上蓬莱橋のウワサの心霊話

上蓬莱橋は、美しい阿武隈峡の景観と裏腹に、夜ごとに橋下から聞こえる泣き声、不規則に響く足音、突如として襲う寒気と異様な視線、そして撮影写真に映し出される血のような赤い影や、飛び降りる霊の存在が報告されている。今回は、上蓬莱橋にまつわるウワサの心霊話を紹介する。


上蓬莱橋とは?

上蓬莱橋の外観

上蓬莱橋は、福島県福島市南部に位置する阿武隈川に架かる全長190mの上路式鋼ローゼ橋である。

1981年5月に石川島播磨重工業により竣工され、国道4号福島南バイパスと国道114号の連絡路として、また福島県立医科大学附属病院などへのアクセスの要として機能している。

橋の下方からは、名勝である阿武隈峡の渓谷美が眼下に広がり、秋には紅葉が彩る景観が楽しめるため、学校の遠足などにも利用される一方で、長年にわたり自殺の名所としても知られている。

転落事故や自殺が多発したことから、2009年には転落防止用の高さ2.5mの金属製フェンスが内側に設置され、事故防止対策が講じられている。

こうした歴史的背景と人々の悲哀が、橋に漂う不可解な霊的エネルギーを生み出していると考えられるのである。


上蓬莱橋の心霊現象

上蓬莱橋の心霊現象は、

  • 橋の下から泣き声が聞こえてくる
  • 夜に橋の上に立っていると足音が聞こえてくる
  • 寒気と視線を感じる
  • 橋から下を撮ったら写真が真っ赤だった
  • 飛び降りる霊が現れる(生きてる人かも・・・)
  • 夜に歩いて橋を渡りきると服に血がついている

である。これらの怪異について、以下に記述する。

まず、橋の下から聞こえる泣き声の現象である。

夜の闇が深まると、阿武隈川のせせらぎとともに、かすかに人の悲痛な泣き声が風に乗って響いてくると報告されている。

この声は、まるで遥か昔に失われた魂の叫びのようであり、耳にする者に耐えがたい不安感と哀愁を抱かせるのである。

次に、夜に橋の上に立っていると、不意に聞こえてくる足音の現象である。

周囲には誰も存在しないはずであるにも関わらず、足音が近づき、そして遠ざかる。

その規則性のなさと、ふと背後から迫るような気配は、実体のない何かが歩いているかのような錯覚を引き起こす。

さらに、寒気とともに、誰かに見つめられているかのような視線を感じる現象がある。

体中に突如として走る冷気は、血の気が失せるような恐怖を与え、まるで亡者の存在を肌で感じるかのようである。

また、橋から下を撮影した際、写真が不自然に真っ赤に映るという奇妙な現象も報告されている。

通常の景観ではありえない赤い色は、まるで血潮のような不吉な印象を与え、撮影者に深い恐怖心を植え付けるのである。

さらに、時折、橋の上から飛び降りる霊の姿が現れるという証言がある。

これは、実際に自殺を試みた者の霊であるのか、あるいは現実に存在する生者の影と重なっているのか、その真偽は定かではないが、見る者にとっては計り知れぬ恐怖を伴う現象である。

最後に、夜に橋を渡りきった者の服に血痕が付着しているという報告もある。

自殺や転落の痕跡と考えられるこの現象は、幽霊の仕業である可能性が指摘され、実際に体験した者はその異常な現象に言葉を失うのである。


上蓬莱橋の心霊体験談

以下、実際に上蓬莱橋付近で体験された心霊現象の数々を紹介する。

体験談1 闇夜に現る黒い幻影

車で橋を通りすぎた際、サイドミラー越しに道路を横切る黒い影を確認したという証言がある。

闇夜に浮かぶその姿は、まるで現実と幻が交錯するかのようであり、瞬時に不吉な予感を感じたとされる。

体験談2 重苦しい空気と不気味なうめき声

ある訪問者は、橋を訪れた際に高いフェンスに驚かされると同時に、周囲の空気が異様に重苦しいと感じた。

その場所には自殺を遂げた者が多く存在したとの噂があり、時折、うめき声のような音が聞こえてくると証言している。

体験談3 首なしライダーと謎のオーブ現象

元ヤンであった父を持つ男性は、仲間とバイクで上蓬莱橋を訪れた際、特に異常は感じなかったという。

しかし、下で撮影した写真を現像したところ、大量のオーブが映り込み、更には先頭を走っていたリーダーが首なしライダーの姿を目撃したと伝えられる。

これらの現象は、通常の感覚では説明がつかず、聞く者に「しんあな!」と驚愕を与えるものである。

体験談4 消えたライトと現れた長髪幽霊

小学生の頃、上蓬莱橋の中央付近に立っていた際、突然車のライトが消え混乱に陥った。

その瞬間、ライトが再び点灯したと同時に、長い髪をなびかせた女性の幽霊が現れたという。

本人も親も慌ててその場を離れ、二度と同様の体験を望まぬと語るのである。

体験談5 冷気と触覚の恐怖体験

数年前、ある訪問者は夜中に上蓬莱橋を訪れた瞬間、頭痛と激しい寒気に襲われた。

うめき声や人影、さらには自分の体に触れられた感覚を覚え、以降、再び訪れることは絶対に避けたいと述懐している。

体験談6 夜中のうめき声と衝突事故の不吉な予兆

専門学生時代、10年ほど前に友人と半ばふざけ半分で夜中に上蓬莱橋を訪れた一団の体験談である。

当時は何事もなく帰宅したが、翌日、車で出掛けた際に突然アクセルを踏み込んでしまい、壁に激突、結果として廃車に至った。

車屋の担当者曰く、夜中の1時頃から男性のうめき声が絶えず聞こえていたとのことである。

この事故を境に、面白半分で心霊スポットを訪れることは断固として避けるようになったとされる。

体験談7 映像に消えた自分――走り抜けた瞬間の不可解な消失

2000年代の夏、夜中1時頃、大学の友人と二人で上蓬莱橋を訪れた体験談である。

当時は自殺防止用の柵が未設置で、橋下は高所ゆえに暗闇に包まれていた。

友人にムービー撮影を依頼し、橋の中央まで一人で走り抜けたが、その後映像を確認すると、自身の姿だけが全く写っていなかったという。

背景と声は通常通り録音されているにもかかわらず、唯一、自分だけが映像から消失していたことに、恐怖と不信感を覚え、すぐに映像は消去されたのである。


上蓬莱橋の心霊考察

上記の各種体験談と現象を総合すると、上蓬莱橋は単なる交通の要所に留まらず、過去に数多の悲劇と自殺という現実の哀しみを背負った場所であると考えられる。

多くの自殺者の霊や、事故で命を落とした者の怨念が、長年にわたりこの地に蓄積され、今なお不気味な現象として表出している可能性が高いのである。

足音、泣き声、冷気、さらには写真に映る異様な赤い影などは、科学的に解明が難しい現象であり、これらは過去の悲劇が時空を超えて現代に訴えかける結果と捉えることができる。

現代においても、上蓬莱橋を訪れる者は、その美しい景観の裏に潜む深い闇と哀しみ、そして不可解な霊的現象に対して十分な注意を払うべきであると結論づけるのである。


上蓬莱橋の地図

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【管理人】狐憑きのたる

狐憑きのたる

全国のウワサの心霊スポットを調査し、その魅力と恐怖を皆さんにお届けしています。