宮城県鳴子温泉郷にある廃墟「ホテルニュー鳴子」。その場所には過去の火災による悲劇が刻み込まれており、今なお多くの心霊現象が報告されている。今回は、ホテルニュー鳴子のウワサの心霊話を紹介する。
ホテルニュー鳴子とは?
ホテルニュー鳴子は、宮城県大崎市鳴子温泉郷の鳳鳴平(ほうめいだい)別荘地に位置していたホテルである。
鳴子温泉の中心地から少し離れた場所にあり、「鳴子の廃ホテル」として知られるようになった。
建物は3階建てで全20室ほどの客室を有し、さらに円形の浴室棟が離れて設置されていた。
開業時期は1970年頃と推測されており、別荘地の開発が進んだ時代の一端を担っていたと考えられる。
1976年には日本温泉協会の雑誌に広告が掲載されているが、1993年の電話帳には記載がなく、それ以前に閉業したものと推測される。
その後、廃墟と化し、現在では火災による損傷がひどく、建物全体が焼け焦げた状態で残っている。
2022年時点で現存しているものの、建物は深い茂みに隠れ、窓ガラスはほぼすべて失われ、内装や設備もほぼ撤去されている。
金属製の外階段は崩壊し、エントランスの階段も腐食が進んでいる。壁面には多くの落書きが施され、廃墟としての荒廃が進んでいる。
ホテルニュー鳴子の心霊現象
ホテルニュー鳴子では次のような恐ろしい心霊現象が報告されている。
- フロントの電話の異常
- 浴場跡での怨念
- 階段での物音
- 特定の部屋の異様な雰囲気
フロントの電話の異常
廃墟と化したホテルのフロントに残る電話は、時折異様な音を立てて鳴り響く。
受話器を取ると「くるしぃ…あつい…」という苦しげな声が聞こえ、まるで火災で命を落とした者たちの最後の声が凝縮されたかのように響く。
この声は周囲にまで広がり、受話器を放り出しても消えることはないという。
浴場跡での怨念
地下に位置する浴場跡は、火災の発生源の一つとされている。
この場所では時折、蒸気のような霧が立ち込め、そこから誰かの視線を感じることがある。
中には「熱い…助けて…」という声を聞いたという証言もあり、足を踏み入れるだけで心身に異常をきたすと言われている。
階段での物音
建物内を歩いていると、背後からカツカツという足音が聞こえることがある。
この音は徐々に近づいてくるが、振り返ると誰もいない。
それでも音は止まることなく続き、逃げ出したくなるほどの恐怖を引き起こす。
特定の部屋の異様な雰囲気
焼け跡が残る特定の部屋に入ると、急激に気温が下がり、息苦しさと共に重い空気が身体を包む。
この部屋では霊感の強い者が「助けて」「出て行け」という声を聞いたとされており、多くの人が足を踏み入れることを躊躇する場所となっている。
ホテルニュー鳴子の心霊体験談
体験談1: 異様な電話
ある男性が肝試しでホテルニュー鳴子を訪れた際、フロントに置かれた電話に興味を抱き、受話器を持ち上げた。
その瞬間、「くるしぃ…あつい…」という声が耳元で響き、彼は恐怖のあまり電話を放り出した。
建物を飛び出してもなお、声は頭の中で響き続けたという。
体験談2: 掴むな!という叫び
浴場跡にいた探検者たちが急に「掴むな!引っ張るな!」と叫びながら走り出したという。
しかし、誰も掴んではいなかった。逃げ出した後も体には冷たい感触が残り、振り返るとぼんやりとした人影が見えたという。
体験談3: 焼け跡の部屋の異変
焼け跡の部屋に入った際、突然身体が重くなり、吐き気を覚えたという訪問者がいる。
その場を離れると症状は治まったが、その後も原因不明の体調不良に悩まされたという。
ホテルニュー鳴子の心霊考察
ホテルニュー鳴子は、多くの心霊現象が報告される場所であり、その背景には火災で命を落とした者たちの怨念や未練が存在すると考えられる。
特にフロントの電話の異常や浴場跡での現象は、強い霊的エネルギーの影響を示唆している。
また、廃墟の荒廃した雰囲気と相まって、訪れる者たちに恐怖を与える要因となっている。
霊的現象を信じるか否かに関わらず、ホテルニュー鳴子はその独特な空気感と過去の悲劇が交錯する場所であることに疑いの余地はない。
訪れる際には、心霊現象に巻き込まれないよう十分な注意が必要であり、安全対策を徹底することが求められるだろう。
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