高〇平コーポ1階2号室には、長年にわたり数多くの噂と心霊現象が付きまとっている。この部屋では、過去に二つの悲劇的な事件が起こり、その影響で「呪われた部屋」として知られるようになった。自殺の名所とされる高島平の近くに位置し、稲川淳二の怪談でも語られるこのマンションには、いまだに不気味な空気が漂っているという。今回は、高〇平コーポ1階2号室のウワサの心霊話を紹介する。
高〇平コーポ1階2号室とは?
高〇平は、昔から投身自殺が多かったということで、自殺の名所で有名だったという。
その近くにある安いマンションがこの『高〇平コーポ』である。
二階建ての建物で、大きな窓が目立つ。
当時よりも綺麗になってはいるのだろうが、壁が一部黒くなっており、古い建物だというのが分かる。
外階段があり、そこに標識で建物名と管理会社が書いてある。
現在も存在しているが、管理者や住人がおり迷惑行為にあたるため立入禁止である。
高〇平コーポ1階2号室の心霊現象
高〇平コーポ1階2号室の心霊現象は、
- 呪われる
である。その部屋には、かつて二つの悲劇的な事件が起こったという。
ひとつは惨たらしい殺人事件、もうひとつは若手芸人の不慮の死。
この場所は、稲川淳二が語った「愛人のマンション」にも登場する、呪われた場所として知られている。
1987年9月4日 – 愛人による刺殺
ものまね芸人の佐々木つとむさんは、全身を包丁で何度も刺され、あおむけに倒れたままカーペットの上で発見された。
発見者は所属事務所の社長だったが、そのときすでに佐々木さんは死後5~6日が経過していた。
遺体にはタオルやシーツが覆いかぶさっており、殺害現場には異様な静けさが漂っていた。
凶器の包丁は台所に置かれ、テーブルの上には一枚のメモが残されていた。
そこには、「おとうさん、わたしもおとうさんのそばに行きます。でも、わたしがおとうさんをころすなんて、夢にも思わなかった。
あの世で、ふたりでやり直そうね」と、震える手で書かれた文字が記されていた。
1994年10月22日 – 突然の事故死
もう一つの悲劇は、ピグモン勝田というお笑い芸人に訪れた。
彼は猿のように木に登り、奇妙な動きを見せるパフォーマンスで知られていた。
しかし、埼玉県新座のニチイでの公演中、彼がぶら下がっていた枝が突然折れ、彼は地面に向かって真っ逆さまに落ちた。
後頭部を強打し、意識を失ったまま、そのまま帰らぬ人となってしまった。
彼が生前に見せていた活気とユーモアは、冷たい地面に打ち付けられた瞬間、永遠に失われた。
稲川淳二の語る『愛人マンション』
「因縁のマンション」の話をしよう。
芸能事務所の大川興業には、ピグモン勝田という若手芸人がいた。
彼がマンションに住みたいと言い出し、高島平の近くにある安いマンションを見つけた。
高島平といえば、自殺の名所として知られている場所である。
彼は家賃を払えるものの、保証人が必要だったため、大川興業に頼み込んで保証人になってもらい、ついにそのマンションに住むことができた。
ある日、私は「お前、駆け出しの芸人がこんな立派なマンションに住むなんて生意気だぞ」と冗談を言った。
彼は「嬉しいです」とご機嫌だった。ところが、しばらくして彼が「最近、変なことが起きている」と言い出した。
彼の話によると、夜中に目が覚めると、隣の部屋に男たちが集まって麻雀をしているというのである。
その中には、高倉健や渥美清、そしてもう一人、有名だが誰かわからない芸人がいたそうだ。
彼はそれが夢ではないと主張したが、私は「それは夢遊病だ」と笑い飛ばした。
その後、彼は中古車を購入し、またしても私は「生意気だな」と冗談を言った。
しかし、彼が車をガードレールにぶつける事故を起こし、警察で手続きをしている際、警察官が「君の住んでいる近くで芸人が愛人に刺殺された事件があったよね」と話した。
その瞬間、彼は私に電話をかけてきて、「わかりました! 麻雀の時に出てくる有名だけどわからなかった芸人は、佐々木つとむだったんです」と言ったのである。
後に調べたところ、彼が住んでいたマンションの部屋は、佐々木つとむが愛人に刺殺された場所であった。彼が見た光景は、夢ではなかったのだ。
その後、ピグモン勝田は公演中に木に登り、枝が折れて転落し、命を落とした。
これが、彼に起こった不可解な出来事の顛末である…。
高〇平コーポ1階2号室の地図
※場所を特定されないように地名の地図にしている。(住人がいるため、くれぐれも肝試しなどで立ち入らないように。)
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