福岡県八女市にある「日向神ダム」は、美しい景観と歴史的価値を持つ多目的ダムであるが、同時に福岡県内屈指の心霊スポットとしても知られている。今回は、日向神ダムのウワサの心霊話を紹介する。
日向神ダムとは?
日向神ダムは、福岡県八女市黒木町に位置し、一級河川・矢部川の上流に建設された重力式コンクリートダムである。
1953年(昭和28年)の西日本水害を契機に治水と利水、そして電力供給を目的として建設が開始され、1961年に完成した。
高さ79.5メートル、総貯水容量約5,000万立方メートルという規模を誇る県営ダムとしては最大級の施設である。
ダム湖である「日向神湖」は、周囲を取り囲む奇岩や美しい桜並木で知られ、観光地としても人気が高い。
一方で、この地域には過去の悲劇的な出来事や事故が多く、心霊スポットとしても注目を集めている。
日向神ダムの心霊現象
日向神ダムにまつわる心霊現象は以下の通りである。
- 鶴橋での女性の霊の目撃
- トンネル内での異様な気配や音
- ダム湖から聞こえるうめき声
- 写真に写り込む不気味な影
鶴橋での女性の霊の目撃
ダムに架かる赤い橋「鶴橋」は、自殺の名所として知られている。特に25年前のある出来事が有名だ。
小学生たちが遠足の帰りに橋を通りかかり、子供たちが水面に浮かぶ何かに向かって石を投げ始めた。
「マネキンが浮いている」と思っていたそれが、よく見ると髪の生えた女性の遺体だったという。
この事件以来、橋では女性の霊が目撃されるようになった。
トンネル内での異様な気配や音
ダム周辺にはいくつかのトンネルがあり、特に4番目のトンネルが最も不気味とされている。
昼間でも薄暗く、冷気が漂うそのトンネルでは、誰もいないはずなのに足音が聞こえたり、背後から視線を感じたりするとの報告が相次いでいる。
ダム湖から聞こえるうめき声
夜間、ダム湖のほとりでは、うめき声や助けを求めるような声が聞こえることがあると言われている。
この現象は、過去に湖で命を落とした人々の怨念が原因ではないかと噂されている。
写真に写り込む不気味な影
観光客がダム湖の写真を撮影した際、水面や岩場に不気味な影が写り込むことがあるという。
影の形は人間のようだが、実際にはその場所に誰もいないことが確認されている。
日向神ダムの心霊体験談
体験談1:母と訪れた際の奇妙な現象
「母と一緒に日向神ダムを訪れたとき、ナビが急に目的地を案内しなくなりました。奇妙に思いつつもそのままダム湖を通り過ぎましたが、帰宅後に調べてみると、この場所が心霊スポットだと知り、恐怖で眠れなくなりました。」
体験談2:橋の上の足音
「夜中に鶴橋を渡ったとき、誰もいないはずなのに自分の足音に混じってもう一つ足音が聞こえました。振り返るとそこには誰もおらず、急いで車に戻りました。」
体験談3:写真に写った不気味な影
「友人とダム湖の写真を撮ったところ、帰宅後に見返すと水面に女性の顔のようなものが写り込んでいました。撮影時には全く気付かなかったので、背筋が凍りました。」
日向神ダムの心霊考察
日向神ダムが心霊スポットとして広く認識される背景には、いくつかの歴史的および環境的要因がある。
特に、ダム建設に伴う犠牲や、過去の事故、そして自殺の多発が霊的現象の原因とされている。
また、ダム湖を取り囲む独特の景観や、トンネルの暗さが訪問者に不安感を与え、心霊体験を助長している可能性もある。
また、ダム湖周辺の湿度や気温の変化が不気味な現象に繋がるという説もある。
しかし、多くの人々が同じような体験を報告している点から、単なる心理的要因だけでは説明できない部分も多い。
日向神ダムを訪れる際は、その歴史や背景を理解し、敬意を持って接することが重要である。
また、安全を確保するため、無闇に夜間訪問や肝試しを行うことは控えるべきである。
コメント