福岡市西区に位置する小戸公園は、美しい景観と広々とした公園施設で知られる一方、心霊スポットとしても恐れられている場所である。今回は、小戸公園にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
小戸公園とは?
小戸公園(おどこうえん)は、福岡市西区小戸二丁目に広がる総合公園である。
1942年(昭和17年)に防空緑地として都市計画に取り入れられ、その後、1960年代までに整備が進められた。
公園の面積は約17.3ヘクタールで、博多湾を望む絶景が楽しめるほか、芝生広場や遊具エリア、バーベキュー広場といった家族向けの設備も充実している。
しかし、この公園が作られる以前、この地には「旧早良炭鉱(姪浜炭鉱)」という炭鉱が存在していた。
炭鉱閉山後に整備された公園であるが、炭鉱時代の歴史が、今日に至るまでさまざまな噂や心霊現象を引き起こしているとされる。
また、公園内には小戸ヨットハーバーが隣接し、マリンスポーツやヨット大会の会場としても親しまれている。
しかし、日中の賑やかさとは裏腹に、夜になると暗い雰囲気に包まれ、不気味さを感じる人も多い。
小戸公園の心霊現象
小戸公園で報告されている心霊現象は以下の通りである。
- 作業員姿の男性の霊の目撃
- 妙見神社付近での女性の幽霊の目撃
- 公衆トイレでの男児の霊の出現
- 御膳立付近での怪奇現象
これらの現象は、過去にこの地で起きた悲劇や事件と深い関係があるとされる。
作業員姿の男性の霊の目撃
公園内の「御膳立」という岩場は、かつて炭鉱作業員たちが労働をしていた場所である。
炭鉱が閉山された後、職を失った元作業員がこの岩場近くで自ら命を絶ったと言われている。
そのため、御膳立付近では作業員姿の男性の霊が出没すると噂されている。
夜になると、この岩場周辺で重い気配や足音を感じるという話が多く、訪れる人々を恐怖に陥れている。
妙見神社付近での女性の幽霊の目撃
公園の奥にある妙見神社の周辺では、白い服を着た女性の霊が目撃されるという。
特に深夜に参拝すると、背後から冷たい視線を感じたり、誰もいないはずの場所で足音を聞いたりすることがある。
参拝者の中には、この霊を見た後、体調を崩したという話もある。
公衆トイレでの男児の霊の出現
小戸公園の公衆トイレでは、2008年9月18日に起きた「福岡小1男児殺害事件」の影響で、殺害された男の子の霊が現れると言われている。
この事件では、6歳の男児が母親によって命を奪われた。母親は「自分の病気で将来を悲観し、自分も死のうと思った」と供述している。
このトイレでは、夜間に人の気配を感じたり、電気が勝手に点滅したりする怪奇現象が報告されている。
御膳立付近での怪奇現象
御膳立は、かつて炭鉱時代に使用されていた岩場であり、現在でも不気味な雰囲気を漂わせている。
この場所では、突然現れて消える黒い影や、不気味な囁き声を聞いたという話が後を絶たない。
これらの現象は、炭鉱時代に亡くなった作業員たちの霊が関与していると考えられている。
小戸公園の心霊体験談
小戸公園を訪れた人々からは、以下のような心霊体験談が寄せられている。
御膳立付近での不気味な気配
ある男性が夜釣りをしていた際、誰もいないはずの岩場から作業員風の男性がこちらをじっと見つめていた。
振り返った瞬間にその姿は消え、不安に駆られた男性はその場を立ち去ったという。
公衆トイレでの異変
夜にトイレを利用した女性が、誰もいないはずの個室からすすり泣く声を聞いた。
恐る恐るドアを開けたが、そこには誰もおらず、声だけが響いていたという。
妙見神社での女性の霊
妙見神社を深夜に訪れた男性が、白い服を着た女性の霊を目撃した。
驚いた男性が慌てて目をこらすと、その霊は消えてしまい、後に男性は数日間の高熱に苦しんだという。
小戸公園の心霊考察
小戸公園で報告される心霊現象の多くは、過去にこの地で起きた悲劇や事件に起因していると考えられる。
炭鉱閉山後の自殺や、男児殺害事件といった痛ましい出来事が、この地に深い悲しみと負のエネルギーを残しているのかもしれない。
また、周辺の自然や建造物が持つ独特の雰囲気が、人々の心理に影響を与え、怪奇現象として体験されている可能性も否定できない。
それでも、多くの目撃情報や体験談が寄せられることから、小戸公園は紛れもなく心霊スポットとして知られる場所である。
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