浦城トンネルのウワサの心霊話

宮崎県延岡市にある浦城トンネルには、かつて火葬場が隣接していた影響か、数々の怪異が語り継がれている。中でも有名なのは、三輪車に乗って車と並走する少年の霊の目撃談である。今回は、浦城トンネルにまつわるウワサの心霊話を紹介する。


浦城トンネルとは?

浦城トンネルの外観

浦城トンネルは、宮崎県延岡市北川町を通る国道388号線上にあるトンネルである。

竣工は1975年9月、延長350メートルの比較的小規模な構造だが、北川町の山間部を抜ける重要な経路として長年利用されてきた。

このトンネルの西側には、かつて延岡市の旧火葬場「悠久苑」が存在していた。

火葬場は2012年4月に閉鎖され、現在はフェンスで封鎖されているものの、その名残が心霊の舞台として語り継がれている。


浦城トンネルの心霊現象

浦城トンネルの心霊現象は、

  • 三輪車に乗った少年の霊が出現する
  • 車と並走する少年の霊
  • 火葬場跡地と電話ボックスに現れる母子の霊
  • 車がエンストする、勝手に止まるなどの怪現象
  • 着信履歴に残らない謎の携帯電話の着信音

である。以下、これらの怪異について記述する。

最も有名な怪異は、三輪車に乗った少年の霊である。

深夜、このトンネルを車で通過すると、突如として三輪車に乗った少年が車と並走してくるという。

速度を上げても距離は縮まらず、ヘッドライトに照らされるその姿は、無表情で無言のまま、ただ並んで走るだけだという。

この少年には、ある悲惨な逸話がある。

まだ火葬場が稼働していた時代、その前に設置されていた電話ボックスで電話をかけようとしていた一人の母親と、そのそばにいた三輪車に乗った幼い息子が、突如として車にはねられ命を落としたというのである。

それ以来、電話ボックス周辺では母と子の霊が出没するとされ、「夜中に電話ボックスから電話をかけた後にトンネルへ入ると、少年の霊が現れる」という儀式めいた話も生まれた。

だが現在では火葬場は閉鎖され、電話ボックスも撤去されているため、噂の“検証”はできなくなっている。

さらにトンネル内では、以下のような現象が報告されている。

  • 急に車がエンストし、再始動しなくなる
  • ブレーキを踏んでいないのに、車が減速・停止する
  • 何者かに後方から引っ張られるような感覚に襲われる
  • 携帯電話が突然鳴るが、着信履歴には何も残っていない

これらの現象は、深夜や明け方に集中して報告されており、気のせいや偶然とは思えないほど頻発しているという。


浦城トンネルの心霊体験談

ある地元住民は、深夜に浦城トンネルを通過した際、右側の側道に三輪車に乗った子供が見えたと証言している。

夜中にもかかわらず、その少年は灯りのないトンネル内で静かにこちらを見ていたという。

慌ててアクセルを踏み抜いたが、ミラー越しに見えるその小さな影は、車と並ぶように動いていた。

別のドライバーは、トンネル内で突然エンジンが停止し、車内の電気系統が一瞬真っ暗になったという。

すぐに再起動しようとしたが、ハンドルが重くなり、背中に冷たい手のようなものが触れた感覚を覚えたと語っている。


浦城トンネルの心霊考察

浦城トンネルの心霊現象の核心は、「三輪車に乗った少年の霊」に集約される。

この少年は、ただの“見える霊”ではなく、車と並走するなど、物理的干渉が感じられるほどの強い存在感を持っている。

これがいわゆる“地縛霊”に近い性質を持つものだとすれば、かつての事故現場が強烈な念の溜まり場となっている可能性は高い。

加えて、旧火葬場の存在がこの地を異質な空間にしていることは否めない。

死者を送り出す場所であった火葬場が放置され、今も残されたままの状態で存在していることが、霊的エネルギーを蓄積させているのだろう。

電話ボックスを通じての“接触”という噂も、何らかの霊的回路がそこに開かれていたことを示唆している。

浦城トンネルは、単なる“怖い話”を超えた、現実に干渉する力を持った場所である可能性が高い。

この道を選ぶ際は、何かを“乗せて”帰ることのないよう、細心の注意を払うべきである。


浦城トンネルの地図

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