九十九神社にまつわる数々の心霊現象や、無念の死を遂げた平将門の妻・桔梗の前とその従者99名が祀られているというウワサは、この神社に訪れる人々に不気味な恐怖感を抱かせる。戦乱の中で命を落とした者たちの霊が、未だこの地に残り続けているのではないかと囁かれ、神社に足を運ぶ者は背後に誰かの気配を感じたり、視線に追われるという体験をしているという。今回は、九十九神社にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
九十九神社とは?
九十九神社は、埼玉県秩父市大滝に位置し、歴史的には平将門に関連する伝説が残る神社である。
この地には、平将門の妻であった桔梗の前(ききょうのまえ)と、その従者や侍女99名が自害したと伝えられている。
彼らの無念の死を弔うため、村人たちが祠「連妃社(れんぴしゃ)」を建てたのが九十九神社の始まりである。
この事件が発端となり、川は7日7晩血に染まり、それが由来でこの川は「大血川(おおちがわ)」と呼ばれるようになったと伝えられている。
また、桔梗の前を弔うために建立された「桔梗塚」も近くに位置しており、この塚は古くから「触ると祟られる」と言われる場所として知られている。
九十九神社の心霊現象
九十九神社で報告されている心霊現象は以下の通りである。
- 境内で鋭い視線を感じる
- 神社の周囲で女性の霊が現れる
- 桔梗塚に触れると祟られる
- 境内で強い気配を感じる
これらの現象が、神社の訪問者に強い恐怖心を与えていると言われている。
境内で感じる視線と気配
九十九神社に訪れた者たちは、境内に入るとすぐに「誰かに見られている」感覚を覚えるという。
この視線は、無念のまま命を絶った桔梗の前やその従者たちの霊が現れるのではないかと言われている。
また、神社の境内全体に重苦しい気配が漂い、異様な空気感があると報告されている。
女性の霊の出現
特に夜間、神社の周囲や桔梗塚付近で女性の霊が目撃されるという。
この霊は桔梗の前のものとされており、彼女が未だ成仏できず、彷徨っているのではないかという噂が絶えない。
桔梗塚の祟り
桔梗塚は、桔梗の前を弔うために建てられた塚であるが、この塚に触れると祟られるという恐ろしい言い伝えが残っている。
実際に塚に触れてから体調不良になったという体験談もあることから、訪れる際には慎重になるべき場所であると言われている。
九十九神社の心霊体験談
ある訪問者は、神社の鳥居をくぐった瞬間に背中に冷たい風を感じ、その直後に何者かの視線を感じたという。
また、別の体験者は桔梗塚に手を触れたところ、その夜から体調が悪化し、不気味な夢に悩まされたと語っている。
このような心霊体験は九十九神社に訪れる者たちにとっては珍しくない出来事であり、噂に対する恐怖心を増幅させている。
九十九神社の心霊考察
九十九神社における心霊現象は、平将門とその家族、従者たちがこの地で無念の死を遂げたことに起因していると考えられている。
桔梗の前をはじめとする99名の霊は、未だこの地に残り、訪問者にその存在を示しているのではないか。
特に桔梗塚にまつわる祟りの話は、地元でも語り継がれており、桔梗の前の霊がそのまま成仏していないことを物語っていると言えるだろう。
九十九神社は、歴史と霊的な要素が融合した場所であり、訪れる者たちに恐怖と神聖さの両方を感じさせる場所である。
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