ザビエル公園のウワサの心霊話

ザビエル公園には、夜になると血まみれの女性が現れる、正体不明の人影が徘徊するといった、数々の不可解な心霊現象がささやかれている。今回は、ザビエル公園にまつわるウワサの心霊話を紹介する。


ザビエル公園とは?

ザビエル公園の外観

ザビエル公園とは、鹿児島市東千石町にある歴史的な公園である。

1549年に日本へ初めてキリスト教を伝えたイエズス会の宣教師フランシスコ・ザビエルの来航400年を記念して、1949年に設けられた。

この地にはかつて、明治41年(1908年)にカトリック教会が建てられていたが、昭和20年(1945年)の米軍空襲により焼失した。

空襲では587名の死者を出し、教会も無残に瓦礫と化した。

公園内には、焼失した教会の石材を再利用して建てられた記念碑や、ザビエルの胸像、布教を助けた日本人・ヤジロウとベルナルドの銅像が立ち並んでおり、昼間は歴史を感じさせる穏やかな場所である。

だが、夜になるとその空気は一変し、訪れた者の背筋を凍らせる異変が囁かれるようになる。


ザビエル公園の心霊現象

ザビエル公園の心霊現象は、

  • 血まみれの女性の霊が突如として現れる
  • 夜中に女性が公園内を徘徊している
  • 胸にぽっかりと穴の開いた女性の霊が見える
  • すすり泣く声が、誰もいない電話ボックスから聞こえる

である。以下、これらの怪異について記述する。

もっとも有名な心霊現象は、全身血に染まった女性の霊の目撃である。

どこからともなく現れ、うつろな目でこちらを見つめてくるという。

特に旧聖堂跡付近での目撃が多く、彼女の足元には血の足跡が残るとさえ言われている。

また、深夜になると、公園の外周をぐるりと歩く女性の姿が何度も目撃されている。

足取りは重く、うつむきながらも一定の間隔で公園を回っているという。

生きている人間かと思って声をかけると、次の瞬間には姿が消えてしまう。

さらに恐ろしいのは、胸に大きな穴が開いた状態の霊の出現である。

その姿はあまりにも生々しく、見た者はしばらく悪夢にうなされたという報告もある。

そして、公園内に設置された電話ボックスからは、誰もいないはずの夜に女性のすすり泣く声が聞こえると噂されている。

中に入っても誰もおらず、電話線も通じていないことが確認されているにもかかわらず、である。


ザビエル公園の心霊体験談

ある女性は、夜10時頃に公園を通り抜けようとした際、電話ボックスの中に人影を見たという。

不審に思いながらも近づくと、ボックス内には誰もおらず、代わりにガラスに手形のような跡がついていた。

また、別の若者グループは肝試しのために訪れた際、胸に穴の開いた女性の霊を見たという。

彼らのうち1人は恐怖のあまり嘔吐し、その後数日間、声を失ったという。


ザビエル公園の心霊考察

ザビエル公園に現れる霊の多くが「女性」である点は非常に興味深い。

なぜこの地に、血まみれで、胸に穴の開いた女性の霊が出没するのか。

今のところ、この霊たちに関する事件や記録は一切残されていない。

しかし、戦時中の空襲によって命を落とした多くの人々がいたことは確かである。

とりわけ教会の焼失時には多くの信者が集っていた可能性があり、その中に女性や子どもが含まれていたことは想像に難くない。

記念碑や胸像といった”残されたもの”が霊をこの地に縛り付けているのかもしれない。

もしくは、戦火によって無念の死を遂げた誰かが、未だに祈りを求めて彷徨っているのではないか。

歴史ある土地に刻まれた戦争の傷が、霊という形で今も現れ続けているのだとすれば、この場所はただの記念公園ではなく、「鎮魂の地」としても向き合うべき場所なのかもしれない。


ザビエル公園の地図

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心霊考察 編集部では、全国各地に点在する心霊スポットや怪異、ホラー作品を題材に、体験談や噂、地域に残る語りをもとに記録・考察を行っている。

私たちが扱うのは、出来事の真偽や幽霊の存在を断定することではない。「どのように語られてきたのか」「なぜその場所や出来事が心霊として認識されてきたのか」という視点から、人の認識や記憶、土地の歴史、出来事が結びつく構造を整理している。

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