多良崎城跡近くのトンネルは、茨城県ひたちなか市の心霊スポットとして古くから知られる場所である。鎌倉時代から続く多良崎城跡の歴史的背景が関係しているのか、ここでは武士の霊が現れたり、後部座席に突然座り込むといった怪異が報告されている。今回は、多良崎城跡近くのトンネルのウワサの心霊話を紹介する。
多良崎城跡近くのトンネルとは?
茨城県ひたちなか市足崎に位置する多良崎城跡近くのトンネルは、古い時代から恐ろしいウワサが絶えない場所である。
このトンネルは「31号線(爪連馬渡線)」の下にあり、訪れる人々を不気味な雰囲気で包み込む。
ひと気のない細い道を進んだ先にあるため、周囲の自然に飲み込まれるような圧迫感があり、地元の人々もできる限り避けて通るという。
多良崎城跡自体が、戦乱の舞台となり数多くの武士が命を落とした歴史を持つため、そこで犠牲となった魂が未だにこの地に留まり、トンネルを通過する人々に影響を与えているのかもしれない。
多良崎城跡近くのトンネルの心霊現象
この多良崎城跡近くのトンネルでは、以下のような心霊現象が多くの人々に報告されている。
- 武士の幽霊とすれ違う
- 突然後部座席に霊が乗り込んでくる
- トンネル内で冷たい気配を感じる
- 誰もいないはずの空間から声が聞こえる
武士の幽霊とすれ違う
トンネル内では、鎧を纏った武士が目撃されることがある。
その武士は、無言でゆっくりと歩くように現れるが、視線が合うと冷たい視線を投げかけるという。
車のフロントガラス越しにこの霊を見たとされる人は、その場でエンジンが止まり、全身が凍りついたように感じると語る。
突然現れ、すっと姿を消すその様子は、見た人の脳裏に焼き付くほど恐ろしいものである。
後部座席に霊が乗り込んでくる
このトンネルで最も有名な現象が、突然後部座席に霊が座っている感覚があるというものである。
車でトンネルを抜けた瞬間、突如として後ろから重たい気配が感じられ、振り返るとそこにはぼんやりとした武士の姿が映っているという。
多くの人が、気配だけでなくはっきりとその姿を見たと証言しており、この現象は心霊スポットとしてこのトンネルを語る上で欠かせない話となっている。
トンネル内で冷たい気配を感じる
夏の暑い日でも、このトンネル内だけは異様に冷たく、まるで冷気が立ち込めているかのように感じるという。
この現象は特に夜間や雨の日に強くなると言われており、まるで誰かの冷たい手が肌を撫でるかのような感覚がある。
車内が凍りついたように冷えることもあり、多くの人が心霊現象と結びつけている。
誰もいないはずの空間から声が聞こえる
トンネル内で車を停めていると、背後から低い声や呻き声が聞こえることがあるという。
周囲に誰もいないにも関わらず、その声ははっきりと聞こえ、耳を澄ますと「ここから出て行け」と囁くような恐怖を感じるとされている。
声の主が誰なのかは定かではないが、多良崎城跡で亡くなった武士の怨念が残っているのかもしれない。
多良崎城跡近くのトンネルの心霊体験談
あるドライバーの話によると、夜中にこのトンネルを通過した際、バックミラーに不自然な影が映り込み、次の瞬間、後部座席に重みを感じたという。
驚いて振り返ったが、誰もいない。しかしその影は再びバックミラーに映り、まるで「自分を見ている」かのように感じられたという。
また、別の人は車を停めた途端に冷たい風が吹き込み、直後に低い声で「帰れ」と囁かれた経験をしている。
どちらも恐怖のあまり、その場を即座に離れたと語っている。
多良崎城跡近くのトンネルの心霊考察
このトンネルにまつわる心霊現象は、いずれも多良崎城跡で戦により命を落とした武士たちの怨念が関係している可能性があるとされる。
特に、武士の霊が車の後部座席に現れるという現象は、安らぎを得られない霊が現世に留まっていることを示しているのかもしれない。
また、このトンネルの不気味な冷気や声も、戦乱に巻き込まれた人々の無念がそこに宿っている証なのかもしれない。
訪れる際には敬意を持ち、無闇に挑発したり、軽い気持ちでの訪問は控えるべきである。
多良崎城跡近くのトンネルは、ただの通過地点ではなく、過去に囚われた魂が今も留まり続ける場所である。
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