埼玉県川越市の「握津公民館」は、荒川の堤外地にかつて存在した握津集落の一部として残された建物である。握津集落は度重なる水害に見舞われ、住民たちは移転を余儀なくされ、現在は廃村となっている。廃墟となったこの公民館には、奇妙な噂が絶えず、多くの心霊現象が報告されている。今回は、握津公民館にまつわる恐ろしいウワサの心霊話を紹介する。
握津公民館とは?
握津公民館は、埼玉県川越市の飛び地である古谷上に位置する。
握津集落は、荒川左岸にあり、さいたま市に隣接しているが、この地域だけが川越市に属しているという特殊な地理的状況にある。
この場所は、洪水の被害を受けやすい堤外地に位置していたため、住民は長年、自然災害に悩まされていた。
平成11年(1999年)に発生した大規模な水害を機に、握津集落の住民は移転することが決定され、2006年3月31日に全戸移転が完了し、集落は廃村となった。
廃村となった握津集落では、住居や施設が取り壊されたが、なぜか握津公民館だけが残され、その存在は謎に包まれている。
公民館の裏手には古いお堂があり、さらにその周囲には、お地蔵さんや墓石が無造作に並べられている。
これらの遺物は、集落の移転時に集められたものとされるが、廃墟と化したその姿は不気味で、訪れる者に異様な空気を感じさせる。
握津公民館の心霊現象
握津公民館で報告されている心霊現象は以下の通りである。
- 老婆の霊
公民館の内部で、白髪の老婆の霊が目撃されている。
- 若い女性の霊
2階で若い女性の霊が現れるという報告がある。
- はしゃぎ回る子供の霊
公民館の周囲で子供の霊が走り回る姿が目撃されている。
- 動物の霊
捨てられたお地蔵さんや墓石の周囲に、動物の霊が現れるという噂がある。
これらの心霊現象は、公民館だけでなく、周囲に置かれたお地蔵さんや古い墓石の影響を受けていると考えられている。
特に夜間に訪れると、異様な雰囲気に包まれ、霊的な存在を感じることが多いという。
老婆の霊
公民館の内部では、白髪の老婆の霊が何度も目撃されているという。
彼女は古びた服を着ており、まるで何かを探しているかのように建物内を彷徨っている。
訪れた者がその姿を見て声をかけようとすると、老婆はすっと消えてしまうという。
この霊がかつての住民の一人なのか、それとももっと古い時代の霊なのかは定かではない。
若い女性の霊
公民館の2階では、若い女性の霊が現れるという報告がある。
彼女は白いワンピースを着ており、窓際に立って外を眺めている姿が目撃されることが多い。
彼女の表情は悲しみに満ちており、まるで何かを訴えかけているように見えるという。
訪れた者が彼女を見つめ続けると、ふっと姿を消してしまうことが多い。
はしゃぎ回る子供の霊
公民館の周囲では、はしゃぎ回る子供の霊が目撃されている。
これらの子供の霊は、公民館の前庭や古い墓石の間を走り回り、楽しそうな声をあげているという。
彼らの姿は、かつてこの地で生活していた子供たちの霊であると考えられており、訪れる者はその姿に胸を締め付けられるような思いを抱くという。
動物の霊
公民館の周囲に無造作に置かれたお地蔵さんや墓石の周りには、動物の霊が現れるという報告がある。
これらの霊は、かつてこの地に住んでいた動物たちの霊であり、捨てられたお地蔵さんや墓石に引き寄せられているのではないかと考えられている。
夜間にその姿を見た者は、深い悲しみを感じると語っている。
握津公民館の心霊体験談
ある訪問者が夜間に握津公民館を訪れた際、公民館の2階の窓際に立つ女性の霊を目撃した。
彼女はじっと外を見つめており、訪問者がその姿に気づいた途端、まるで煙のように消えたという。
また、別の体験者は、公民館の裏手に置かれたお地蔵さんの周囲で、子供たちの笑い声を聞き、その声に引き寄せられるように足を進めたが、途中で強烈な寒気に襲われ、慌ててその場を離れたと語っている。
握津公民館の心霊考察
握津公民館で報告される心霊現象は、かつてこの地に住んでいた住民たちの無念や、廃村となったことへの悲しみが霊的なエネルギーとして残っていることが原因と考えられる。
特に、老婆や若い女性の霊は、かつての住民の霊であり、何かを訴えようとしているのではないか。
また、無造作に置かれたお地蔵さんや墓石が、霊的な影響を強めている可能性もある。
このような場所を訪れる際には、軽い気持ちで近づかないようにし、霊たちの存在を尊重することが重要である。
特に夜間の訪問は避け、異常を感じた場合は速やかにその場を離れることを強く推奨する。
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