鳥取プレイランド｜ウワサの心霊話

鳥取県鳥取市にかつて存在した遊園地、鳥取プレイランド。この場所は、廃墟となった後も数々の怪異現象が報告され、心霊スポットとして語り継がれている。今回は、鳥取プレイランドにまつわるウワサの心霊話を紹介する。

鳥取プレイランドとは？

鳥取プレイランドは、1986年（昭和61年）に鳥取県鳥取市で開園した遊園地である。

「鳥取Pランド」とも呼ばれることがあり、東条湖ランドと同一資本による姉妹施設として運営されていた。

広大な敷地面積140万平方メートルには、山陰地方最大級のジェットコースター、観覧車、ゴーカートなど多彩なアトラクションが設置されていた。

リーズナブルな価格設定が魅力で、多くの家族連れが訪れていた。

しかし、安価な価格設定に加え、冬季休園期間の長さや1995年（平成7年）の阪神・淡路大震災の影響で客足が激減。

経営不振に陥り、同年10月に閉園を余儀なくされた。

その後、廃墟として長年放置されていたが、2008年頃に解体され、現在はカートサーキット場として利用されている。

鳥取プレイランドでは、次のような心霊現象が語られている。

閉園後、電源が完全に切られているにもかかわらず、観覧車が静かに動き続けているという目撃談が相次いでいる。

廃墟の中で唯一生命を宿しているかのような観覧車。

その回転は風や重力の影響と片付けるには不自然であり、無縁墓地の霊がその場を支配しているのではないかとも囁かれる。

さらに奇妙なのは、その観覧車の中でも特定のゴンドラが、風もないのに激しく揺れ続けているという点だ。

まるで何かが必死に中から抜け出そうとしているような、不気味な光景だという。

電源の通っていない場内で、不意に「ガガッ」というノイズ音が響き渡り、続いて場内アナウンスが流れるという怪奇現象が報告されている。

その声はかすれており、何を言っているのかはっきりしない。

しかし、その声には聞く者の心を冷えさせる異様な力があったという。

鳥取プレイランドの敷地には、かつて無縁墓地があったとされる。

しかし、遊園地建設時に十分な供養が行われなかったため、その霊が未だに成仏できず、祟りをもたらしているのではないかとの噂もある。

廃墟を訪れるのが趣味のA氏の体験談を紹介する。

「廃墟マニアとして日本全国を訪れてきましたが、鳥取プレイランドほど異様な雰囲気を持つ場所はありませんでした。廃墟となった観覧車のゴンドラが宙吊りになり、今にも崩れ落ちそうな様子でした。

敷地内を歩いていると、突然『ガガッ』というノイズが耳をつきました。その瞬間、どこからか場内放送のような声が聞こえました。声はひどくかすれていて、何を言っているのか分かりません。それでも、恐怖心が全身を駆け巡り、急いでその場を離れました。

後日、現像した写真を見返しましたが、ほとんどが奇妙にぶれていて何が写っているのか分からないものばかり。まるで撮影を拒んでいるかのようでした。あの場所には、何か“人ならざるもの”がいたとしか思えません。」

鳥取プレイランドで語られる心霊現象の数々は、無縁墓地の供養不足と密接に関係している可能性が高い。

遊園地建設時にその地に眠る霊たちの怒りを買い、それが形を変えて怪異現象を引き起こしているのではないかと考えられる。

また、廃墟特有の不気味さや、心霊スポットとしての評判がその恐怖感を助長していることも否定できない。

しかし、実際にそこで体験した人々の証言や奇妙な現象を目の当たりにすれば、何らかの超常現象が存在していると思わざるを得ないだろう。

供養がなされないままサーキット場として利用されている現在の状況も、何か新たな怪異を引き起こす予兆なのかもしれない……。