月居隧道(旧月居トンネル)には、通りかかった女性に「お母さん」と呼びかける少年の霊が現れるなどのウワサがある。歴史あるトンネルで、落石により車両通行は現在禁止されているが、不気味な冷気やひたひたと響く足音が訪れる者を恐怖に包む心霊スポットである。今回は、月居隧道(旧月居トンネル)のウワサの心霊話を紹介する。
月居隧道(旧月居トンネル)とは?
月居隧道は、1886年(明治19年)に開通した歴史あるトンネルで、茨城県大子町に位置する。
袋田の滝にほど近い場所にあり、かつては交通の要所として利用されていたが、新しいトンネルが完成した現在では車両の通行が禁止され、静かな隠れた観光スポットとなっている。
落石の危険があるため、入り口にはバリケードが設置されているものの、徒歩での通行は可能である。
長年にわたりトンネルは人々に利用され、現在もトンネル内部にはひんやりとした空気が流れ、周囲には草木が茂り、静寂が広がっている。
これらの要素が、訪れる人に不気味さと神秘を与え、心霊スポットとして語り継がれる理由のひとつともなっている。
月居隧道(旧月居トンネル)の心霊現象
月居隧道(旧月居トンネル)の心霊現象は、
- 女性が通ると、少年の霊が「お母さん」と呼びかける
- 深夜に車が通っていた頃、霊が車に乗り込むという噂
- トンネル内でひたひたと足音が聞こえる
- 冷たい風と共に妙な寒気に襲われる
である。月居隧道に伝わる最も有名な心霊現象は、少年の霊が訪れた女性に「お母さん」と語りかけるというものである。
この少年は霧のように浮かび上がり、トンネルの暗がりに佇む姿が見られることがあるとされている。
その気配は一瞬で消えることも多く、女性のみに現れる傾向が強いため、母親と思われる存在に呼びかけているのではないかと推測されている。
また、車両通行が可能だった頃には、車内に突如として霊が現れるといった報告も多かった。
霊が車内に現れると、冷たい風が吹き込み、足元からじんわりと寒気が伝わってくるという。
トンネルを通過中、車の後ろで重く湿った足音が聞こえることもあり、気配に気づいた運転者がトンネルを一目散に走り抜けたという体験談も後を絶たない。
月居隧道(旧月居トンネル)の心霊体験談
ある女性の話によると、友人とともにトンネルを訪れた際、周囲に人の気配がないにもかかわらず「お母さん」という小さな声が聞こえたという。
友人たちはその声を耳にしていなかったが、声を聞いた彼女はその瞬間、誰かに呼ばれているかのような寒気に襲われたという。
また、別の男性が夕暮れ時にトンネルを歩いていた際、後ろから足音が近づいてきたため振り返ると、誰もいないことに気づき、慌ててその場を立ち去ったという。
月居隧道(旧月居トンネル)の心霊考察
月居隧道に現れる少年の霊については、過去の交通事故や周囲の山道に関連する事件など、歴史的背景が原因とされる考察がある。
この少年の霊は、親と生き別れた悲しみや未練を残したまま、この場所にとどまっているのかもしれない。
女性に対して特に強く現れるという報告が多いため、家族の面影を求めているのではないかとする意見もある。
また、トンネルに現れる冷気や足音については、トンネルが古く湿気を帯びているため、通常では説明しがたい異様な現象を感じるのではないかともいわれている。
しかし、訪問者の多くが不気味な寒気を感じたり、霊の気配に驚かされるなどの体験を報告しているため、やはり心霊的な現象が起きやすい場所なのかもしれない。
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