思ったが、次の瞬間、その影は突然いなくなっていた。

別の女性は、花見の帰りにトイレを使用した際、明らかに誰もいないはずの個室から、かすかな赤ちゃんの泣き声を聞いたという。

驚きながら外に出ると、トイレの出入口近くに、白いワンピース姿の女性がうつむいて立っていた。

目が合った瞬間、風もないのに彼女の髪がふわりと揺れ、消えた。


西都原古墳群の電話ボックスの心霊考察

西都原古墳群は、数多くの古代の墓が眠る場所である。

人の死と深く結びついたこの地において、霊的な存在が現れるのは、ある意味で必然とも言える。

電話ボックスという「現代的な孤立空間」に、過去に命を落とした者の念が集まるのは、時空を越えた“結界”のようなものかもしれない。

少年の霊が電話ボックスの上に座るのは、そこが彼の“よりしろ”となってしまっている可能性がある。

また、赤ん坊と母親の霊がセットで出現する点は、死後もなお離れられぬ母子の情が形となって現れているのかもしれない。

彼らの存在は、何らかの事情で命を落とした者たちの「未練」や「訴え」を象徴しているのだろう。

西都原古墳群は、昼の顔と夜の顔がまるで違う。

賑わいの影でひっそりと息づく、語られぬ霊たちの物語に耳を傾けてみてはいかがだろうか。


西都原古墳群の電話ボックスの地図

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