東久留米市に位置する南町緑地保全地域、通称「森の広場」。一見、豊かな自然が広がる平穏な場所だが、そこには不気味な噂が絶えない。かつて薪炭林として利用されていたこの雑木林は、今や地元の人々に「恐怖のスポット」として知られているという。今回は、南町緑地保全地域(森の広場)のウワサの心霊話を紹介する。
南町緑地保全地域(森の広場)とは?
南町緑地保全地域(森の広場)は、かつて薪炭林として利用されていた樹林が広がる場所である。
昭和49年(1974年)に東久留米市がこのエリアを保存樹林に指定し、昭和54年以降、市の管理のもと一般に開放されてきた。
この地域にはコナラやクヌギ、エゴノキなどの雑木林が広がり、一部にはヒノキが列植されている。
林床は固く、草本層はあまり見られないが、ヤブランやジャノヒゲ、シラヤマギクなどが育っている。
林縁付近ではノハラアザミやセンニンソウなども見られる。
保全の方針
この雑木林を明るく保ちつつ、現在の固くなった土壌を改善し、林床に自生する草本類の成長を促進することが目標である。
コナラ-クヌギ群集
このエリアは戦前まで薪炭林として利用されていたが、その後は更新されていない。
高さ4~10メートルの亜高木層には、コナラを中心にアカマツやクヌギ、クリ、イヌシデなどが混在している。
低木層は下刈の影響でほとんど存在していないが、草本層にはヤブランやチヂミザサなどが見られ、林縁ではナギナタコウジュやサルトリイバラなども出現する。
保全活動と周辺の散策
この地域の保全活動は、東久留米自然ふれあいボランティアによって行われており、草刈りや竹の伐採、枯れ枝の除去などが行われている。
また、この地域を含む「雑木林のみち 南沢・南町コース」も整備されており、西武池袋線東久留米駅からの散策が楽しめる。
自然観察と風景
この地域には武蔵野らしい雑木林が広がり、コナラやクヌギをはじめとした多様な木々が生育している。
また、サワフタギなどの低木やトホシテントウなどの昆虫も観察できる。
明るい森林の中を南北に貫く遊歩道では、ゆったりと散歩を楽しむことができ、雑木林と隣接する畑の風景は懐かしさを感じさせる。
かつては、薪炭だけでなく、落ち葉を農地の肥料として利用するために重要だったこの雑木林は、東久留米全体の景観向上にも貢献している。
南町緑地保全地域(森の広場)の心霊現象
南町緑地保全地域(森の広場)の心霊現象は、
耳元で冷たい女性の囁き声が聞こえる(「来ないで…」など)。
誰もいないはずの背後から肩を軽く叩かれる感触がある。
その場に留まり続けると、見えない手に首を絞められるような感覚に襲われる。
「嫌な予感」を感じたら、すぐにその場を離れないと危険が迫る。
である。南町緑地保全地域「森の広場」、通称「もりひろ」は地元では恐怖のスポットとして知られている。
数年前、この場所で一人の女性が自ら命を絶って以来、数々の不思議で不気味な出来事が起こるようになったという。
森の広場を一人で歩いていると、突然、耳元で誰かの囁き声が聞こえてくる。
低く、冷たい女性の声が「来ないで…」と囁くのだ。それだけではない。
何もないはずの背後から、誰かに肩を軽く叩かれる感触がする。
振り返っても、そこには誰もいない。
そして、それでもその場に留まり続けると、次第に首を絞められるような感覚が襲ってくるのだ。
まるで見えない手がゆっくりと首に巻き付き、呼吸を奪い去るかのように。
逃げ出すこともできず、ただ冷たい恐怖に飲み込まれる。
地元の人々は、もし「嫌な予感」を感じたら、すぐにその場を離れるよう忠告している。
それが生き延びる唯一の方法だと…。
森の広場での恐怖体験 – A子の証言
A子がその恐ろしい体験をしたのは、忘れもしない夏の夜のことだった。
彼女はその日、仕事のストレスから解放されたい一心で、地元の友人たちと一緒に「森の広場」へ足を運んだ。
夜遅く、ほんの気晴らしのつもりでの散歩だったが、それが彼女にとって恐怖の夜となるとは、誰も予想しなかった。
その夜は月明かりが弱く、森の中はほとんど闇に包まれていた。
友人のB男とC子が何度か訪れたことのある場所だったが、A子はその日が初めてだった。
B男が冗談めかして、「ここは幽霊が出るって噂だぜ、気をつけろよ」と言ったが、A子は笑って流した。どうせただの噂だろうと思っていたのだ。
しかし、森の中に入ってしばらくすると、A子は何かがおかしいと感じ始めた。
友人たちと一緒にいるはずなのに、なぜか異様な寒気を感じたのだ。鳥肌が立ち、背中を冷たい汗が流れる。
そのとき、突然、A子の耳元で誰かの囁き声が聞こえた。「来ないで…」と、冷たい女性の声が。
A子は驚いて立ち止まり、周囲を見回したが、B男とC子は楽しそうにおしゃべりを続けている。
A子は気のせいだと思おうとしたが、その声はあまりにも現実的で、彼女の心臓は早鐘のように打ち始めた。
「A子、大丈夫か?」とC子が心配そうに声をかけたが、A子は何も言えずにただ頷いた。
足元がふらつき、何か見えない力が彼女を後ろへ引き戻そうとしているような気がしたのだ。
「私、少しおかしいかも…」とA子が言いかけたその瞬間、背後から突然、肩を軽く叩かれる感触があった。
反射的に振り向いたが、そこには誰もいない。
友人たちも、自分のすぐそばにいたのに、誰も手を伸ばしていなかった。
「ちょっと、もうやめよう。ここ、なんか変だよ」とA子は焦った声で言ったが、B男は笑って、「ただの気のせいだろ」と軽く流した。
その瞬間、A子の首筋に強烈な圧迫感が走った。
まるで見えない手が彼女の首を掴み、絞めつけてくるかのような感覚だ。
呼吸が苦しくなり、視界が揺らぎ始めた。
「助けて…」A子はかすれた声でそう言い、膝から崩れ落ちた。
C子が驚いて彼女に駆け寄り、B男もその異常事態にようやく気づいた。
「A子!しっかりして!」C子が必死に呼びかけたが、A子は声も出せず、目も開けられない。
まるで何かが彼女の体から力を吸い取っていくかのようだった。
「嫌な予感がしたら、すぐにその場を離れないと…」C子が半ばパニック状態でつぶやきながら、B男と共にA子を支えて森の出口に向かって走り出した。
彼らは何度も転びそうになりながらも、必死に森から逃げ出した。
森の外に出たとき、A子の首を絞めていた圧迫感は突然消え去り、彼女は激しく咳き込んだ。
呼吸が戻り、なんとか自分を取り戻したA子は、恐怖で震えながら言った。
「もう二度と、あそこには行かない…」
その後、A子は地元の人々から、「森の広場」での心霊現象の噂を聞かされることになる。
女性の囁き声、背後からの不気味な感触、そして首を絞める見えない手…それらが実際に起きたことを知り、A子は自分が体験した恐怖が単なる妄想ではなかったことを痛感した。
A子と彼女の友人たちは、その後もこの恐ろしい体験を何度も語り合ったが、誰も二度と「森の広場」に足を踏み入れることはなかった。
あの場所には、何か得体の知れないものが確かに存在している。
それは誰もが避けるべき、冷たい恐怖のスポットであると。
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