かつて東京都日野市に存在した「多摩テック」は、モータースポーツをテーマにした遊園地として、多くの家族連れや若者に愛された場所であった。しかし、2009年に閉園し、その後は心霊スポットとしての名声を得ている。今回は、多摩テックのウワサの心霊話を紹介する。
多摩テックとは?
多摩テックは1958年、鈴鹿サーキットとともに「モートピア」というブランドで開業した。
モータースポーツをテーマとする遊園地として、当時としては珍しいアトラクションが多く、ゴーカートやミニ列車が特に人気を集めていた。
アクセスの良さもあり、家族連れや若者を中心に賑わい、最盛期には年間100万人以上が訪れていたという。
しかし、時代の変化とともに経営は徐々に厳しくなっていった。
特に1990年代には入場者数が減少し、割引券の配布やイベントの開催といった施策も功を奏さなかった。
2000年代に入り、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンや東京ディズニーリゾートといった大型テーマパークが次々に開業し、それに押される形で多摩テックの来場者数は激減した。
ついに、2009年9月に閉園を迎えることとなった (ポルターガイスト研究所) (SHIORI|人生の『行ってよかった』が増える旅メディア)。
閉園後、その広大な敷地は荒廃し、廃墟と化している。
この荒れ果てた姿は、多摩テックを心霊スポットとして有名にする一因となった。
多摩テックの心霊現象
多摩テックの心霊現象は、
- ゴーカートやジェットコースター跡地で、子供の笑い声や悲鳴が聞こえる
- 跡地を訪れた際、誰かに見られている感覚や視界の端に何かが動く気配を感じる
- 敷地内の建物に入ると気温が急に下がり、寒気を感じる
- 「何かに押された」「強烈な視線を感じた」との体験談
- 探索者が撮影した写真に、かつての従業員である老人の姿が映り込む
- YouTubeなどに、探索中の不気味な物音や影が映る動画が投稿されている
である。多摩テックが心霊スポットとして知られるようになった背景には、いくつかの重大な事故が関係している。
1971年には、13歳の男子中学生がゴーカートに乗っている最中に首に巻いていたマフラーが車軸に巻き込まれ、即死する事故が発生している。
また、1982年にはジェットコースターが脱線し、2名が死亡するなど、多摩テックでは多数の死傷事故が発生している (ポルターガイスト研究所)。
こうした事故の犠牲者たちの霊が、現在も跡地を彷徨っているというウワサが後を絶たない。
特にゴーカートエリアやジェットコースターの跡地では、子供の笑い声や悲鳴が聞こえるという報告が相次いでいるが、音源を確認しても誰もいないことが多いという。
また、夜間に跡地を訪れた者の多くが「何かに見られている感覚」や「視界の端に誰かが動く気配を感じた」と証言しており、特に敷地内の建物に入った際には、急に気温が下がり寒気がする現象が頻発している。
また、「何者かに押された」「強烈な視線を感じた」という体験談も多く報告されている。
さらに、探索者たちが撮影した写真や動画には、不可解な現象が記録されている。
特に、かつて多摩テックで働いていたという老人の姿が写真に映り込んでいるという話が有名である。
また、YouTubeなどの動画サイトにも、探索中に不気味な物音や謎の影が映り込む瞬間が公開されており、これらの映像が心霊現象として話題となっている。
心霊体験談:暗闇の気配
多摩テックの跡地を昼間に友人と共に訪れた男性の話である。
最初は特に異変を感じなかったものの、敷地内のゴーカートの跡地付近に差し掛かった際、突然背後から強烈な視線を感じたという。
振り返っても誰もいないはずなのに、何者かにじっと見られているような感覚が消えなかった。
彼は急に体が重く感じ、気味悪さから探索を切り上げた。振り返った瞬間、遠くの方に小さな影が一瞬だけ見えたとのことである。
心霊体験談:謎の声と寒気
別の体験者は、夜に多摩テック跡地を訪れた際の恐怖体験を語っている。
友人たちと敷地内を歩いていると、どこからか小さな子供の笑い声が聞こえた。
しかし、周囲には子供の姿はなく、不自然な状況であった。
さらに、遊具の近くに来た瞬間、突然気温が急激に下がり、寒気を感じたという。
その後、友人の1人が体調不良を訴え、探索を中断して立ち去ったという。
心霊体験談:視界の端に映る影
心霊探検を行っていたグループが、昼間に多摩テック跡地を訪れた際の話である。
彼らがゴーカートのコース跡地に差し掛かった時、全員が同時に「何かが視界の端を走り抜けた」と感じたという。
その後、全員が同じ方向を見つめると、明らかに人影のようなものが動いているのを目撃した。
しかし、その影は急に消え、そこには誰もいないことが確認された。
心霊体験談:写真に映り込んだ謎の人物
夜間に探索を行っていた写真家が撮影した写真には、不可解なものが映り込んでいたとされる。
その写真には、かつて多摩テックで働いていたと思われる作業員のような姿が背景にぼんやりと映り込んでいた。
しかし、撮影当時、現場には誰もいなかったと写真家は証言している。
この写真はインターネット上で拡散され、心霊現象として語り継がれている。
心霊スポットとしての多摩テック
現在、多摩テック跡地は私有地であり、無断での立ち入りは禁止されているが、その廃墟としての雰囲気は心霊スポットとしての知名度を高めている。
かつて多くの人々が賑わっていた遊園地が今や無人の廃墟と化し、自然に覆われつつある様子は、幽霊の存在を信じさせるに足る不気味さを醸し出している 。
さらに、多摩テック周辺にもいくつかの心霊スポットが存在しており、平山城址公園やみはらし公園といった場所でも幽霊の目撃情報が相次いでいる。
これらの場所は、多摩テックとセットで訪れる心霊マニアにとって人気のスポットとなっている。
多摩テックはその悲劇的な歴史と、現在の廃墟としての姿が融合し、今後も心霊スポットとして語り継がれていくだろう。
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