旧佐和山トンネルは、滋賀県彦根市に存在する廃トンネルである。この場所では、数多くの怪奇現象が報告されており、心霊スポットとして知られている。今回は、旧佐和山トンネルにまつわるウワサの心霊話を紹介する。
旧佐和山トンネルとは?

旧佐和山トンネルは、かつて交通の要所として利用されていたが、新しいトンネルの開通により廃止された。
トンネル内は湿気がこもり、昼間でも暗く、壁面には苔が生い茂っている。現在では封鎖されているが、心霊スポットとして多くの噂が囁かれている。
このトンネルは、戦国時代の武将・石田三成の居城「佐和山城」の近くに位置し、過去には戦乱の犠牲者が数多く出た土地でもある。
そのため、成仏できない霊が彷徨っているのではないかと噂されている。
旧佐和山トンネルの心霊現象
旧佐和山トンネルの心霊現象は、
- トンネル内に響く謎の足音
- 壁を叩く音が突如として鳴り響く
- 首が折れた男の霊が現れる
- 白い手が闇の中から伸びてくる
- 不可解なうめき声が聞こえる
である。以下、それぞれの怪異について詳しく述べる。
トンネル内に響く謎の足音
トンネルの内部を歩いていると、明らかに自分のものではない足音が背後から聞こえてくる。
振り向いても誰もいない。
しかし、音はだんだんと近づいてきて、まるで何かがすぐ後ろまで迫っているかのような錯覚に陥る。
壁を叩く音が突如として鳴り響く
深夜、トンネル内に入ると、突然「ドンッ」という激しい音が壁を叩くように響く。
まるで何かが外に出ようとしているかのような執念を感じる。
驚いて音の方を見ると、そこには黒い影がぼんやりと浮かび上がっていることがあるという。
首が折れた男の霊が現れる
このトンネル最大の怪異とされるのが、首が不自然な角度で折れた男の霊である。
トンネルの奥から、異様に傾いた頭を持つ男がゆっくりと近づいてくる。
目が合うと突然消えるが、その直後に耳元で「助けて……」という囁きが聞こえるという。
白い手が闇の中から伸びてくる
トンネル内を進んでいると、突然足元や壁の隙間から白く細い手が伸びてくるという報告がある。
その手は異常に冷たく、人の体温とは異なる。中には、その手に触れられた瞬間、身体が重くなり、動けなくなったという体験者もいる。
不可解なうめき声が聞こえる
夜中にトンネル内にいると、「うぅ……」という低いうめき声が響くことがある。
その声は次第に大きくなり、最終的には絶叫に変わることもあるという。
逃げようとすると、出口がどこかわからなくなるほどの錯乱状態に陥る者もいる。
旧佐和山トンネルの心霊体験談
ある探索者が、深夜にトンネルへ入った際の体験を語っている。
「仲間とトンネルを進んでいたが、途中で急に全員の足が止まった。誰かが囁く声が聞こえたのだ。しかし、周囲には誰もいない。足早に引き返そうとした瞬間、背後から『ゴトッ』と何かが落ちる音がした。振り返ると、そこには首の折れた男の影があった。恐怖で声も出ず、一目散に走って逃げた。外に出た瞬間、全員の肩が異常に冷たくなっていた。」
旧佐和山トンネルの心霊考察
旧佐和山トンネルで起こる怪異の多くは、戦国時代の歴史やこの場所の過去に関係している可能性が高い。
首の折れた男の霊は、戦乱で処刑された武士の怨念とも考えられる。
また、不可解な音や白い手は、未成仏の魂がこの世に留まり続けている証拠かもしれない。
また、この場所では心霊体験をした者の中には、後日体調を崩したり、不運に見舞われた者もいるという。
単なる偶然なのか、それとも何かが影響を与えているのか——それを確かめる勇気がある者は、ぜひ実際に訪れてみるとよい。
ただし、決して軽い気持ちで近づいてはならない。
コメント