宮城県と山形県を結ぶ旧関山トンネル(関山隧道)は、交通の要所として重要な役割を果たしてきた場所である。しかしその一方で、子供を連れた女性の霊や白い車の後部座席に現れる霊、仙台側の電話ボックスに出没する髪の長い女性の霊など、多くの心霊現象が報告されている。今回は、旧関山トンネル(関山隧道)のウワサの心霊話を紹介する。
旧関山トンネル(関山隧道)とは?

旧関山トンネル(関山隧道)は宮城県仙台市と山形県東根市を結ぶ国道48号線の関山峠に位置する重要な交通路である。
明治13年(1880年)に着工し、明治15年(1882年)に完成。全長はおよそ284メートル、当時は物流と交通を支える重要な随道であった。
しかし、交通量の増加に伴い新たなトンネルが必要となり、昭和43年(1968年)に現在の関山トンネルが開通。
これにより旧トンネルは廃止され、現在では封鎖されている。
旧トンネルの建設時には多くの労働者が携わり、特に火薬を使用した工事中に発生した大規模な爆発事故は歴史的な悲劇として語り継がれている。
この事故で23名が犠牲となり、重傷者も数多く出た。
現在、宮城県側と山形県側に犠牲者を悼む慰霊碑が建てられている。
旧関山トンネル(関山隧道)の心霊現象
旧関山トンネル(関山隧道)で報告されている心霊現象は以下の通りである。
- 子供を連れた女性の霊の目撃
- 白い車の後部座席に現れる霊
- 仙台側入口付近の電話ボックスに現れる女性の霊
- 旧トンネル建設時の犠牲者の霊
- 少女の霊が現れる
- トンネル周辺で強烈な寒気や吐き気に襲われる
- タクシーに女性の霊が乗り込む
- 慰霊碑の付近で無数の視線を感じる
子供を連れた女性の霊の目撃
関山トンネルでは、トンネル内で子供を連れた女性の霊が現れるという報告が多い。
この霊は、特に夜間に目撃されることが多く、トンネル内を歩いている姿が見えるが、近づくと消えてしまうという。
白い車の後部座席に現れる霊
「白い車」に限り、後部座席に霊が現れるという不気味なウワサもある。
ドライバーがトンネルを抜けた後、バックミラーで確認すると後部座席に見知らぬ人物が座っているのを目撃することがあるという。
仙台側入口付近の電話ボックスに現れる女性の霊
仙台側の入口近くにある電話ボックスは、「霊の溜まり場」として知られる。
中に入って受話器を取ると、髪の長い女性の霊が近づき、電話ボックスの窓に手形を残していくという話が伝えられている。
旧トンネル建設時の犠牲者の霊
旧関山トンネルの建設時には大規模な爆発事故が発生し、多くの労働者が命を落とした。
その犠牲者の霊が、旧トンネル付近や現在のトンネル内で目撃されている。
特に、作業着姿の男性がトンネル内を彷徨っている姿が頻繁に報告されている。
少女の霊
この霊は、トンネル付近でタクシーを止めるように手を挙げる。乗せた運転手が気づかぬうちに後部座席から姿を消し、代わりにシートがぐっしょりと濡れているという。
また、旧関山トンネルの内部や周辺では、霊感がない者でも寒気や吐き気に襲われることが多い。
これは単なる気温の低さではなく、強大な霊的エネルギーによるものだと言われている。
トンネル周辺で強烈な寒気や吐き気に襲われる
旧関山トンネルの周囲では、異常な寒気や吐き気に襲われる体験談が後を絶たない。
特にトンネル入口付近や、旧道の崩落箇所に差しかかると、突然気温が何度も下がったかのような冷気に包まれるという。
真夏であっても身震いするような寒さを感じることがあり、中にはその場に立っていられず、急いで引き返したという人もいる。
また、頭痛や吐き気を催す者も多く、霊的なエネルギーの異常な濃さを示唆していると考えられている。
タクシーに女性の霊が乗り込む
旧関山トンネル周辺を深夜に走行するタクシーの運転手たちから、不可解な現象の報告がある。
人気(ひとけ)のない山中で、突然一人の女性が道端に立っているのを目撃し、停車して乗せたところ、その女性が途中で忽然と姿を消してしまったというのだ。
後部座席をふと見やると、座席に濡れた跡だけが残されていた、という話も伝わっている。
こうした体験は単なる偶然とは言い難く、過去の事故犠牲者の無念が形を取って現れているのではないかと噂されている。
慰霊碑の付近で無数の視線を感じる
旧関山トンネルの入口近くには、爆発事故で亡くなった作業員たちを弔う慰霊碑が静かに佇んでいる。
この場所を訪れた人々の多くが、周囲から無数の視線を感じるという。まるでどこかに隠れてこちらを見つめているかのような、得体の知れない存在感に圧倒されるのだ。
周囲には人気がないにもかかわらず、後ろからじっと見られているような感覚に襲われ、思わず背筋が凍ったという体験談が数多く寄せられている。
旧関山トンネル(関山隧道)の心霊体験談
ある者が中学生の頃、学校行事で仙台に向かうバスがトンネルを通過した際、友人がトンネル内で撮影した写真に不気味なものが写り込んでいたという。
窓ガラスに人の顔のようなものがはっきりと映っており、友人たちの間で恐怖を引き起こした。
その写真は光の反射とも説明されたが、真相は不明のままである。
また、ある男性は30年以上前、専門学校時代に興味本位で旧関山トンネルを訪れた。
霊感のない彼は3度足を運んだが、何も起きなかったという。
しかし、2度目の訪問時、友人たちと車で旧道に入った際、霊感の強い者が突然無言でUターンをし、仙台市街地までノンストップで戻った。
後に理由を聞くと、「草むらから無数の人がこちらを見ていた」「車の後ろに何かがついてきた」と泣きながら話したという。
その者は後日、お祓いを受ける羽目になった。
また、山形側からバイクで訪れた際には、同行者がトンネル手前で動けなくなった。
彼自身は細い鉄格子をすり抜け中に入ったが、トンネル特有の冷たい風と、背後から誰かに見られるような異様な気配に包まれたという。
彼はこれまで訪れたどの心霊スポットよりも不快感を覚えたと語っている。
旧関山トンネル(関山隧道)の心霊考察
旧関山トンネル(関山隧道)にまつわる怪異の根源は、明治時代の大爆発事故にあると考えられる。
作業員23名と胎児1名の命を一瞬で奪った悲劇的な事故は、土地に深い恨みと悲しみを刻み込んだ。
加えて、トンネル完成後にも交通事故による死者が続いたことが、さらにこの場所の霊的エネルギーを増幅させたのだろう。
慰霊碑が設置されてもなお、霊たちの怨念は収まらず、現在も新関山トンネルにまで影響を及ぼしているとされる。
特に、タクシーに現れる女性の霊は、死してなお帰りたかった場所を求め、今もさまよい続けているのかもしれない。
この地を訪れる者は、軽い気持ちでは近づかぬ方が賢明である。
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