坂田山(羽白山)は、神奈川県大磯町に位置する標高111メートルの山で、かつては「八郎山」とも呼ばれていた。この場所は1932年に発生した「坂田山心中事件」により、自殺の名所として知られるようになり、その後も多くの心中事件が発生した。今回は、坂田山(羽白山)にまつわる恐ろしいウワサの心霊話を紹介する。
坂田山(羽白山)とは?
坂田山(羽白山)は、もともと「八郎山」という名前で地元住民に親しまれていた。
しかし、1932年に発生した「坂田山心中事件」により、その名前が一躍有名になった。
この事件は、慶應義塾大学の男子学生である調所五郎と、静岡県裾野市出身の資産家令嬢、湯山八重子が結婚を親族に反対されたため、心中を図ったものである。
事件が発生した昭和7年(1932年)5月9日、地元の青年が山中で心中遺体を発見したことで、警察の捜査が行われた。
2人は毒物である昇汞水を服用して自殺を図ったとされ、彼らのそばにはそのビンが残されていた。
事件の動機は、親族に結婚を反対された2人が「この世で結ばれないなら天国で」と誓い合い、命を絶ったという悲しいものであった。
この事件は当時のマスコミによって大々的に報道され、映画『天国に結ぶ恋』としても公開された。
この映画がヒットしたこともあり、坂田山は心中の名所としての知名度を急激に高め、多くの後追い自殺が続発する事態に陥った。
1932年から翌年にかけて、約200件の自殺や未遂事件が発生し、山の所有者は一時的に入山禁止措置を取るまでに至った。
現在では「羽白山」とも呼ばれ、ハイキングコースとして整備されているが、過去の悲劇を知る者にとっては、未だに忌まわしい記憶の残る場所である。
坂田山(羽白山)の心霊現象
坂田山(羽白山)で報告されている主な心霊現象は以下の通りである。
- 心中者の霊の目撃情報
- 女性のすすり泣く声
- 突然の異常な寒気
- 写真に映り込む霊的な影
心中者の霊の目撃情報
坂田山では、特に夜間に心中者の霊が目撃されることが多い。
手を取り合いながら歩くカップルの姿や、山頂付近で立ち尽くす二人の姿がしばしば目撃される。
彼らに遭遇すると、強烈な悲しみや絶望感が訪れる者に襲いかかり、その場を離れたくても体が動かなくなることがある。
女性のすすり泣く声
夜中、山中を歩いていると、どこからともなく女性のすすり泣く声が聞こえてくる。
この声は徐々に大きくなり、まるで誰かが助けを求めているかのように感じられる。
声の出所を探しても何も見つからず、その場を立ち去ろうとしても声はついてくることがある。
突然の異常な寒気
坂田山では、心中が行われたとされる場所や、心中者の霊が目撃された場所で突然の寒気に襲われることがある。
これは霊的なエネルギーが集中しているためであり、霊感の強い者は体調を崩すこともあるという。
写真に映り込む霊的な影
坂田山で撮影された写真には、霊的な存在が映り込むことが多い。
特に心中事件が発生した場所では、白い影や不可解な人影が映り込み、これを見た者は強い寒気や恐怖を感じるという。
坂田山(羽白山)の心霊体験談
ある訪問者は、夜中に坂田山を訪れた際、手を取り合うカップルの霊を目撃し、彼らが消えるまでずっとその場に立ち尽くしていたという。
また、別の訪問者は、山頂で女性のすすり泣く声を聞き、その声に導かれるように進んだが、強烈な寒気に襲われてその場から逃げ出したと語っている。
坂田山(羽白山)の心霊考察
坂田山で発生する心霊現象は、過去の悲劇が未だにこの地に残っていることを示している。
心中者たちの強い未練や怨念が、この場所に霊的なエネルギーとして残留し、訪れる者たちに影響を与えているのだろう。
坂田山は、美しい自然に囲まれた場所でありながら、暗い過去と心霊現象が交錯する恐ろしい場所でもある。
訪れる際は、霊的な影響に対して十分に注意し、軽い気持ちでの訪問は避けるべきである。
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